高木秀次『千早城』に登る(3)


※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』を読んでいくものです。

第3番  詰パラ1966.1改

ここまで7手詰。

これはさすがに簡単に詰んだ。
45玉と逃げられたら35金で詰まなければいけないので初手はこれしかない。
あとは何度も通った道だ。

詰パラで発表した原図は下図。

これでは捨駒に迫力がないと、作品集制作に向けて改良したものだろう。

大駒3枚の連続捨ては宗看の風味を出し、2手目の変化が深くなったことでより初手の捨駒の印象が良くなっている。
持駒が強力になったのでそれだけ自然な紛れも増えている。

ただし、残念なことにこの改良図には3手目65飛の余詰がある。
65飛、45玉、35金、55玉、44飛、64合、45金まで。
44飛で63飛成から53龍という筋もある。

修正図を考えてみた。
【修正案】

62歩は変同を消すための配置なのでこれを消して逃路を確保。ついでに66香は軽く歩にしてみた。
オイラが触るとなんでも変同になってしまう。
もっといい案があるだろうからできたらコメントを。

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