詰将棋つくってみた(25) 課題5:選評 by 久保紀貴

Judge:久保紀貴

優秀作

【第3問】springs


正解 63角、53玉、45桂、同と、54角成、同玉、64飛、53玉、54金、同飛、63飛成、同玉、62角成 まで13手詰

打って溜めて捨てる×2のリズムが心地よいです。

玉をあまり動かさず、狭い範囲の手順で表現されているのもGOOD。

手順構成を買って優秀作としました。

佳作

【第4問】あとれい

正解 54角、83玉、86香、84桂、95桂、93玉、71角、94玉、76角、同桂、93角成、同玉、83桂成、94玉、84成桂 まで15手詰

限定打した2枚の角を収束で立て続けに捨てるのがよいですね。

特に54角を合駒の桂に取らせるのは秀逸と思いました。

42銀や67金の配置は少し気になりますが、2手目63合の変化にこだわった結果でしょうか。

コメント

【第1問】松田圭市(1)

正解 32角、33玉、43角成、同玉、55桂 まで5手詰

すぐにでも15桂と打てるところ、角を犠牲にしてでも玉を左に誘導してから55桂と打ちにいくのが面白いです。

ただ角をすぐ捨ててしまうので、「溜めて」という課題とマッチしているかは少し疑問が残りました。

【第2問】亜那梅男

正解 33角、34玉、44角成、24玉、33馬、同玉、44龍 まで7手詰

玉を33に呼べれば44龍まで。角の押し売りでこれを実現する手順が見物です。

シンプルながら、課題を忠実に表現していて非常に好感の持てる作品でした。

【第5問】松田圭市(2)

正解 13歩、21玉、54馬、43香、同馬、同桂、12歩成、同玉、13香、同玉、33龍、12玉、23香成、21玉、32龍 まで15手詰

13に打つ駒が歩から香に変化して詰む、趣向作のような構成が気に入りました。

12歩成、同玉、45馬、34歩合のような逆算が入るとさらに面白くなりそうですが、難しいですかね。

【第6問】松田圭市(3)

正解 23銀、13玉、34銀不成、12玉、23銀成、11玉、33角成、22角、12成銀、同玉、34馬、11玉、13龍、同角、12歩、22玉、33銀成 まで17手詰

不成で引いた銀を成で突っ込むのが滋味。

角合に主役の成銀を捌いた後、龍を捨てて打歩詰を打開する展開は流石にうまくできています。

【第7問】駒井めい

正解 35飛、24玉、32飛成、46と、35銀、13玉、25桂、同と、14歩、同玉、23角、13玉、24銀、同と、14歩、同と、12角成、同玉、21歩成、13玉、22龍 まで21手詰

3手目に打った銀を打歩詰打開に活用するのが気持ちのよい展開。

この打歩詰の構図(22歩23角32龍/13玉)はなるほどと思ったので、レパートリーに加えておきます(笑)

細かいところでは、22歩が序で2歩禁に利いているのもよいなと思いました。

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