打歩詰

打歩詰という項目を決めてみて,自作にはほとんどそれらしい作品がないことに気がついた。
詰将棋の本道は打歩テーマである。
なぜなら,現代将棋のルールはそのために作られたのだから……なんて文章を書いたのに自作がない。
でもこれはなんという幸運であろうか。
まだまだ遊べるということではないか。ミーナさんや金子義隆さんみたいな
渋い打歩テーマの作品を作りたいな。

9-1
未発表

易しい詰め将棋コーナーにおいておいた作品。王さんを中段の中央に配置するのが好きなんですねぇ。

いただいたコメント

(翔) 三手で詰みませんか? 2001/06/07 09:28:50
(風みどり) 打歩詰は禁手です。突き歩詰はOKです。 2001/06/07 21:20:24
(ユウト) 翔って将棋のルール知ってるの?ねえ風みどりさん 2001/08/02 15:11:27
(風みどり) 打ち歩と突き歩の違いを知らない人は結構いますよ。 2001/08/03 09:42:38
(谷川浩二) 何味方してるんだよ 2001/08/03 13:03:11
(をぐら) 2二角の活躍が盲点でした。シンプルで楽しい作品。 2001/08/18 20:03:42
(山梨君) んふふっ。風さん・・・・、こーゆー詰み将棋の盤ほしー。 2002/07/25 18:23:15
(風みどり) 倉庫に浦壁氏のフリーウェアが置いてあります。(頓珍漢なレスかも) 2002/07/26 16:11:15
(コーユー) 打歩詰には不成が多いのですが。 2003/02/18 18:41:08
(風みどり) 不成を作意で作ることも可能のようですね。作図を試みてみては?完成したら掲示板に貼ってください 2003/02/18 18:55:04
(金太郎) 歩の基本 2003/08/12 14:38:22
(8いう@) 8いいいおP 2004/08/18 16:22:32
(のんびりやさん)いのてつさんと同じく楽しみにしております。
これは先打打歩詰の原理図ですね。ただ、あき王手より歩をたたいてみたいのが難点でしょうか。 2004-11-13 16:26:35

9-2
詰将棋パラダイス 1999-4


ふと,この作品を思い出した。
この頃は,もう発表作をノートにメモしたりしていないのであやうく忘れ去るところだった。
狙いは冒頭4手の角位置変更。

中島清志

☆初手で43馬、飛成、角成、いずれも31玉で解消不能な打歩詰になってしまう。23角も魅力的だが同銀で詰まない。となれば初手の角生は常識と言っても良いだろうが、3手目さらに25に角生とは洒落た順だ。ここでも成ってしまうと作意と同様に進んで24歩が打てなくなる。以下飛車を捨てて、馬が一歩ずつ下がってゆく収束はユーモラスである。右辺の凝り形はやや気になるが、終始軽妙な手順の好作である。
山口勇 角2回の不成がなんとも言えず良い。
原田清実 不成をからめての住所変更?の手筋。
薔薇澤修司 不成者にはたまらない角の動き。
中道哲司 馬でなく角のままバックさせるのが価値があると思います。
千葉肇 打歩には不成だが、するりと逃げられそうに見える。
近藤諭 11手1組の構想型短編。私もこんなのが作りたい。

9-3
スマホ詰パラ


かわいそうだが,何のために何時作ったか思い出せない作品。
なんかの作品のおまけでできた可能性高い。
ネットとらふに連載していた「トスバッティング」用に
でっちあげたんだったっけかなぁ。
それとも,掲示板に間駒の練習シリーズで出したのだったっけかな?

9-4
将棋世界 1976-11改

原図は9手詰。
知らないということは恐ろしいもの。将棋世界に投稿した。
そのドーシヨーモナイ図を採用してくれたのが勝浦修八段(当時)。
私の記念すべき初入選作となった。
専門誌の担当者の皆さん。
新人から凡作が投稿されても,「なんだこりゃ。新作と言えん!」と一蹴して没になんかせず,ばんばん採用してやってくださいませ。
いつか,何作かは見られる作品を作る作家に成長するかもしれないのですから。
さて,発表図はさすがに恥ずかしいので,本図は後から手を加えた17手詰。
すると今度は,柴田先生と森先生(だったか?)の作品とバッティングした。
ごめんなさい。両先生。
私も一応自分の頭で改良したので,お許しください。

発表図:
4370.PNG

飛先飛香の図  八段 勝浦 修

はじめはだれもが1四香と打つだろう。1三歩、同香成、同玉、1四飛、2三玉。または1四飛で、1四歩、2三玉、2四飛、1二玉でハタと困る。
このとき、飛先飛香の手筋と気付かないと盲点に陥って悩まされることになる。
コロンブスの卵と同じで、飛車を歩に替える手と分かればナーンダ、ということであるが、短手数でうまくまとめてある。
最近、登場した新人らしいが作風はユニークなものがあり、将来が楽しみだ。

9-5
読売新聞西部版/詰将棋パラダイス


これも原図は9手詰。
新聞用に作ったのを「易しい短編コーナー」に展示していたら,金太郎さんから13手詰の改良案をもらった。
ここに展示するのは新聞と違って手数制限はないのだから,そっちの方がいいかなぁと眺めていたが,やっぱり教えてもらったソノマンマではまずいかなと,この文章を書きかけにしてセコセコと逆算をした。
その結果がこの図。
手数は長いが紛れ皆無で一本道。22への捨駒の繰り返しに味わいを感じてくれたら幸いです。
その後、詰パラのリレー随筆にて発表。少しだけれど、感想ももらえて嬉しかった。みなさん、感想はコメントでもメールでも気軽にくださいませ。

いただいたコメント

だるま 竜角捨てが爽快感だけでなく桂にも刺激していたのがうまかったです
せき パラの図面ではなくてここで動かしながら考えてしまいました。楽しかったです。
クロ しつこく22に成り捨てる手順が良いです。
桂の捨て方の限定の仕方が既視感強いですが軽快な手順.
いのてつ 無双16番を現代風にアレンジという感じ。
最後に○○まで入って楽しめました。

コメント入れてなくても、つみきを楽しみにみている人はいっぱいいると思いますよ。
だからそんなにがっかりしないでくださいな。

でも詰パラに発表した作品に、解答者全員が短評書いてくれなかったらいやだなあ笑
というわけでコメントします。

ありがとう!

新聞への発表図:

9-6
詰将棋パラダイス 1998-12

繰り返し趣向作が作りたかった。
原図を「詰将棋の詩」に出したときは「つまらーん」という評が多かったが,
山本昭一さんは「けっこう面白い趣向だと思うんですがねぇ」と言ってくれた。
伊藤正さんから「香先香歩と結び付けられるんじゃないか」とアドバイスされ,なるほどと改良した。しかし出来た図は変幻流(歩19枚使用)。
くじけて暫く寝かせていたが、再度改良してデパートで発表した。
この伊藤さんのアドバイスのお陰で、「玉方が打歩詰に誘致する目的で趣向手順を経て攻方の持駒の歩を香に変換する。対して攻方は香香香先香香香歩の手筋で回避する。」というストーリーに仕上がった。
打歩手筋の大家,湯村光造氏に褒められた。
うれしかった。

山下雅博

金子恒男 歩から香に持駒変換したのに香先香歩にする旨い構成。
☆玉方は途中図(略)以下75馬に59龍として収束に入る時期の選択権があるのだが、「持駒歩四」をなんと「持駒香三歩」迄変換してしまう。
☆一対一の変換で持駒枚数の増減は無いので手数のばしな訳だが、持駒の組み合わせを問わない収束の存在がこの素敵なマジックのからくりだ。この辺りで山田剛作(パラ’97.11「スレイプニル」)を思い出した人も多いことだろう。
☆しかし本作のマジックはまだまだ続く。59香配置故に香を三枚迄しか渡せない造りを利用した素敵な第二部。15歩の打歩を回避する為に56・47・36・25への打ち順が香先香歩になっている!「持駒香三歩」の作意順だと打順が完全限定になるというおまけつき。
足利太郎 品切れを目的とする趣向+香先香歩の収束。素晴らしい発想と技術。
☆持駒変換の中合を含む馬の動きも軽やかだし、構想・演出ともに素晴らしい仕上がりだと思う。
池田俊哉 馬のからくり細工のような動きからはじまる持駒変換。その後も軽手をはさんで収束までゆるぎない好作。
天野邪空 打歩詰の局面になって、香先香歩の付加価値を発見。なるほど、ただでは終わらないなと感心した。
原田清実 解いて思わず「かっこいい!」と言葉が出た。あの二作をくつけたような雰囲気ですが、歩が香に変換される舞台も、最後にしまったと思うあたりも実にうまくできています。見事に今年のデパートを締めくくりましたね。

詰将棋学校と違いデパートには半期賞というものはないのだが、山下さんは独自にデパート半期賞を決めていた。その山下半期賞を本作がいただいた。ありがとうございます。
さらに本作は幸運にも詰棋めいと主催の平成10年度(第4回)打歩詰大賞で佳作に選ばれた。

湯村光造

打歩詰手筋としては珍しいものではないが、作品としてよく出来ているし、一種のアイデア賞として佳作賞とした。

発表された詰棋めいと26号で紹介されている図では48歩が脱落している。

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