詰棋書紹介(41) 半期賞作品集


詰将棋パラダイス半期賞作品集 石沢孝治編集 1979.3.31

奥付もない。
リコピー版だ。
ただし活版が存在したわけではなく、はじめからリコピー版なのではないかと思われる。
昭和30年1月号から昭和53年12月号の42期分を収録されている。
総目録によると発行は1979.3.31らしい。

それにしても半期賞とはわかりやすいが、もっと良い名前はなかったのだろうか。

看寿賞は素晴らしい命名だ。年間最優秀作。
誰もにアピールする。

半期賞は近代将棋の塚田賞に対応する表彰なのに、なんだか盛り上がらない。

塚田賞は塚田賞作品集、そして近代将棋図式精選と書籍化されたが(これも途中までではあるが)半期賞に至ってはこのリコピー版が唯一なのである。

柴田昭彦氏の長期連載「名局ライブラリー」が実質半期賞作品紹介なので、是非、書籍化してもらいたいところだ。

石川幸雄 『半期賞作品集』第118番 詰パラ1966.3

58歩がなければ9手詰。
58歩を消去するために、銀を動かし、また戻す。
面白い!


追記(2020.8.9)
匿名希望さんの指摘で良く探してみたら奥付がありました。
それで少し書き直してあります。

「詰棋書紹介(41) 半期賞作品集」への1件のフィードバック

  1. 解いてるうちに朧気ながら思い出した。
    一度、着手した覚えが有るなあ~と。
    さほど印象には残る作品では無かったし
    5手、7手詰めの小品を2回、3回解いていても
    常に初見の僕が何故、、薄い記憶ながら残って
    いたのか。20~30年も前だぞ、その頃の僕は
    どうしていたのかとまで想う。
    なにやら昔の自分に出会えた気分。
    果たしてどこで出会ったのか
    ネットの無い時代
    詰めパラは稀に買う程度、将棋世界誌も図書館で
    パラ誌以外には無いのだが。
    作品のコメントに戻すと
    銀の出し入れはどこか「今井光作品」に似てる。

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