小夜曲 吉田健 将棋天国社 1980.4.21
『嬉遊曲』が1979.8だから1年も経っていない。
もっとも驚くことはなかったと記憶している。
「そうだよね」
という感じ。
選ばれている作品は『小夜曲』の方が軽い感じがして筆者の好みにマッチした。
しかし、事実上『嬉遊曲』からこぼれた作品群だろうに、このクオリティはなんだろう。
いや、吉田健なら驚くことではないのだが……。
そして、得意の随筆も多数収録されている。
いずれも短編作家らしく、短く纏められているのが流石だ。
吉田健といえば入玉図で銀生という評判が高いのだが、なぜか選んだ中には1局しか入っていなかった。