みんなでつくろう探検隊(1.1) 1手詰

新春の新企画「みんなでつくろう探検隊」だが、当初は最初のエントリーに追記していく予定だった。
それで、していたんだけれど、なんだか誰にも気付かれず読まれずという疑惑が持ち上がってきた。

そこで、追記するのではなく、新たにエントリーを立てていくことにした。
現在、7作。締切りは設けませんので、思い出したら投稿してください。


松田圭市 日めくり詰め将棋カレンダー 2011.1.7

松田圭市—LPSAカレンダーは1手詰も募集していたので色々投稿しました。

2008年から2013年まで5年間にかけて発行された日めくり詰め将棋カレンダー。
約20局の1手詰が発表されました。

35飛で詰みだが,14飛に54玉を抜かれてしまう。
36桂だと57角と取られてしまう。
56桂だと57角でも39飛。先に玉を取れる。
そこで56桂の段階で「詰み」とするんですね。

竹野龍騎 日めくり詰め将棋カレンダー 2009.5.25

1手詰の狙いの定番は間駒効かず
本局はその飛車版で九段目に間駒として使えるのは飛角金銀の四種であることを利用している。
形も極めて整理されており決定版だろう。

柳田明 日めくり詰め将棋カレンダー 2009.6.19

本作は九段目の飛車に対して間駒がないをさらに捻った仕上げだ。
すなわち一見79香を何処に動かしても詰みのように見える。
しかし、逆王手を予防する76香のみが正解という仕掛だ。
双玉を利用したのでスマートな仕上がりになっている。

まるしお 日めくり詰め将棋カレンダー 2010.4.8

間駒効かずの角版。
歩合を封じる二歩禁のための配置が必要になる。
さらに本作は19角では失敗するという罠も用意した。
これは双玉だが双玉利用ではなく、28龍の利きを82まで効かせるチャンスを与えないという論理。
4筋にも駒を置いておけば、もっと嵌まる人がでたことだろう。
(懸賞出題していないので誤解者数は不明だが)

まるしお 日めくり詰め将棋カレンダー 2011.6.27

もう一つ流行したのはピンに気付いてくださいというタイプの作品。
本作は初形も終形も対称形で美しくまとめてある。

沖昌幸 日めくり詰め将棋カレンダー 2012.5.5

本作も同じ系列の作品。

加賀さやか 日めくり詰め将棋カレンダー 2009.6.10

本局の狙いがわかるだろうか?
無防備図式?そうではない。

よくみると作意は33歩(成)だが、43香成でも詰む。
余詰か?
さらにアレレ?
43桂成でも33銀(成)も22金も22角成も12飛成も詰みだ。

つまり七種どれでも詰みという奇想天外な狙いなのだ。

最終手の余詰は不問とするというルールを逆手に取った楽しい作品だ。
このカレンダー、はじめて詰将棋を作ったという人も多ければ、はじめて詰将棋を解いてみたという人も多いはずだ。
本物の初心者というものは1手詰だって緊張する。
「間違ってもいいからまず動かそうと思った駒を触ってごらん」
そしておそるおそる駒を選んだとき、その駒がどれであっても
「そう、それで正解だよ!どこに動かして王手する?」
ということができる稀少な作品なのだ。

詰将棋の世界にはルールの悪用だと嫌う生真面目な方も多いが、筆者はこういう自分が思いもよらなかったアイデアの作品は大好きだ。
(色々細かいツメの甘さはお見逃しを。作者の加賀さんだっておそらくはじめて作ったかそれに近い方なんです。当時は)

「みんなでつくろう探検隊(1.1) 1手詰」への5件のフィードバック

  1. つみき書店が元締めになって、詰将棋カレンダーをつくるのが良いのでは。
    夏までに投稿してもらい、秋には選出。

    販路は通常版はいつも通り。
    それ以外にも、表紙と下の台紙の部分に社名や何かのイベント名を入れられるようにして、注文を受けるとか。
    のべ365人の作者に買ってもらえば、軽く元は取れそうですが。

    1. つみき書店の方針だと365冊贈呈してしまうので……採算はとれそうもないですね(^^;;
      そういう書籍は作りたいです。『詰将棋つくってみた』は数が纏まったら書籍化を展望しています。

      それにしてもLPSAのカレンダーは柳田さん、岡本さん、小林さん、そしてオイラが詰将棋関係のスタッフだったんですが、物凄く大変でした。
      よく6年間も続けられたと思います。
      組版も鬼ですよね。日めくりカレンダーは。
      しかも誤植が許されない……。
      そのくせ増刷できない。
      藤田さんの情熱がなかったら抛りだしていたと思います。あと山下さん。

  2. 駒込まで出向いて校正したのを思い出しました。
    古作さんが校正スタッフの中心。
    「カレンダーとしての機能がダメだと、そもそもカレンダーにならない」と言われたのは当然の話しですが、詰棋人は図面と手順ばかり重視しがち。
    勉強になりました。

  3. 最後の加賀さんのやつ、これはこれでいんじゃないですか?
    もしこれでルールの悪用で嫌ってんならじゃあ最後の審判はどうなんの?って話だし。

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