課題作投稿への考え方および『詰将棋つくってみた2021』について

だいぶ昔になる(年寄が`昔’と言ったら本当に大昔だ)が、詰将棋解答選手権の作品について噛みついたことがある。
相手は谷口均先生だったか芹田修先生だったか。(検索して見ろって?サーバー移転前のデータは消えてしまっているんだなこれが)

どういう内容かというと「状況に応じて作品の仕上げは変わるものなのか」ということだ。

たとえば詰将棋解答選手権に投稿する作品に、ただ変化・紛れで難しくするだけの序奏がついている作品をみて、この作品、自作集に収録する際には形と手順のバランス良い作品に改修するのかなと思った訳だ。

オイラはその姿勢には共感できない。
簡素な図は近将に、桂香図式は将棋世界に、中段玉は詰パラに投稿しよう、という話とはちょっと違うと思うのだ。

いい例があるではないか。
上田吉一先生の作品をみよ。
解答選手権で発表された作品の、どこに解答者を悩ませるためだけの手が入っているか。
どこにもない。
詰将棋としてよりよりものをつくろうという思考以外のなにもない。
なんでこのような素晴らしいお手本があるのに、それ以外のことをごちゃごちゃ考えたりするのだ。

だいたい、そういう話だった。

もちろん遊びだからその人が遊びたいように遊ぶのが正解だ。
ミニ四駆だって、コースに合わせてどのようにセッティングを変えるかが楽しみの重要な要素だ。(この例え話は現代の中学生にはもう使えません)

若島先生がやってる「TTT」や、加藤先生がやっている「記録に挑戦」は「良い詰将棋とは何か」というパラダイムとは別の世界の「作図技術競争」遊びに思える。
それはそれで面白いが、つみき書店の「詰将棋つくってみた」の課題はちょっと違う考えで設定している。

で、やっとタイトルの課題作についてのつみき書店の考え方だ。

詰将棋つくってみた」の第1回の補足で次のように書いている。

詰将棋の創作を始めて見ようと思っても、何を何処から創ればいいのか解らないということがないでしょうか。
適当に配置を決めてPCに解かせてみるという方法を試みたりはしていないでしょうか。
そのように創る人もいますが、それは膨大な蓄積があって、はじめて有効な方法のように思います。

そこで、適度に難しい課題を設定してみました。
捨駒の意味を考える必要がある課題です。

つみき書店での作品募集は基本的に課題はあくまで創作の切掛という考え方だ。
Judgeの方にも、課題を綺麗にクリアしたかとは関係なく、Judgeの方の感性で一番好きな作品を優秀作に選んでくださいとお願いしている。

さて4月末に完成させると書いておいて、まだまだ未完成の『詰将棋つくってみた2021』について。

その思想にしたがって、今書籍化を企んでいる『詰将棋つくってみた2021』は次のような構成にした。

出題ページはこのような形。

そして解説ページは次のような形。(クリックで拡大されるはず)

具体的に見ていただいたのでお解りだろうが、出題ページは課題を提示せず、2021年に開催した課題1~課題12の221作品を手数順に並びかえている。
解いて楽しもうという読者にとっては手数順(実は易しい順ではないのだが別案もない)が取り組みやすいだろうとの考えだ。
そして強力なヒントとなる「課題」も消している。(つみき書店で出題している際は、はじめ課題は出していなかったが、解答初心者のヒントになるだろうと今は出している)

解答ページは読み物として、ほぼこのブログを再現している。
ただし、風みどりの作品解説を追加して、作品・作意・解説・短評・講評の順に再構成している。

作家・解答者の皆様へ

『詰将棋つくってみた2021』に作品・短評を掲載することをご了承ください。
改良案があるので、図を差替えたいという場合はメールください。
最終締切はのちほど送りますゲラと同時に設定します。

完成したらつみき書店でpdf版で販売します。可能ならばamazonでオンデマンド販売にも乗せます。
解答者の短評には謝礼はでません。作家の作品には印税が支払可能かまだ未確定です。

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