詰将棋雑談(30) 偶然か必然か

「いっこの積木」の連載を始めて、衝突のために没にした作品を一応完成品にしようと駒をさわっている。

そんなときに「詰棋書紹介」に取り上げるためにある本を再読していて、こんな書き込みを見つけた。


あぁ、そういえばこれとまったく同じ筋作ったっけと記憶が蘇る。
よし、こいつも図面は残っていないけど、再現してみようかと駒を並べた。

暫くして、完成。
柿木将棋で余詰チェックし、問題なし。149手詰。

そして、〇〇作と比較してみようと先程の本の当該作のページを開いた。

mnX、…………、pqYまで149手詰

目を疑った。
先程できたばかりの筆者の図は、mnX、…………、(p-2)qYまで149手詰なのだ。

なんと149手がまったく同一。(最終手は自作は(p-2)qY限定だが、〇〇作はpqYでも(p-2)qYでもよい)

「自作と同一」と書いてあるが、ここまで同じだったとは……!?


この作品は「いっこの積木(25)」の予定でしたが、もう暫く別の収束がないか考えてみることにしました。

貴方も試してみますか?

作ったのはこんな詰将棋です。香剥がし。

  • 右下で香打に角合をもらい、その角を打ちます。
  • 4枚並べた銀で玉を左上に移動させます。
  • 先程打った角で香を取ります。角は同香と取られます。
  • 4枚並べた銀で玉を右下に移動させます。

この繰り返し。

因みに収束は……香も銀も使い果たしているので……一番安易な方法を選択しました(^^;;;;

さて、貴方が試してみて149手詰だったら、是非報告してください。
図面を見せっこしましょう。


追記(2020.12.5)

おお!これは歴史に残る三重衝突事件の再現と言われるかも(^^)

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