詰棋書紹介(79) 酒井桂史作品集


酒井桂史作品集 作者:酒井桂史 編集者:清水孝晏 発行者:野口益雄 1976.4.10

『古今詰将棋書総目録』を繙くと酒井桂史の名前はいくつも見つかる。
その殆どは”写本”となっている。つまりは手書きのノートだ。

琇玉篇は本人によるものだろうか。
王玉篇は山川兎月氏だろうか。
他にも前田三桂氏や土屋健氏、森田正司氏の名前も見える。

詰将棋クラブ発行の『酒井桂史作品集』というのも2冊見つかるが、これは清水孝晏氏がガリ版で印刷したものらしい。
本書はこの清水孝晏編集の『酒井桂史作品集』に清水氏が前田三桂氏から受け取った酒井桂史の創作メモ(未完成品)を加えて1冊としたものである。

さらに1974年に石沢版『酒井桂史作品集』がリコピー版ででている。
これは記憶によれば清水孝晏編『酒井桂史作品集』と『王玉篇』との比較などもされていたのだが、現在行方不明なので確認できない。(詰棋書は頻繁に行方不明になる。最近はそういうものだと理解している。)

酒井桂史は将棋月報時代の作家であり、若くしてなくなったので筆者などは作品もほとんど知らないのだが、それだけ多くの人に愛され、尊敬されていた作家なのだと解る。

第1番を紹介しよう。

酒井桂史 『酒井桂史作品集』第1番 将棋月報1932.6

57飛、同金、……67飛、同金と2枚の飛車を質駒目的の遠打で玉方金をスイッチバックさせる。
これは確かに煌めいている。本物だ。

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