詰将棋入門(54) 銀鋸

村木德 「木遣唄」孫六集 第38番 詰パラ1953.1

手数は長いが明解な手順なので是非挑戦を。

冒頭からいきなり主題の銀鋸が始まる。

78銀、58玉、69銀、59玉、68銀、48玉、59銀、49玉、58銀、38玉、49銀、39玉、48銀、28玉、39銀、17玉、

飛車を1枚捌いて折り返す。

18飛、同玉、19香、同玉、28銀、同玉、19金、

復路は金による横追い。

38玉、29金、48玉、39金、58玉、49金、68玉、59金、77玉、

香の利きをすすめるのはちょっとスリルがあるが、もちろん16角の利きがあり香は動けない。

78香、66玉、86龍、65玉、43角成、同歩、76龍、

ここから収束。龍の上下運動にやはり趣向のかほり有り。

64玉、53銀、同金、73龍、65玉、76龍、64玉、56桂、同馬、73龍、65玉、74龍、66玉、76龍 まで53手詰

村木德といえば、捌く実戦型というイメージがあったが、作品集「孫六集」を紐解くと様々な分野の作品にとりくんでいることがわかる。
本局は作者にとって初めての趣向作への挑戦だったようだ。

解くのは易しくても創るのは易しくはない。
本局も発表図・「三百人一局集」収録図・「孫六集」収録図とすべて微妙には位置が異なっている。

村木德に興味をいだいた方は次の情報にアクセスすると良いだろう。

    村木德 「詰将棋 孫六集」 詰将棋研究会 2000.7.20

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