詰棋書紹介(45) 恋唄


若島正 『恋唄』 野口文庫1983.7.10

若島正の最初の詰将棋作品集だ。
若島正は4冊の作品集を出版している。

  • 恋唄 野口文庫 1983.7.10
  • 華麗な詰将棋 光文社文庫 1993.6.20
  • 盤上のファンタジア 河出書房新社 2001.7.20
  • 新装版 盤上のファンタジア 河出書房新社 2017.8.30
  • 盤上のフロンティア 河出書房新社 2019.6.30

一番のお薦めは『新装版 盤上のフロンティア』だ。
なんといっても現在新本が入手できるというのも大きい。
そして(最新はどうかわからないが)「藤井聡太四段絶賛」というレアな帯もついている。
もちろん収録作品の質が極上だからだ。

若島正は現在一番ファンが多い詰将棋作家だろうからちょっと自慢しておこう。
(少なくとも女性ファンの数では詰将棋作家の中でもダントツだと思う)
『恋唄』にもらった著者のサインだ。

ちなみに『盤上のファンタジア』にもらったサインはこちら。

20年近く離れているはずだが、全然変わらないね。

また『恋唄』を読んでいると、発表先に「京都民報」というのが度々出てくる。
若島氏は赤旗名人にもなっているので、きっとそこら辺の関係で連載をすることになったのだろう。
しかし、私は東京在住なので入手はかなわない。
どんな作品が載っていたのかファンだったら知りたいと思うだろう。

これが苦労して入手した「京都民報作品集」だ。

(本件に関してはおわけすることは勿論、入手先情報も教えられません。お問い合わせいただいてもお答えすることはかないません(^^))

あ、ファンだったら将棋世界の付録も持っていなければいけませんね。

さいごに若島マニア認定クイズを提供しよう。
若島正は上の5冊の著書で、それぞれ「〇〇に捧げる」という文章を入れている。
『恋唄』のそれは、詰将棋界に激震をもたらせた(?)ので有名だが、5冊全部こたえられるだろうか?

  • 恋唄
  • 華麗な詰将棋
  • 盤上のファンタジア
  • 新装版 盤上のファンタジア
  • 盤上のフロンティア

閑話休題。

この『恋唄』の特徴はなんといっても若島正のいろいろな顔を見ることができる点だ。
当然のことながら13歳でデビューして以来、すぐに現在の作風を確立したわけではない。

紹介する1局は、この詰将棋解答選手権以降の若島正しか知らない人にはちょっと驚きなのではないかと思うのだがどうだろうか。

若島正 『恋唄』第6番 詰パラ1967.8

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