玉図第2番

パラは中学校の途中で頓挫しているが、玉図第2番はなんとか解けた。

20150108221015
持駒が多い。思わず腰が引ける。
でも、盤面の攻方駒は95角と56歩(!?)だけ。
気を取り直して、考えてみよう。

初手は第一感73飛だ。
62玉は83飛成まで。

20150108221247
でも、46歩は何のためにあるのだと思いつつ、手が進むままに行ってみよう。
91角、同玉、83桂、82玉
20150108221339
71飛成、同金、73銀、83玉、
20150108221355
84銀成、72玉…これはお手上げだ。
初手から考え直そう。
20150108221410
56歩があるということは、初手が違うのか。
といっても他に考えつくのは64桂ぐらいだ。
63玉と逃げられて…やはりだめだ。

20150108222102
やはり初手は73飛と決めよう。
20150108222303
73飛がいなければ64角で簡単だ。
73飛は打った瞬間に邪魔駒になっているわけだ。
打った駒が邪魔になり、それを原型消去というテーマか。
それならば、見える手がある。
94桂、同歩に93飛成。
20150108222343
これは気持ち良い。
きっと作意だ。
同玉は84角打で簡単なので、同香。
64角、92玉で次図。
20150108222402
84桂は83玉で金銀がないのでだめそうだ。
91角成、同玉、73角成でどうだろう。
82合駒に桂馬2枚を連打すれば詰みそうだ。
20150108222744
82歩があった。
83桂、81玉、71桂成で次図。
20150108222820
はじめて変化らしい変化に当たった。
同金も同玉もありそうだ。

20150108222855
同玉は83桂、同歩、82銀で簡単か。
同金としよう。
92銀、同玉、84桂、81玉、63馬!
20150108223036

すごいぞ、馬が消えた。
同銀、73桂、91玉、92香まで。
でも、56歩の意味は謎のままだったな。
念のため、16手目同玉の変化も確認しておこう。

20150108223059
83桂、81玉、92銀、同玉、84桂、81玉

20150108223143
あれれ?
詰まないじゃないか。

どこまで戻すか。
91角成のところで、だめと即断した84桂をもう一度検討しよう。
20150108223235
73角成、同玉、72桂成では初形に戻ってしまう。何をやっているのか判らない。
しかし、まてよ。
75桂と打つと?
同歩、73角成
20150108223625
おおお、そうか。
見えてきた。
これは初形から16手かけて74歩を75に動かしたいという狙いだ。
同玉、72桂成、
20150108223635
同玉、74香、
63玉、73角成、54玉、46桂、同金、55馬、63玉、73香成まで25手詰

20150108223857
最後は追い手順。

まとめると本作の狙いは16手かけて74香と打つためのスペースを作ること。
そのための手順の中に、打った駒の原形消去を目指して、取れる93歩をわざわざどかせてから93飛成と捨てるムニャムニャ手筋を配している。飛車角の大駒2枚を打って、それを捌くという実現手段が鮮やかだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください