詰将棋つくってみた(63) 課題13:結果発表 前編

 

課題13:五手詰を創ってください。

11名の解答をいただきました。ありがとうございます。
5手詰とはいえ、20作もあると解答を書くのも大変です。
(ですから、短評だけでもOKです)
((でも、短評を書くのも悩んだりすることがあるんですよね!))
(((短評を送りたい作品だけの短評だけの解答でもOKですから(^^))))

第1部 盤面駒数ヒトケタ

【第1問】松田圭市

正解
31飛成、21桂、22角、12玉、24桂まで5手詰

冬眠蛙 確かに限定。
青木裕一 手順そのものは平凡。
まつきち 最終手余詰がなぜか気になります。
占魚亭 手拍子で21馬と移動合したくなる。
negitarou 2手目は、桂馬の「限定合」なんですね。
松田圭市 自作。動きも取られもしない限定合が狙い。
武田裕貴 限定合の意味付けがシンプルなところが良いですね。
小川悦勇 23桂の誘手が狙い。作意にもう一ひねりがほしい。B
keima82 限定合は入りましたが、捨て駒がないと少し物足りない感じはあります。
松θ拓矢 ☗13銀成の最終手余詰を防ぐための桂限定合のはずが、☗13角成以下でも詰んでしまうのが引っかかる。

【第2問】negitarou

正解
56角成、14玉、13飛成、同玉、23馬まで5手詰

占魚亭 龍の利きを遮る。
冬眠蛙 素直に遮って正解。
青木裕一 成生は限定させたい。
松田圭市 こちらのほうが詰将棋っぽい。
まつきち 限定移動に大駒捨てが入って爽快。
小川悦勇 玉方龍のキキを止めるしかないね。B
松θ拓矢 限定移動+飛車捨の構成は良いが、紛れがほしいところ。
武田裕貴 初手が58竜の利きの遮断と収束に備えた着手で二重の意味付けになっているのが、惜しいと思いました。
keima82 シンプルにまとまって好感が持てます。考え方は人によるかもしれませんが、攻めの飛角はどちらも成駒にした方が良い気がします。

【第3問】武田裕貴

正解
26香、35玉、27桂、26玉、15角成まで5手詰

小川悦勇 短打が狙い。B
青木裕一 詰上りが見えづらい。
武田裕貴 駒数の少なさが取り柄?
negitarou 最終手の感触が好きです。
松田圭市 初手28香は中合で逃れか、なるほど。
冬眠蛙 紐が無くなるだけに第一感では打てない。
占魚亭 短打に意外性を持たせたいけど、難しいか。
松θ拓矢 17歩のおかげで安心して☗27桂を打てた。
まつきち 初手は好手だが、作意にも2手目14玉の変化にも働くので見易いとも言えます。
keima82 初手の短打限定、そして2連続間接捨て駒と、文句なしの出来だと思います。個人的には、佳作以上にはなると思っていますが果たして…。

【第4問】negitarou(その2)

正解
57金、55玉、37角、65玉、64馬まで5手詰

占魚亭 初形は奴凧?
青木裕一 なんか詰ましづらい。
松田圭市 詰ましにくいが狙いが分からない。
小川悦勇 55歩の意味を考えていた。対称形をとる。B’
冬眠蛙 大文字焼き、こんな風に見える年もありました。
武田裕貴 4手目46合が割りきれているところに感心しました。
negitarou 自作です。 攻方・5五歩を削除すると「7手詰」になります。
松θ拓矢 このタイプの問題は苦手なので、駒の利きを塗りつぶしながら解いてみるw
まつきち 捨駒のない不思議な手順だが、一局を支える狙いが不明瞭で解後感もよくない。
keima82 形は面白いですが、手順が平凡です。それから、☗55歩を除けば7手詰完全作。コンテストの課題要件を満たすだけのために駒が増えるのはあまりよろしくないかと思います。

【第5問】negitarou(その3)

正解
56角成、14玉、47馬、15玉、25馬まで5手詰

negitarou 
冬眠蛙 ツインにしそこねた?
青木裕一 2の姉妹作?好手を入れたい。
小川悦勇 2番の兄貴だが弟の方が出来が良い。B
松田圭市 並べ詰感があるが姉妹作なので微笑ましい。
まつきち 地味なまとめになったが、5番とセットで鑑賞したい一局。
松θ拓矢 このタイプの問題は苦手なので、駒の利きを塗りつぶしながら解いてみるw
占魚亭 2番の姉妹作ですね。58の駒が龍から飛になっているので47馬が可能。
武田裕貴 第2問と姉妹作。面白いですが攻方の飛角どちらかは捨てたいなと思いました。
keima82 2番とのツイン的な問題ですが、本問は最終図で大駒が遊ぶので2番の方が好みでした。

【第6問】松田圭市(その2)

正解
31銀成、同玉、23桂、41玉、32角まで5手詰

冬眠蛙 確かに打ち換え。
小川悦勇 まぎれようがない。C
松田圭市 自作。初手23角は合駒で逃れ。
まつきち 紛れで持たせた一局だが面白い。
占魚亭 紛れはあるけど、嵌まる人はいないか。
松θ拓矢 超短編で打ち換えをやると駒をベタ打ちしているだけに見えてしまう。
武田裕貴 攻方銀から桂の打ち換え。ちょっと地味な印象。何か見落としがあるのかも。
keima82 初手は好手ですが、5手詰で3手目以降が並べ詰みだと、やや物足りなさを感じてしまいました。5手詰とわかってなければ、初手☗23角の紛れに引っかかったかもしれません。

【第7問】小林敏樹


正解
35香、同飛、75角、同飛、32銀まで5手詰

小川悦勇 定番だが作り方がうまい。A
青木裕一 新鮮味はないが、好形好手順。
冬眠蛙 ここに打ってと囁きが盤面から。
武田裕貴 焦点打からの角捨ての味がたまらないですね。
松θ拓矢 既視感はあるが、5手詰として模範的な作品。
松田圭市 いかにもの初手だが角が捨て駒になる構成が上手い。
占魚亭 焦点打一発。75角が先だと53歩or香合でダメ。
negitarou 玉方の角の利きを遮断するための捨駒。 初手は、香車の「限定打」なんですね。
まつきち 焦点の限定打で飛を呼び、その利き筋に75角と捨てに行く。この呼吸がたまりません。
keima82 あえて動かさせた飛車にタダで取られるようなところに角を動かす手順は非常に良いですね。
初手☗75角の紛れも強烈。4手目が限定できていればなお良いと思うのですが、難しいですかね。

【第8問】はせがわ ゆ

正解
64金、同角、44金、同銀、98馬まで5手詰

青木裕一 4枚の焦点に捨駒。
松田圭市 焦点には捨てたくなる。
占魚亭 香の利きを塞ぐのが急務。
松θ拓矢 好作だけに☖同香の変同が惜しい。
小川悦勇 変同がいたいけれど初手可。B”
冬眠蛙 変同が惜しい。作者も分かっているとは思うけど。
まつきち 最終手限定のための馬配置に吉田健さんを思い出す。
negitarou 初手は焦点への捨駒! 2手目の選択肢が多くて悩ましかったです。
武田裕貴 手順前後が成り立たない仕組みがうまいです。98馬は好感触の一手。
keima82 最終図の角覗きまでの詰め上がりは個人的に大好物の形。初手、3手目の捨て駒も上手く決まっています。

【第9問】negitarou(その4)

正解
33角成、24合、26銀、同玉、37角成まで5手詰

占魚亭 角を動かす順番が肝。
冬眠蛙 初手捨駒に出来たのでは。
小川悦勇 55角が邪魔。もう一工夫がほしかった。B’
武田裕貴 素材は良いと思います。何かもう少し面白い手順が引き出せそうな。
まつきち 55角が邪魔というのは面白いが、捨駒で演出できればもっと良かった。
松田圭市 初手は退路封鎖ではなく、73の角を成るための邪魔駒の意味だけならなお良い。
松θ拓矢 出世する者(73角)のために出世しない者(55角)が排除されることから「実社会手筋」と名付けたい。本作の場合は55角は出向先で昇進できるようですが。
keima82 3手目以降は文句なし。しかし、初手も2手目も非限定で馬が遊んでしまうようでは、最初の2手はない方が良いという事になってしまいます。ラスト2手を軸にして、逆算を練り直した方が良いと思いました。

【第10問】武田裕貴(その2)

正解
23飛、14玉、15歩、23玉、33飛成まで5手詰

松田圭市 取らせ短打が上手い。
小川悦勇 打歩禁。手広さを買う。B’
まつきち 23飛短打が打歩詰打開の好手。
占魚亭 表記は同じだが成る飛車が異なる2解。
冬眠蛙 打歩絡みだと2に比べて不利感が薄いか。
松θ拓矢 課題のおかげで歩打が3手目とわかり、ヒントになった。
青木裕一 初手の意味が2手目の変化で変わるのはどうかな?個々の意味付け自体は良い。
武田裕貴 変同を消さなかったのは意図したものですが、果たしてどう受け止められるでしょうか。
negitarou 初手・2二飛打だと、打歩詰でNGなんですね。 変化手順も含めて、いずれも3三飛成での詰み。
keima82 まず、初手の短打限定にハッとさせられました。2手目以降の手順は変同利用でしょうか?この手の趣向の評価基準は詳しくないので、見当違いの意見だったらスルーしていただきたいのですが、仮に初手☗22飛とすると、☖14玉だと打歩詰になりますが、☖35玉だと歩が打てて詰んでしまいます。作意はどちらの場合も歩が打てて詰むので、ツインを主張するのであれば、☗22飛にはどちらに逃げても打歩詰になる構図でないと、対称性が崩れている感じがして、なんだかもやもやします。

※続きは明日!

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