壮棋会作品集あさぎり 田宮克哉編 全詰連 1973.9.25
創棋会のはじめての合同作品集。
このときはまだ壮棋会だった。
田宮さんのまえがきから引用する。
壮棋会は現在または過去において関西地区に在住し、創作歴10年以上の詰将棋作家の集まりです。
以前にも書いたが、おそらく3番目に繰り返し繰り返し読んだ本だろう。
登場作家の誕生日を眺めても、筆者の両親と近いお方ばかりで近寄りがたい重鎮揃い。
編集の田宮さんは三鷹に引越してこられて詰朗会を発足させた。
詰パラのヤン詰を始めたのは田宮さんだ。
そこに投稿したのをキッカケに色々教えていただいた。
不肖の弟子の一人だ。
筆者は別として、けっこう大物もヤン詰から出ている。
田宮さんが関西の団地でやっていたちびっ子詰調子からは山本昭一も出てきた。
そう考えてみると山本昭一は兄弟子だったんだなぁ。
(意味なく自分が偉くなったような気がする)
ここら辺の話は利波さんの「ヤン詰」の紹介のときにする話だな。
この本は繰り返し読みすぎたせいでなんだか客観的に評価することができない。
「詰むや詰まざるや」は平凡社のお陰でまだ入手できるし、柏川悦夫「駒と人生」も
(はやくも絶版とはいえ)「詰将棋半世紀」の中で蘇った。
筆者を作った3冊の中ではもっとも今は入手しがたい1冊かもしれない。
選んだ1作は北川明の軽趣向作。