詰棋書紹介(68) 詰将棋の道


詰将棋の道 石川和彦 2004.10.1

詰パラ同人作家でヤン詰や小学校の担当も務めている石川和彦氏が自費出版した自作詰将棋作品集。

人生の先輩であるが、詰将棋の世界では「詰将棋の詩」出身のいわば同期生と思わせていただいている。
その「詰将棋の詩」の頃の印象ではガチガチの実戦型専門だったのだが、パラにデビューする頃にはいろいろなタイプの作品を発表するようになっていったようだ。

実際、この作品集を紐解くと、手数順に並んでいるのだが、3手詰~13手詰あたりまでは殆ど中段玉の作品。
割と解きやすい問題がそろっている。

ところがそれ以上の手数になると筆者の苦手な実戦型が増えてくる。
棋力が高い人の創る実戦型は難しいのだ。

第93番のような実戦型なら好きなんですけどね。
その代わり、棋力アップ目的で詰将棋に取り組む人にはもってこいの作品集といえるだろう。

24桂を4回も繰り返す傑作は番外に収録されていた。
なぜだろう?

石川氏はこの後も『詰将棋の道2』、『詰将棋の道3』も出版し、今も精力的にブログで作品を発表し続けている。その溢れるパワーには脱帽だ。

石川和彦 『詰将棋の道』第71番 詰パラ2000.3

石川和彦 『詰将棋の道』第79番 詰パラ2003.2

この本は、柳田さんから購入することができます。

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