詰棋書紹介(1) 夢銀河

夢銀河 東京詰工房第2作品集 2000.7.22

詰将棋グループの作品集とは豪勢なものである。
なぜなら、各人が自信作を持ち寄るからだ。
とにかく密度が濃い。

そのような豪勢な詰将棋グループ作品集の中で筆者にとって長いことNo1は壮棋会の「あさぎり」1973 だった。
そしてその「あさぎり」をついに超えたのが詰将棋研究会の「饗宴」1990 だった。
(あくまで筆者の主観ですからオコンナイデくださいよ)

しばらくは「饗宴」を超える作品集はできないだろうと思っていた。
そして、ついに「饗宴」を超えた!と感じる作品集が登場した。

それが、今回紹介する「夢銀河」である。

「夢銀河」のもの凄さは……まずは目次を見ていただこう。

クリックすると拡大されます。

個人作品集を是非編んでもらいたいと皆が願っている作家がゾロゾロと並んでいる。

有名な作品も数多く収録されている。例えば……

    縫田光司「最後の審判」
    斉藤吉雄「くもの糸」
    山田剛「スレイプニル」
    首猛夫「馬賊戦記II」
    新ヶ江幸弘「伏龍」「彩雲」
    馬詰恒司「夢のまた夢」「FAIRWAY」
    橋本孝治「アルカナ」

タイトルの付いた有名作品しか紹介できなくて申し訳ない。

1作だけ図面も紹介しよう。

安江久男 夢銀河 第140番 2000

本作を選んだのは4往復半という馬鋸というのはもちろんだが、奇跡的な完成度に唸らざるを得ないからだ。
不動駒は35と1枚だけ!終形のスッキリ感を見よ!

田中鵬看「奔馬」との類似を理由に未発表のまま「夢銀河」に収録された作品だった。


この「夢銀河」発行部数の少ない詰棋書にもかかわらずまだ在庫が少し残っているということで入荷することに成功しました。
ただし本当にわずかですので,ご購入はお早めに。

すべて売切れました。古書として入荷したらまた販売しますので、たまに覗いてみてください。

「詰棋書紹介(1) 夢銀河」への2件のフィードバック

  1. 斉藤さんがFBをしているかを検索したところ、なぜかこの出張所がピックアップされ、少し覗いてみるかと開いてみて、夢銀河から一作だけの紹介に、なぜか自作があって二度ビックリ!
    お褒めの言葉ありがとうございますm(_ _)m

  2. 発売当時、詰将棋全国大会の景品として購買層の多くに配ってしまい、1年もすると全く売れなくなったので、某氏宅に2箱置かれていたとか。
    僕は全国大会で3冊頂いたなぁ。(笑)

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