あけましておめでとうございます

昨年は、1作も詰将棋を作れませんでした。
たま研に提出したのも過去作だったし、今年も12月31日まで考えてみましたが、たま研課題作も解答選手権への投稿策もできませんでした。

言い訳をさせてもらえば……仕事の忙しさがこたえています。
年々無駄に忙しくなり、体力も衰えてきており、相乗効果で生産性が上がりません。
また最近PCが思うように動いてくれなくなりました。
イライラがつのります。
DOSからWINDOWSになった時よりも、自分の対応力が弱くなった分、たちが悪い感じがする。

あと1年はやめるつもりはありませんが、その先はまじめに考えないとなぁ。
人生残りわずかだというのに。

今年の目標

  • 新作を4作!
  • 「Limit7(仮題)」を完成させる

自信ないので、慎ましく。

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心ならずも芸術作品

易しい5手詰を急造した。

打った銀が邪魔になる…誰もが知るあの古典5手詰のリメイク。
24銀、14玉、13銀成、同香、24馬迄
お目汚しで申し訳ない。
で、なんのためにこんな図を出したか。
無駄合概念が詰将棋の成立にいかに重要かと言うことを再認識していただくためだ。
5手の作意を成立させるためには、2手目22玉の逃げを88馬迄3手詰と数えて貰わなければいけない。

しかし先手は持駒を使って良いのに後手は使ってはいけないとは理不尽だ。
後手は最長になるように手を選ぶというのが大原則だから88馬に77歩、同馬、66歩、同馬、55歩、同馬、44歩、同馬、33歩、同馬迄。
13手。
13手駒余りの不完全作である。
この順を「ないこと」にして銀を捨てる5手詰を作意と認めることは本質的に妙手説と変わりがない

妙手説とは「作意が至高」ということだが、それでは解答募集問題として出題するには正解に客観性がなく不適当と「攻方最短・玉方最長」とルールが変更になったと聞く。
しかし持駒ルールと玉方最長は真っ向からぶつかる。

そもそも「この手順をみてくれ」と始まった(と断言しても良かろう)詰将棋を無矛盾なパズルにするのは難しいのだ。

心ならずも芸術作品というのは以前に書いたとおり、パズルを目指しつつも作者の表現も捨てられない(ただ選択肢が多いだけの難解作をあなたは評価するか?)詰将棋についてのオイラの認識だ。

問題は持駒ルールにあるのだ。
この詰将棋を面白くする特殊ルールが、詰将棋の論理的整合性を阻害する。
「無駄」というのは手数を伸ばすのに無駄なんじゃなくて、結局は作意にとって無駄なのだ。
簡単に言えば「こんな変化、詰むに決まっているだろ」ということだ。

では、どうしたらよいのか。

ひとつはTETSUさんの推奨する「使用駒制限」だ。
間駒されて不都合ならば玉方に駒を持たさなければよい。
「玉の持駒は残り駒全部」を捨て去れば、無駄合概念はなくしてもなんとかなるかもしれない。
ただし色々な合駒の変化を楽しむことも出来なくなる。

現実的には、作者の主張をもっと尊重すれば良いと考える。
これこれこういう考えで、この合駒は無駄だと作者が主張したら、それは排除するのではなくどんどん発表の道を開くべきだと思う。
現状復帰型の無駄合もその作品内で矛盾(ある場所では無駄合とし、別の所では有効合とする)がなければ、認めたい。

作品の評価は、解いた人・鑑賞した人がなせばよいのだ。
つまらなかったら、自然に忘れ去られる。
それで良いのではなかろうか。


だらだらと書いたが、以前書いたことの繰り返しばかりで新しいことが何もないな。
ま、いいか。

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「ものの歩」連載第1回の詰将棋

『ものの歩』池沢春人 高校に入学したばかりの信歩が手違いで入居したのは プロの棋士を目指す者が集まるシェアハウス”かやね荘”。 将棋マニア達との奇妙な同居生活を通じて、信歩は「将棋」の世界に足を踏み入れることに!! 今、打たれた一枚の歩。その進む先に拓かれる景色は…!? ジャンプが贈る熱血青春将棋漫画、対局開始!! 新連載作品を試し読み 第1話 一枚の歩 ※9月19日(土)午前5時頃より配信予定 ​

情報源: 『ものの歩』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

少年ジャンプに将棋漫画が新連載と聞いて、何十年ぶりに買った。
上のリンクをみたら、第1話はまるまるネットで読めるんじゃないか。
知らなかった。

まぁ、いいや。
少年ジャンプと言えば子どもも読んでいるモノホンの漫画雑誌。
その影響力たるや計り知れない。
「ヒカルの碁」で囲碁人口は本当に増えたと聞くし、この連載が1クールで切られないようにアンケート葉書を出そう。

というわけで、今日はよい子の小学生を読者対象に、連載第1回で登場した詰将棋の解説を書く。

第1問

これは簡単。
52金までの1手詰。
「攻めは2枚で」が基本です。

第2問

持駒の角をどこに打つか。
正解は
11角までの1手詰。
香が守っていないと端はもろいね。

第3問

マンガでは持駒がよく見えなかったけど、まぁ普通に考えてこんな感じでしょう。

42金、同金、43桂、同金、32金まで5手詰。

先に42金、同金と動かしておかないと、例えば初手から43桂だと21玉、31金、11玉、21金打、12玉で
「あぁ駒が足りない」
となってしまいます。

第4問

24香、23銀、22歩、11玉、12歩、同銀、21歩成、同銀、12歩、同玉、23香成、11玉、12歩、同銀、22とまで15手詰

これでマンガの詰上がり図になりますね。
2手目合駒をしないと23香成で簡単に詰んでしまいます。
そこで23同香不成と取らせようと23に合駒を打つのですが、この駒を取らずに22歩、11玉、12歩と攻めます。
この12歩を同玉では23香成が実現してしまうので、合駒はこの12歩を取れる斜め後ろに進める駒しかありません。
つまり銀か角です。
詰将棋は手数が長くなる順を正解にします。
角だと9手詰になることを確認してみてくださいね。

第5問

これも考えてみたのですが、難問です。
盤面のシルエットから一応考えてみたのですが、最終頁をみると玉の周りに駒がありません。
3頁前のシルエットでは11玉かと思っていたのですが……。
ふきだしで隠れているあたりに玉が1枚だけあるのかもしれません。
だとしたら私の力ではお手上げです。

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詰工房オールカマー2015

月例会300回記念
(第3回)詰工房オールカマー2015
○ 出題及び解答募集(2015.8.24掲載)

解答募集 出題作はこちら(PDFファイル)
解答要領
解答した全作品を、10点満点の10段階で評価して下さい。
(よい 10点← →1点 わるい)
※4番の評価は1作扱い。
最優秀解答者1名に賞
解答者得点は、解答をポイント換算して決めます。
正解1問につき、その問題の手数に応じて加点。
(30手以下=1点、31~100手=2点、101手以上=3点)。4番の解答得点は3作扱い。
最優秀批評者1名に賞
(優秀作選考会の席で決めます)
解答締切 10月31日 (10月の月例会席上またはEmail)
詰工房オールカマー2015

池田さんのツウィートで知って、☆つけておいたが、そのまま忘れていた。
他にもオイラみたいな人はいるだろうから、メモしておく。

金子さんのが面白そう(^^)

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採用される投稿用紙の書き方

最近、「採用されやすい」投稿用紙の書き方について書くのがはやっているのである。
そこで、オイラも便乗して書くのである。
ただし、オイラはみなさんのように楽しく読ませるために冗談を絡めながら書くのは出来ないのである。
なぜなら、オイラは真面目だからである。
なので、真っ正面から真面目に書くのである。

  • 作意・変化・紛れは丁寧に書く。

担当者も柿木将棋などを利用して余詰検討するが、柿木将棋は変化を最短で詰ますとは限らないのである。
変化に織り込んだ好手を見て貰いたい場合も、当然ちゃんと書かないと見過ごされる危険があるのである。

紛れを丁寧に書くことはもっと重要である。
担当者が仕事で忙しかったりする時、紛れをきちんと書いてない投稿作は
「ん、これ検討に手間かけなくちゃ駄目だな。後回しにしよう」
となることが多いのである。
紛れをきちんと書いてある投稿図を見ると、
「これは作者が丁寧に検討した作品に違いない。安心して撰題できるな」
と感じるわけである。

  • 作者の狙い・感想をちゃんと書く。

ベテラン作家の中には、「この作品の狙いを解説者は理解できるか」試そうと、わざと狙いを書かないで投稿するイヂワルをする人がいるのである。
新人の場合は「生意気だ」と不採用にされるので気をつけた方がいいのである。

昔、詰め将棋カレンダーの選題会議をしていたときに、
「これ捨駒もないし意味わかんない。没だよね」
という作品があったのだが、誰かが
「もしかして、攻方飛車の軌跡が狙いなんじゃない?」
と気付いたお陰で、幸運にも採用になった作品もあるのである。
ちゃんと狙いを書いておけば、こんな危険はなかったのである。

特に新人作家は、ここが狙いで造りましたと正直に書いておく方がよいのである。
もしかすると、担当者から、
「君がここを狙いとして造る気持ちは理解できるが、海千山千の解答者はこの狙いはもう100回も見て飽きているから、こういう方針で仕上げた方がいいよ」
とか、
「こちらの部分は面白いから、こっちを中心に構成しなおしたらいいんじゃね」
とかアドバイスを貰える可能性があるのである。

ところで、すべての投稿作に
「自信作です」
とか
「会心作です」
と書いてくる作家がいるのである。
あまり真似しない方がいいような気がするのである。
(最新作が今までで一番の会心作だという超一流作家がいるので、あり得ないことではないのであるが)

  • 投稿用紙は手書きで情熱を表わす。

作者の作品に込めた情熱を表わすには手書きが一番なのである。
速い話が、次の投稿図を見て貰うのである。

無断で掲載するので名前は一部伏せたのである。

こんな葉書をもらって、採用しない担当者はいないのである。

投稿図を書いていて、もしくは作意を書いていて、あらたな推敲案に気付くことが良くあるのである。
その場合、手書きだと葉書と時間が無駄になるのである。
だからこそ、ワープロやexcelで投稿用紙を作るのが今は主流なのである。

逆に言えば、手書きの投稿用紙は推敲し尽くされた作品の証なのである。

もっとも長編や変化紛れが膨大な作品の投稿用紙を手書きでやるのは無謀なのである。
岡村さんが「驚愕の曠野」の投稿用紙を作るためにつくったソフトがあるそうなので、欲しい人は岡村さんにねだってみるといいのである。
柿木ファイルを入力すると、作意/変化/紛れが書き込まれた投稿用紙をHTMLで出力してくれるのである。

ただし田島秀男さんの投稿用紙は……手書きなのである。
(他にも長編作家で手書き投稿用紙の方はいるのである)

最後に、上の作品を没にする担当者は居ないと書いたが、それはもちろん投稿用紙が綺麗な所為ではないのである。

  • よい作品を創る。

結局は、これなのである。

たとえ投稿用紙が汚かろうが、
「この作品を世に出したい!」
「この作品の解説を俺が書きたい!」
と思わせる作品だったら、採用されるのである。

この文体は疲れるのである。
オチの持っていきかたも真似たつもりなのだが、いかがであろうかである。

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