詰将棋雑談(5) 禁じられた遊び

「禁じられた遊び」といえば……?

ナルシソ・イエペス

映画「禁じられた遊び」につかわれたギター演奏を思い出す人が多いようです。
本当はイエペスなんですが、ちょうどいいのが見つからなかったのと、村治佳織の演奏もとてもいいと思ったので貼っておきます。
なお、元々の曲名は「愛のロマンス」だそうです。

ルネ・クレマン「禁じられた遊び」

この映画がオリジナルですね。

最近、こういった名作映画を観ていません。
あちこちにあった名画座も軒並みなくなっていますね。
懐かしい淀川長治の解説を見つけたので貼っておきます。

名画座にでかけなくても、Amazon prime で検索したら簡単に観ることができました。
便利な時代です。
映画を観た感想は別の処に……。

山口百恵「禁じられた遊び」

この曲は記憶にはないのですが……山口百恵はもちろん覚えています。
大学の友人が某私立小学校に勤めているのですが、何度も二人で面談をしたとか。
役得とはいえ羨ましい!

山田修司「禁じられた遊び」

詰将棋周辺の人にとっては「禁じられた遊び」といえば、長い間この作品のことでした。

巨椋鴻之介「禁じられた遊び」

ところが山田修司と並び立つ巨人である巨椋鴻之介が作品集のタイトルに「禁じられた遊び」とつけました。ややこしいことになってしまいました。

「禁じられた遊び」について言えば、それは昭和47年に発表された山田修司氏の名局の題名だが、私信でそれを拝見したとき作品自体とは別に気に入ってしまったのは、それが、自分が実人生の目を盗んで辛うじて続けている詰棋というものを、あまりにもうまく表現していたからである。私はすぐ山田氏に「これを将来の作品集の題名に下さい」という手紙を書いたのだった。

山田修司「禁じられた遊び」のミニ解説


序盤43角を奪い、86馬にした局面。

ここから54銀と右辺に追うと次の局面になる。

持駒に頭に利く駒があれば34に打って終わり。
もし歩でも24銀、同と、34歩、同と、22銀生以下詰む。

そこで59馬を捨て、99飛の活用を図っても桂合されて失敗。

そこで先程の局面に戻って細工をする。

77桂~68桂が複合妙手。桂馬しか使える駒はないが、よくぞこのようにうまく仕上げたものだ。

先程の16手目の局面と比べて持駒の桂馬が2枚減り、代わりに57龍が68龍になっている。

お陰で39飛には桂合ができず以下収束する。

“八段目には桂が打てない”という禁手を逆用したこのような伏線手は、詰将棋の歴史始まって以来の新構想であり、例えば物理学の世界で新理論を発見するのに匹敵する業績といえます。常に新手筋の開拓を志す山田市の数多い傑作の中でも、ひときわ光り輝く歴史的な名局です。

森田正司
おまけ

変換ミスで「近似された遊び」というタイトルを思いつきました。
つかいたい方はご連絡を。

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