尻金

駒を効率よく使うのが将棋の正しい道であるから,詰将棋においては一番非効率に使う尻金が登場することになる。
思えば,へそ曲がりなことであることよ。

14-1
詰将棋パラダイス 1982-9改

本作は軽い軽い作品。実は発表図より1枚減った。
推敲というものは大切だなということであるが,柿木将棋のおかげということもある。
とりあえず,めでたしめでたし。

塩沢邪風

☆かなりう古い投稿作。それが風氏久々の首位となった。
サーニン—「詰将棋界のラブリー・ボーイ」風君がまたまた放った秀作。絶妙の構成もさることながら,ヒョイと18金と引き下がって詰ます快味がタマラナイ。妹さん(?)の今日子ちゃんも新人賞を目指してガンバッテいることですし,みなさん一同で応援してあげましょう!!A
★柏原よしえくらいだと何とか顔を思い出せるが,小泉今日子となると私には無理。できれば写真送ってください。
柏原よしえ—なんだかよくわからないけど恐ろしい程に悩みました。A
竹本文夫—初手が分かりにくい。七段目の玉に尻から金の捨駒は,玉が広く見えるだけにやるいづらい。あらゆる手を考えたが詰まない。40分経過してやっと26金に本腰を入れる。あとは2分で詰む。それにしても後,横,後,横と攻めるのは面白い手順。A
☆他にも「二枚の金が打ちづらい=木村土地」等,解き難い作品だったようだ。中には「難解(南海にあらず)…実は南海ファン=山形達也」と,変なことを言い出す人も…。南海ホークスの低迷は周知の事実ではあるが,本作は仲々のものだ。
大西宏明—鋭い手のあとに最後がとぼけたオチ。A
飯田雅孝—最終手の金引きの心地良さ。まさに計算し尽くした作。A
稲葉俊一—7手詰でありながら打った駒が更に動くというのはうまいと思う。A
☆このように金引きの収束が一風変わっており,全体としては「トリッキーな作品=根岸敏雄」に纏まり好印象を得たようだ。
★だがこの奇妙な味も見方によっては,
解答ルパン—変わった味だがスカッとしませんね。C
五味隆—いまひとつピントが合っていない。B
☆ということにもなる。まぁこれは作品の宿命みたいなもので仕方ないのかもしれないが…。
宮崎久典—初手が決まれば割と簡単ですが,それまでが王手も応手もいっぱいあって苦労させられました。A
★ところで次の声—
佐藤伸夫—おぼえたてのバック攻めがいまいち。
☆ハテ?これどういう意味ですか,佐藤先生。

難しかったという評が散見されて疑問に思われるだろうが,それは原図がこうだったから…。

発表原図
7-22.PNG

14-2
詰将棋パラダイス 1993-8

みーんなヒモ付きの捨駒なので冴えないが,当時はわざとそれを狙って作ったような記憶がある。そもそも不動玉打捨物なんて,どう考えても人様から褒められる作品を得られがたいテーマだ。
今は,前から見ても後ろから見ても素直な性格になったが,昔はかなり捻くれていたんだなぁ。

大西真

作者—打ち捨て物に,銀捨ての味
☆穴を埋めて飛車浮きまでというわけなんですが,何ともいえない詰上がりです。
千葉等—退路が一つずつ塞がれ哀れな玉。
西村雅史—7手目を盛り上げる序の5手。
脇舞光—2手目同歩でも同手数なのは惜しい。
☆2手目同歩は44銀打以下。
斎藤博久—飛香のコンビネーションが良い詰上がり。
☆捨駒が全て紐付きなので堅い感じだなと思ったんだけど,別に嫌われなかったようで,よかった。

14-3
詰将棋パラダイス 1984-12改

随分な悪形だが,「短編コンクール」は今と違って駒数制限も無かったし,手順重視で好きなことをやる場所と心得ていた。
それにしても,間駒制限と変化を駒余りにするための1三香の配置は批判されても言い訳はできない。

鶴田諸兄

作者—コリ型ホグシ物。下半身コリッぱなしなのが残念。ニセ中合をすぐ食べるのが難ですが,この素材では改良は難しい。
☆作者はしっかりした作図感覚を身につけた中堅作家。こうした短編でも常に一つの”主張”を持っているところが好ましい。本局は玉方13歩の配置によって変化を切り抜けており,52飛成に対する53金合は強烈。但しそれをすぐに同龍と取るのは作者も言う通りイササカつや消しの感はあるが,まずは好局で237点を稼いだ。ところが好事魔多し絶妙(?)の余詰があり,あえなく失格!
★余詰 3点目44銀の手で46銀,同玉,13馬,55玉,45飛成,同玉,46香,同馬,23馬,55玉,65金,44玉,34馬迄15手。
◎双方解 橋本孝治,加藤市蔵

発表時は余詰。余詰は悲しいものです。

発表原図

11-4.PNG

14-4
未発表

これはわりと最近の作品。
10手かけて歩を進めるという狙いは伝わると思うのでここに収録。
ただ非限定が酷いので投稿するのは無理だった。
いつの日か全面的に改作するかもしれない。

sorim—うわ、すごいです。
歩のために、わざわざあっちまで連行してまた連れ戻してくるという手順、私はこんな手順が大好きなんです。歩を進める意味も合わさって最後に感動しました。

14-5
詰将棋パラダイス 1987-9

柳原裕司

作者—収束5手の軽い素材に8手の実戦的な軽い逆算を加えてごく薄味にしあげました。
☆担当者にも経験があるのだが,自作の結果発表を見て自分の想像した以上に難解だったと知り,びっくりさせられることがある。軽く加えたはずの初手37金が,発見困難の妙手だといったら,作者は驚くことだろう。お二人から「不詰ではないか」と電話があったほどである。(因みに,お二人とも順位予想はピタリ的中!)
☆作者言からも明らかのように,狙いは36角でブレーキを踏んで,半クラッチのような感触の25金の表現である。いかにも短編作家らしいセンスに溢れている。
☆捨駒だけが詰将棋にあらず。されど凡人には真似のでいない芸当である。
後藤幸雄—詰めていくうちにスケールの大きさに驚かされてしまった。
中田昭一—初手がなかなか分からず困った。最後うまく決まって気持ちよし。全駒がよく働いています。
山下誠—龍の大きな動きに派手さを感じる。
熊大将棋部—25金の味がバツグンにいい。

14-6
未発表

尻金(5)まで書いてきて,突然,こんなのを作ったことがあるのを思い出した。
ヤン詰に発表したんだったっけか?
記憶に無いので未発表としておこう。。。

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