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詰将棋創作講座を読む(2) 村山隆治「詰将棋の考え方」(承前)

いよいよ具体的な作図法の解説に入る。
引用すると長くなるので、図面だけ利用させてもらって説明は要約する。

実戦形作図法

実戦をヒントにイ図という素材を得たとする。

【イ図】 続きを読む 詰将棋創作講座を読む(2) 村山隆治「詰将棋の考え方」(承前)

詰棋書紹介(19) 夢の華


夢の華 山田修司 毎日コミュニケーションズ 1998.3.10

柏川悦夫の「詰将棋半世紀」を紹介した以上、次の一手は山田修司「夢の華」となるのは大方の予想通りだったはず。
昭和の詰将棋界は短中篇を柏川悦夫、中長篇は山田修司が席捲した。
おそらく二人で密約があったのはないだろうか。 続きを読む 詰棋書紹介(19) 夢の華

詰将棋入門(38) 実戦形

11手詰と17手詰なので先に図面を2つとも並べてしまおう。

金田秀信 王将 1950.1

金田秀信 近将 1954.7

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詰将棋創作講座を読む(1) 村山隆治「詰将棋の考え方」

筆者が持っている村山隆治の本の中で最も古いのが「詰将棋の考え方」大阪屋号書店1950.6.1。
この本に詰将棋の作り方という節がある。
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詰将棋のルール論争(1) 余詰の禁止

詰将棋のルールに意見が一致しない点については別エントリーでと書いた。
でも、入門者向けに書くのは難しいし、だらだら長くなるし、なにより面白くない。

こっちで不定期に書き綴ってみて、もしなんとかまとめられそうだったらガイダンスに採用することにする。


1 詰将棋の範囲

ルールは出題者側のルールと解答者側のルールに分けられます。
まずは出題者側のルールから見ていきましょう。
詰将棋として出題が許されるとは詰将棋の定義を定めることです。
つまり、どういうものを詰将棋として認めるかということです。

1-1 余詰の禁止

門脇芳雄「続詰むや詰まざるや」によりますと、元祖詰将棋作家である初代大橋宗桂の作品を見ると、詰め上がりに駒が余る作品はあっても余詰がある作品はないそうです。

つまり余詰の禁止がもっとも最初に作られた共通認識であるようです。
たった1つの道筋しか詰めに至る手段がないという感動–美意識–が根底にあるのでしょうか。

しかし、この点について完全に皆の意見が一致しているかというと、そうでもありません。

1-1-1 成・不成非限定

【図1】

    22銀、12玉、13銀成、同玉、23金まで5手詰
    22銀、12玉、13銀不成、同玉、23金まで5手詰

銀が成るのと成らないのとでは異なる着手ですから、これは厳密には余詰です。
しかし、この非限定を「余詰だ」と咎める人はほとんどいないでしょう。

せっかくネットですから、アンケートをとってみましょう。

追記(2020.06.03)思ったよりキズと感じる人がいますね。厳しい世の中になったものです。余詰とまで感じる人がいるのには驚きました。

線駒(飛角香)を合駒と交換する順でも、この成・不成非限定は頻繁に起きます。

でも、何故これくらい構わないだろうと感じるのでしょう。

筆者はこう考えます。
【図1】でいえば「金を喰って詰み」ということなのだから成って取っても不成で取っても同じことじゃん。
ルールというのはコンピュータに教えることもできるような客観的なもののはずなのに、「手の意味」を考えてしまう。
これを筆者は内なる妙手説とよんでいます。

【図2】

【図2】はいやがらせ不成とよばれるものです。

    12飛成、同玉、23金、11玉、22金まで5手詰
    12飛不成、21玉、22飛成、同玉、23金、11玉、22金まで7手詰
    12飛不成、21玉、22飛不成、11玉、12飛成、同玉、23金、11玉、22金まで9手詰

同じ、成・不成非限定でも、この図ですと意見が分かれてきます。

追記(2020.06.03)現象としては同じなのですが,この場合はやはりキズと感じる人が増えています。余詰という意見もでることは予想通りでした。いずれにせよ,出題可か出題不可(余詰)の判断という一番の基本の部分でさえ,すっきりと意見が一致しないという事実を確認しておいてください。

ちょっとだけ補足します。
詰将棋のルールに「着手は最短のものを選ぶ」と書いてある場合があります。
これは誤解されやすいのですが、変化手順をだらだら伸ばして長手数にして解答し正解を主張することを排除するためのルールで、筆者は「玉は最長になるように逃げる」に内包されていると考えています。(なのでnoteの「詰将棋のルール」には書いてありません。)
これは現在では標準的な考え方です。

ですから、上の図で「手数が伸びてしまうから12飛成としなければならない」ということはありません。

(この項まだ続きます)

メルカリで怖かったこと

公立中学校で働いていた頃の話。

誰が始めたのかしらないがあちこちに迷惑な企画で「職場体験」というものがある。
生徒にアンケートをとったら「マンガ家」というのが何人かでた。
マンガ家の知り合いがいる教員は職員室の中に一人もいなかった。

仕方が無いので、ネットで調べて、住所が近い方に端からメールしてお願いした。
なんせ予算0だから謝礼も出せない。来てもらうにしても交通費も出せない。(学校あるある)
俺にそんなメールが来たらふざけるな顔洗って出直せと思うが、世の中には奇特な方がいるものでOKをもらえた。

ただ名前も作品も知らないお方だ。(自慢じゃ無いが「キングダム」の作者名も覚えていない)
もし、描いている作品が内容的に中学生にふさわしくないものだった場合、あとから各種方面からクレームがくる。
そこでその先生の著書を何冊かamazonで購入した。(予算0だから自腹です)

読んでみて、「ちょっと中学生向きではないかな」とは思ったのだが、背に腹はかえられぬ、お願いした。
そして当日、交通費も出ないのに学校まで来てくださって、新刊をお土産にくれたり、本当に良い方だった。
今後、なんかの間違いでオイラにその手のメールが届いても、ゴミ箱直行させないでおこうと心に誓った。

それから数年後、オイラはある事情で本棚をごっそり空ける必要に迫られていた。
そしてその先生の著書も「先生、お許しください」と涙を流しながらメルカリに出品した。

だって、対象年齢的には20代女性向きの作品で、オイラが持っていたら絶対におかしいというタイプのマンガなんです。
内容はちゃんと読んで、若いのに自分を対象化して作品にまで持って行くのは並大抵の力量じゃないなと感心したのですが……生きている世界が違いすぎる!

そして、注文が来た。その先生、ご本人から。
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更新情報

  • 大塚播州全書「漫陀楽」がつみき書店で購入できるようになりました。
    長篇趣向作を目指している方は是非ご購入ください。
    ただし本商品は創棋会の斡旋販売となりますので、商品到着まで多少時間がかかることをお断り申し上げます。
  • 緊急事態宣言解除にともないまして無料で公開していた「Limit 7 図面のみ版」のリンクを外します。
    まだダウンロードされていない方はおはやめにお願いします。

詰棋書紹介(18) 詰将棋半世紀


詰将棋半世紀 柏川悦夫(香悦) 詰将棋研究会 1994.11.1

ここに収録した詰将棋は自伝です  柏川香悦

詰将棋作品集を作ろうという人なら、誰だってそう思う。
ひとつひとつの作品に思い出が詰まっている。
でも、この文章を書いていいのは柏川悦夫だけじゃないだろうか。
同じことを語っても、圧倒的に重みが違うのだ。

柏川氏の作品集は5冊目になる。

    「詰将棋鞠藻集」 1951.11 将棋評論付録
    「駒と人生」 1963.12 全詰連
    「新まりも集」 1964.9 近代将棋付録
    「詰」 1975.6 野口文庫

「詰将棋半世紀」は第1部「駒と人生」100局、第2部「盤上流転」150局という構成で、柏川詰将棋の集大成になっている。西東書房から出版する予定だったのだが、七条社長が1989年に逝去されたので、森田さんが自費出版で作った。所持していない方は古本屋やヤフオクで見つけたら買う一手だ。特に、短篇・中篇を志すなら柏川悦夫を知らないでは話にならない。

つい熱くなって、先にamazonリンクを貼ってしまったが、5000円なら安い!と思って……。

作品紹介に進もう。

柏川悦夫 駒と人生 第35番 将棋評論 1952.8

以前もこの作品選んだような予感がする。(調べないが)

この詰棋書紹介シリーズ、書影用意して作品選んでki2ファイルつくって、ちょこちょこっと紹介文書いて……だけなので簡単かと思いきや、実は一番時間がかかる。
なぜかというとその本を手に取るのは大抵久しぶりなので、読みふけってしまって、新たな発見したり、また関連することを調べ出したりしてしまうから。

紹介文もたいてい最後にごっそり削る。
自分が感動したことを書き連ねてしまうのだが、そんなことは実際に本を読んでもらって、自分で感じて貰えばいいからだ。

もっと冷静に、淡々と書きたい。

第3部は諸氏による柏川作品の紹介。
もちろん、こんな処で作品をけなすなんてあり得ないし、普通は誉めるに決まっている。
だから似たような企画が別の本にもたまにあるが、あまり読まない。面白くないから。

だが、本書の第3部はいつもとは違う。これは必読だ。
うまく表現できないが、漂う雰囲気からして違う。
漂っているのは諸氏の柏川悦夫への尊敬の念だろうか。

詰将棋入門(37) 「槍襖」

北村研一 「槍襖」旧詰将棋パラダイス 1950.9

第1回看寿賞受賞作品。
受賞通知が届いた5日後に30歳の若さで亡くなり、結果の掲載されている昭和26年7月号は作者の北村研一は見ていないという悲話とともに最も有名な詰将棋の一つ。
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詰将棋雑談(5) 禁じられた遊び

「禁じられた遊び」といえば……?
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