詰棋書紹介(30) 信濃路


信濃路 赤羽守詰将棋作品集
赤羽守 角ブックス 2012.7.15

ヤングジャンプを買ったらまず「キングダム」を読む。
ところが探しても見つからない。
小さな字で『作者急病のため「キングダム」は休載します』なんて見つけたらがっかりだ。

当時の赤羽守も同じ。

詰パラが届いたらまず赤羽守を探す。
載っていたらまず赤羽守を解く。
載っていなかったらがっかりだ。
将棋マガジンに載っていないか立ち読みしに行く。

昭和58年あたりから数年間は、誰もがそうだったのではなかろうか?(将マ立ち読み以外)

ひとつ証拠がある。
まさに同世代の小林敏樹の文章を引用しよう。

切れ味鋭い華麗な短篇は、発表のたびに解答者から絶賛の嵐。82年から86年までの4年ほどで、半期賞5作、短篇競作展首位3作と圧倒的な評価を獲得し、その中の小学校半期賞作では看寿賞まで受賞してしまった。これらの作品はすべて11手以下の短篇だった。
(中略)
誰よりも私自身が強烈な衝撃を受けた一人であり、毎月の『詰パラ』に赤羽さんの作品を見つける度に胸をときめかせたものだ。
でも、この体験は私だけのものではないだろう。当時の熱心な『詰パラ』読者なら誰でも、赤羽さんの有名作品をそらんじているはずで、当時の赤羽作品一局一局について熱く語り合える気がする。

「赤羽ショックの頃」より

若い人の中には、詰将棋全国大会で見かける「妻籠宿」Tシャツを着ている酔っ払いのオジサンとしか赤羽守を認識していない人もいるのではないかと余計な心配をしている。

本書のほとんどを占める短篇は、ぜひぜひ自力で解いておくことを心からお薦めする。
つみき書店で購入できます(^^))

選んだのは9手詰。いや、ホント選ぶのに悩んだ悩んだ。
結局、好みでこれだぁぁ!

赤羽守 信濃路 第32番 詰パラ 1983.10

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