さて第2回です。
みなさん、Cloud LaTeX のアカウントは取得しましたか。
今回はまず文章を出力するまで一気に進みます。
マイページにつぎのようなバーがあるはずです。
一番左の【+新規プロジェクト】クリックします。
【空のプロジェクト】を選択し、プロジェクト名にすきな名前を入力して【作成】です。
上手くいきましたら、プロジェクト名をクリックして、いよいよ組版の始まりです。
このように縦に3つに分割された画面になったと思います。
一番、左の【main.tex】をクリックすると、真ん中の部分に入力ができるようになります。
以降、使うのはこの真ん中のエディタ部分と右端のレビュー部分が主になります。
(一番左のエリアは【<】で片付けてしまってもOK)
まずは次の図のように入力してください。
小さくて見えない?
\documentclass{jsarticle} \begin{document} Hello,world! \end{document}
これだけです。
「\」は「¥」を半角で打ちます。
LaTeXのコマンドはすべて半角(1バイト文字)で入力します。空白も全角の「 」を使ってはいけません。
次に右上の【メニュー】をクリックしてください。
コンパイラは【platex】を選択します。
これができたら、右上の【コンパイル】をクリックします。
右端のレビュー部分に、「Hello,world!」がでてきたら成功です。
\(\TeX\)では、このように
\begin{document}
と
\end{document}
の間に本文を書きます。
色々書込んで、コンパイルしてみてください。
次回はいよいよ詰将棋のための図面を描きます。
さてここからはオマケです。
試してみたらお解りのように、\(\TeX\)では入力した文章が改行されていても、出力は改行されません。
これは便利な機能です。
私は入力は区点(。)まで一気に書いて、そこで改行します。
すると文章の長さが一目でわかって便利です。
ワープロみたいに入力する時点で折り返されて表示されてしまうと、今書いている文章がどの位の長さなのか実感できないので困ります。
改行(正確には改段)するには空行を入れます。
ちょうど上の文章を入力してコンパイルすると……
こんな感じで出力されたと思います。
ワープロのようにwysiwygなソフトしか使ったことのない方には、最初慣れない感じがするかもしれませんが(Excelを使う方なら慣れていると思います(^^;)、大丈夫、すぐに慣れます。
昔「パソコン部」の顧問を仰せつかったとき、このようなmarkup言語の練習に画面の左半分はエディタ、右半分はブラウザの窓を開けさせておいて、HTMLを教えました。
Cloud LaTeXは最初からそのような窓の構成なので、とてもわかりやすいと思います。