この連載は余詰の検討に柿木将棋をツールとして使用していきます。購入方法・インストールの仕方は第1回。基本的な使い方は第2回を参照してください。
本日は、今日はネットで見つけた次の詰将棋を鑑賞してみようと考えたたけれど、難しくて解けない場合でした。
図面の拾い方はチョー入門(4)柿木を使って作品鑑賞に詳しく書いてありますので参考にしてください。図面が画像の場合は、もちろん^Eで自分で同じ配置に並べます。
今日は桑原君仲の玉図から第5番に挑戦してみましょう。
左上の仕掛が気になります。
91角と打って、82歩成~81とと香を入手する筋でしょうか。
それには73飛が邪魔になってくるようですね……と、いや今日は「詰将棋入門」ではありませんでした。
【継続】ボタンでいろいろ駒を動かして考えてみたけれど、どうにも詰まない。
そういう場合のお話でした。
いったん【中断】して初形に戻します。
【対局】→【中断】でも同じです。
それでは次に【詰将棋対戦】という機能で挑戦してみましょう。
【対局】→【詰将棋対戦】です。
「現在の局面で開始しますか?」に【はい】。
この【詰将棋対戦】は玉方の応手をPCが指してくれます。
全部自力で解くよりもずっと易しいはずです。
スマホ詰パラのように攻方の手が変わるととたんに間違いだと教えてくれる訳ではありませんが、大小関係で云うと(?)
\(スマホ詰パラで解く < 詰将棋対戦で解く < ちゃんと解く\)
という感じです。
ただこの機能いくつか残念なところがあって、玉方の応手が正しい手ではないことがままあります。
それともう一つは手数制限があって……
19手までだったような記憶があります。
この玉図の作品は手数オーバーしているようです。
このような場合は仕方ありません。柿木将棋に解かせてしまいましょう。
あ、その前に準備が2つあります。
一つは各種設定を確認してください。
【ツール】→【各種設定】でも同じです。
【棋譜】タブの【分岐を作成する】にチェックが入っているかどうかを確認してください。
入っていなければ入れて【OK】です。
次に棋譜ウィンドウを消しておきましょう。
そうでないとすぐに答が見えてしまいますから。
右上の【×】をクリックして消します。
あとで必要になったら
【表示】→【棋譜ウィンドウ】→【表示】でまた窓を出すことができます。
^Lでも簡単に消したり出したりできます。
これで準備完了。
【詰】で詰将棋を解いてもらいます。
【対局】→【詰将棋を解く】でも同じです。
使い慣れた人なら^Wですね。
数秒で次の表示がでたはずです。
27手では【詰将棋対戦】が使えなかったのも無理はありません。
さて、画面が微妙に変化したことがわかりますか?
そうです。棋譜再現ができるようになっています。
気の短い方はもう再現してしまってもかまいません。でも、それでは棋譜ウィンドウを消した意味がありません。
実はこの形にしておいて再び【継続】で詰将棋を解いてみることができます。
そしてスマホ詰パラのように間違った場合に柿木将棋がこっそり教えてくれます。
たとえば、44金、同玉と指してみましょう。
わかりますか?
同玉の応手が間違っていたので、前方への再現キーが消えました。
【待った】をして、44金、46玉と指すと……
前方への再現キーが消えていないので、正解手順を辿っていると分かるわけです。
これなら十分「解いた気分」になれますのでお試しください。
実際には一手毎にチェックするのは面倒なので「詰み」まで入力した後に、答合わせをします。
上は筆者がやってみた結果です。右端の【分岐まで進む】がでていなければ正解。
(わかりやすくするために棋譜ウィンドウを表示しています)
これはと出ているので、どこかで分岐ができたことを表しています。つまり間違えたということ。クリックしてみると……。
分岐ウィンドウがでています。
つまり筆者はこの局面で同玉としたが間違いで、45玉が正しい応手だったということが分かります。
さて今日はここまで。
次回は変化・紛れの確認です。