詰将棋つくってみた(23) 課題6:大駒の不成

課題6:攻方の飛車または角の不成を含んだ詰将棋を創ってください。

打歩詰に不成あり」という諺があるほど、ポピュラーな手筋です。
今回は攻方の飛車または角に限定します。

【例題1】大山康晴 週刊読売 1971.6.4 

検索した段階では塚田正夫だったのですが、同一作検索では大山康晴が古いと出ました。
飛車不成の基本パターンで、本作のバリエーションが大量に作られています。

正解 22飛、11玉、32飛不成、33桂、12歩、21玉、31銀成 まで7手詰

【例題2】高柳敏夫『高柳詰将棋200題』第63番 1966.8

正解 23飛、12玉、33飛不成、21玉、22歩、同玉、23飛成 まで7手詰

これも同一図がいくつも見つかります。
同一図検索による一番古いのは高柳八段作でした。

【例題3】栗原吉尹 詰パラ 1951.5

正解 12銀、同玉、23角不成、11玉、12歩、22玉、32飛成 まで7手詰

角不成の基本形。
22銀と打って飛不成かという紛れもついています。

【例題4】宇野敏満 詰パラ 1972.12

正解 33香成、同桂、31角不成、12玉、13歩、21玉、32角成 まで7手詰

もう一つの角不成の基本形です。

【例題5】中野栄 詰パラ 1995.9

正解 23角不成、同香、32飛不成、11玉、12歩、21玉、31桂成 まで7手詰

【例題1】と【例題3】を組合わせたような作品です。
狭いところに飛車角2枚の不成を詰め込んでいます。

筆者も例題を作ってみました。
(投稿が少なかったら出題しようと目論んで、作意は発表しないでおきます^^;)

【例題6】風みどり

【例題7】風みどり

  • 手数制限はありません。
  • 未発表作に限ります。
  • 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com
  • 締切は5月31日
  • Judgeは岡本眞一郎さんです。不成に関しては厳しいです!

手数制限がないのは、創作経験が少ない作家にとっては短くまとめる方が困難だと考えているからです。決して長い短編や中編作の投稿を期待している訳ではありません。

詰パラ入選級と思われる作品が投稿されてきても、こちらから返送することはありません。(寧ろ喜んで掲載してしまいます)

なお、つみき書店は「締切りに間に合わなかったけど」という過去の課題への投稿も随時受け付けています
ある程度数が集まったら出題します。
いつ発表になるのかわからなくても大丈夫という方はどうぞ。

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