詰将棋雑談(68) 香剥総浚[其の六]

1979年の発表は2作。

橋本哲 近将1979.5改

上田吉一作を思い出させる小駒図式による香剥がし。
桂馬2枚で香を剥がす。
その2枚の桂馬を2段合で入手するのが凄い。
打歩打開のために毎回香と歩の打換えも入っている。
一部24歩と33桂成の手順前後が成立する。
厳しい方は余詰というだろうが、上記の内容を鑑みればキズ扱いして後世に残したい。
なお発表原図には29手目34香以下の余詰があった。
本図は2007年にこのブログ(当時は「風みどりの玉手箱」)で発表された修正図。

【原図】

平井康雄 詰パラ1979.7改

香を桂馬に変換し、その桂馬で香を剥がすというのは何度も出てきている仕組みだが、桂馬の動きが新しい。角道を香と桂馬で順番に塞いでしまうのも面白い。
角の限定打から始まり、収束まできっちりと仕上げている。
本図は『白雨』に掲載された改良図。

「詰将棋雑談(68) 香剥総浚[其の六]」への5件のフィードバック

  1. 橋本哲氏作(近将1979.5改)だけは何度リロードしても図面が表示されません。
    (Chorme、Edge、Firefox、Operaのいずれも同様)

    kifファイルのリンク
    (https://kazemidori.fool.jp/KIFU/hashimotosatoshi02.ki2)
    は正しいようです。
    また、kifファイルの内容や形式がおかしいということもなさそうで、柿木将棋でも将棋所でも正常に読み込めました。

    原因不明です……。

    1. ご指摘ありがとうございます。
      「雑談」で使用している棋譜ファイルのフォルダはミラーリングで更新しているのでupload当初は動いていたのに、いつの間にか動かなくなっていたようです。
      対応しましたので、キャッシュをクリアした上でリロードしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください