この連載は余詰の検討に柿木将棋をツールとして使用していきます。購入方法・インストールの仕方は第1回。基本的な使い方は第2回を参照してください。
本日は、変化・紛れの確認の仕方です。
桑原君仲の玉図から第6番を例に説明します。
解けた方はすでに変化・紛れを確認済でしょうから、柿木将棋に解かせたまたは解答を見て入力した状態を前提とします。
初手は48桂を打つ邪魔となっている飛車を捌き捨てる46飛です。
作意は同歩となっていますが、これで36馬の利きが54にまで通ることになり、玉方にとって不利なように思えます。
同角ととったらどうなるのでしょう。
このような場合はで1手進めた後、
をクリックして同角と進めます。
そこでもしくは^Wです。
桂でなく銀を打って角を喰ってしまうことができるわけですね。
次に紛れです。
作意は5手目56銀ですが、ここで64銀と打ったらどうでしょう。
これも4手まで進めた局面でをクリックして64銀と指します。
応手は三つ。
44玉は1手詰なので省略してまずは同角から試してみましょう。
そこでもしくは^Wです。
これは詰みますね。
局面を戻し、同香と手を変えて同じことをしてみましょう。
今度は暫く考えています。
不詰とでました。これで5手目64銀には同香で逃れることが分りました。
ただ柿木将棋では結論はわかるのですがどのような経過で不詰に至ったかはわかりません。
上の赤で囲ったエリアにコンピュータの読みが出るので、動体視力を高めて読み取り、手を進めてまた同じことを繰り返すという方法を筆者はとっています。
【詰将棋対戦】を使えるのは短篇だけですし、短篇でも応手を間違えて詰まないはずの手で詰んでしまうこともあります。
先手玉を配置してコンピュータ同志で対戦させてみるということも試してみましたが、あまり上手くいきません。
なにか上手い方法があれば教えてください。
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