詰将棋のルール論争(2) 余詰の禁止(つづき)

1 詰将棋の範囲

1-1 余詰の禁止

誰もが了解している「余詰の禁止」からして、実はけっこう意見の違いはあるんだよという展開をしている途中です。

1-1-2 打点非限定

【図3】

これは打点非限定の中でも、以遠打と呼ばれているものです。ある点から遠ければ良いという種類の着手非限定ですね。

    13香、21玉、12香成まで3手詰
    14香、21玉、12香成まで3手詰
    15香、21玉、12香成まで3手詰
    …………

これも異なる着手で詰んでいます。

例によってアンケートです。


さすがに余詰という人はいないと思うのですが、さて。

(追記 2020.6.7)
\(\displaystyle\frac34\)が「まったく気にしない」でした。
多数派ですが、正直「予想していたより気にする人が増えたなぁ!」という印象です。
余詰と感じる方も1人いらっしゃるようです。

次の図も同じ打点非限定です。

【図4】

    73角、18玉、28角成まで3手詰
    82角、18玉、28角成まで3手詰
    91角、18玉、28角成まで3手詰

逆に選択肢が少ない方が気になってくるように思うのですがどうでしょうか。

(追記 2020.6.7)
これは筆者の予想とほぼ一致した結果です。
「気にしない」と答えた方の割合は【図3】とほとんど変わりませんが、20%の人が「捨てる」「余詰」です。
(【図3】にも「14歩と置きたくないから捨てる」の選択肢を入れるべきでした)
なまじ選択の範囲が狭くなると、ちゃんと限定されていないと気になるように思うのです。

繰り返しになりますが、厳密にはこれらも着手が複数あるのですから余詰です。

これらを問題ないとする理由には「一間以上離して打って成れば良い」「可成地点から打てば良い」という内なる妙手説が存在するのではないでしょうか。

例えば【図3】のような状況で、13か15か17は詰みでそれ以外は詰まないという場合、気持ち悪さはさらにましますよね。

次の打点非限定は以遠打には違いないのですが、これは全員「余詰」判定と予想しています。
【図5】

    31飛、22玉、21銀成、12玉、32飛成まで5手詰
    41飛、22玉、31飛成、33玉、43銀成まで5手詰
    51飛、22玉、31飛成、33玉、43銀成まで5手詰
    ……

(追記 2020.6.7)
説明が不足していたのと図面をみないで回答してしまった方がいらっしゃいました。
そのために「全員余詰」の予想ははずれてしまいました。
「以遠打」と書いたのが失敗だったようです。
結果は31%、13%、55%と修正して読んでください。
実際にはもっと「問題なし」の回答は少ないのではないかと想像します。

Toshiya—これは、全く個人的な感想なんだけど、例えば22玉に対して44角以遠打はまったく問題なく感じるが、33角も44角も同じはすごい違和感…
(twitter 2020.5.31)

それでは純粋な打点非限定の例で今夜は終わりましょう。

【図6】

    13金、11玉、31飛成まで3手詰
    23金、11玉、31飛成まで3手詰

解答欄魔–この手前の手順が名作級だとしても、この収束で全て台無し。持駒が銀になるようにするしかない。
(twitter 2020.5.31)

(追記 2020.6.7)
打つ駒が線駒でない場合です。
桂馬の場合は省略しました。
この図の元ネタは24金と配置されている図なのですが、それは着手非限定として別の項目にしました。
長篇の収束なら不問を含めてOKは60%。
厳しい時代になったものですねぇ。

(つづく)

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