小さな文庫本なのに、なんと500局が詰まっている。
最後のページまで進むと
ここで、本を上下逆にしてお進みください。
と書いてある。
すごいアイデアだ。
職業作家として月に50作も作るとなると、これはちょっと想像を絶する世界だ。
そして、そういう中でも二上・内藤・勝浦・伊藤……ちゃんと個性がある。
これは凄いことなんだろう。(想像を絶するので曖昧な書き方になる)
こんなに詰め込んであるのに作意だけでなく解説も全局についている。
それだけでなく、文章も出題図面の横に1~2行ずつ詰め込まれている。
#130 昭和36年4月13日、結婚。7歳下の、旧姓・和田郁子と—
#131 「きょうは私の誕生日。まことによいお日和で」加藤治郎さんの祝詞が忘れられない。
#132 治郎さんは明治43年6月1日生まれ。(いいかげんだなァ)
#133 もっとも、「将棋は強いし、ペンもたつし、生活に心配はないから安心して」とも。
光文社が突然詰将棋のシリーズを刊行したのは驚いた。
序文に登場する金井厚という方が仕掛け人なのだろうか。
- 楽しむ詰将棋 加藤一二三
- 天才詰将棋 羽生善治
- 古典詰将棋 青野照市
- 華麗な詰将棋 若島正
- 二上詰将棋 二上達也
このラインナップがユニークだ。
売れていたらもっと続いたのだろうか?
筆者は加藤一二三以外は全部買ったのだが……。