第4回です。
今日は将棋盤を沢山簡単に描く方法について学びます。
これからカット&ペーストを使います。
カットは^x(ctrlキーを押しながらx)、ペーストは^v(ctrlキーを押しながらv)です。
右クリックして【切り取り】、右クリックして【貼り付け】でも同じですので、好きな操作方法でやってみてください。
\begin{document}
と
\end{document}
の間に本文を書きますが、その上の部分をプリアンブルとよびます。
まずは将棋盤を描いた部分をまとめてプリアンブルに移動します。
まずは上の図のように将棋盤を描いた部分をすべて選択します。
そして^xでカットします。
続いてプリアンブルにカーソルを移動させて…
^vでペーストします。
誰ですか?それだったら\begin{document}を移動させた方が簡単じゃんなんていった人は。
……その通りでした。
話を戻しましょう。
将棋盤部分の先頭に
\def\将棋盤{
}
つまり
\def\将棋盤{将棋盤を描く部分}
とするわけです。
これで本文に
\将棋盤
と描くだけで将棋盤が描けるようになりました。
試してみましょう。
右上の【コンパイル】をクリックすると図のような出力を得るはずです。
これではくっつきすぎですね。
また右側がはみ出してしまっています。
これはコンパイラは\将棋盤で書かれる図面を1つの文字として扱っているからです。
この状況を改善するために2つ直します。
本文の先頭に
\twocolumn
という命令を追加します。
これは二段組にするという命令です。
さらに\将棋盤と\将棋盤 の間に空行を入れます。
これで1文字ずつ改段するという指定になります。
これでもう一度コンパイルしてみてください。
次のような出力が得られるはずです。
この\def\名前{中身}は本文中の\名前を中身に置き換える働きをします。
今は本当は\newcommandを使うべきなのでしょうが、私自身が使ったことないので勘弁してください。
\defは以前にその名前が定義されていたかどうかチェックせずに書き換えてしまいます。コンパイルにはさまざまなファイルを読み込むので、万が一同じ名前の命令を定義してしまった場合に動作がおかしくなります。では、なぜ\defを使うかというと、それは便利だからです。使う場合はご自身の責任で慎重に使用してください。
中身に引数(ひきすう)を渡すことも可能です。
ちょっと遊んでみましょう。
次のように書き換えてください。
コンパイルすると次のような結果になります。
これは引数の使い方を理解して貰うための遊びですから、元に戻しておいてください。
次回はいよいよ駒を配置して、詰将棋の図面を完成ます。
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