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詰将棋雑談(23) 夏木立趣向

詰将棋入門(72)で「夏木立」趣向を守備駒の移動を伴った取れない捨駒による追い趣向という認識としたが、異論のコメントはなかった。
確認するために『漫陀楽』を繙いたが、「夏木立趣向」という言葉は無く、守備駒移動を伴う捨て追い趣向に「夏木立型」と命名してあった。

考えてみると、「取れない捨駒で追う」趣向というだけで稀少だ。さらに守備駒移動も伴うとなればさらに数少ない。

というわけで、かなりポンコツになった頭の記憶に頼って探してみた結果が以下の通り。
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私の詰棋観の50%は山田修司でできている

詰将棋観–すなわち、どのような詰将棋が「良い」詰将棋であると感じるか。
これは、どのように構築されるのであろうか。

それは当然、数多くの詰将棋を解いたり・作ったり・鑑賞したりしているうちに醸成されるものであろう。

100や200の詰将棋を知っているだけでは足りない気がする。もう1桁ぐらい必要か?

ただそのベースは、詰将棋をはじめてから間もない頃に読んだものに大きく影響を受けるのではなかろうか。

してみると私の詰棋観は一番何度も読んだこの本によって基礎が作られたと考えられる。

柏川悦夫「駒と人生」。
実物は所持しておらず、リコピー版だ。

この作品集の解説を書いているのが山田修司。

「無双」と「図巧」も繰り返し読んだ。

しかし、門脇さんの解説は今ひとつしっくりこなかった。
うまく説明できないのだが…。

次に数多く読み返したのは次の作品集だ。

壮棋会(現・創棋会)の作品集だ。

まとめると、私の詰棋観は山田修司が50%。門脇芳雄が20%。壮棋会のオジサマ達が30%。
大雑把に言って、こんな感じで基礎が作られたのだと思う。

その上に、棋友との交流がまた大きく影響を与えるに違いない。

そう考えると、小林敏樹や妻木貴雄が私の脳内にかなり入り込んでいる。

「詰将棋の詩」という同人誌を通して、山本昭一と伊藤正も強烈な詰将棋遺伝子を送り込んでくる。

かくして、山田・門脇・壮棋会の基礎の上に被さるように、小林・妻木・山本・伊藤が層をなしている。

たぶん、そんな感じだろう。

「盤上のフロンティア」や「この詰将棋がすごい!2019」で詰将棋観を醸成する若手は、どんな詰将棋観を育ててくれるのだろう。
楽しみだ。

詰パラ9月号

表紙

これは「知っている手順」なので一目。
でも、同一図があったかというと記憶にはない。
若島・上田ラインにこの収束がありそうな気がするのだけれど、オイラの世代が思い出すのはおそらくこの図。

「二人三脚」や7月号の「涛龍」にしても、ここの所、山本さんのことを思い出す機会が多いな。

ところで浪人中にこそ名作・傑作が生まれるという伝説はもう過去の物になったのだろうか?
有吉さん。復活して「すんなり大学に入ることと、詰棋史に自分の名前を刻むのとどちらが価値あることかよく考えろ」といってやってください。

大学院

先月号に随分懐かしい感じの易しい煙詰が載っていたと思いますが、今月も2/3はかなり易しいはずです。
添川作も玉がくっきり目立った珍しい初形ですね。
こちらもそんなに難解ではなかった…ような…記憶があります。
(撰題するのは随分前の話なので、現時点では殆ど忘れています(^^;;;)

全国大会レポート

力作ですねぇ。筆力のある方がいるものだ。

井上徹也さん
風みどりさんのHPで好作を見て詰将棋に触発されました。
その風みどりさんに解説していただき、今回賞を取れて恩返しが出来ました。

ああ、これリアルタイムで聞きたかった。
高速が渋滞して間に合わなかったのでした。
これって、ここの事だよなぁ。
役に立って良かった。
いま、「カルタ」は壊れたまま放置してあるのだけれど、大学院の担当を降りたら修復しなくては。

全詰連の頁

通販が再開されてなにより。
大橋さんは本当にご苦労様。

ところで創棋会が発行している作品集はもうすべて在庫がないのかなぁ。
「怒濤」とか。

順位戦結果

余詰で降級は今まで通りだからともかく、入選取消はびっくり。
随分前から、入選はそのままカウントになったと思っていた。

もっと驚いたのが野口作の変長での降級と入選取消。
いつから変長が不完全になったのか。
2手長駒ざらざら余りだから規約上何の問題もないと考えられる。
三角さん。
見解を発表して欲しいです。

金子さん、優勝おめでとうございます。ここのところ絶好調ですね。
小林さん。しっかり残留。もっと作品創ってください。
柳田さん、昇級おめでとうございます。まだまだラクはできないということですね。
馬屋原さん、昇級おめでとうございます。昇級する時は、するものですねぇ(^^;
来年度上半期に向けた投稿がまだ届いていないと思ったら、長篇をさぼって短篇を創っていたんですね。

詰パラ8月号

表紙

9手目あたりからどこかで見た記憶があるのだけれど見つからない。
類作無ければいい感じ。
文章もいいですねぇ。

一銭にもならないことに子供のように夢中になれる時間ほど、贅沢なものはない。

七條賞

P11。
下半期は大学院の出題が5題増えるから、720点満点の間違いですよ~。

大学院

三輪さんお待たせしました。
やっと登場です。
大学院でこんな特集が組めるなんて滅多にあることでありません。
ただ苦手分野なので解説は今から頭痛いなぁ。

隣の大学の特集も凄いですね。
若手の活躍が嬉しいなぁ。

宮原さんなんてP14から大学院を除いてP19まで毎頁に名前が出ている。
凄いですねぇ。

やさ院の氾濫

やさ院で人気抜群の菅野哲郎特集。
撰題は随分前に出来ていたのだけれどなかなか頁がもらえなかった。
全国大会で水上社長と直接交渉してやっと実現。

でも考えてみると出題は簡単だけど結果稿が大変そうだなぁ。
どなたか手伝ってやろうという方、いませんか?

「二人三脚」修正案

山本昭一さんの「二人三脚」はオイラも大好きな作品です。
詰将棋劇場に書いていた時は47歩だったのですが、「と」に変えたのですね。

そういえばオイラもこれをパクって、飛車でやろうと試みたことがありましたっけ。
作っている途中で七條兼三が既に発表していることを知り没にしました。
それとも余詰が消えなかったんだったっけかな?
最近、自分の脳に不信感抱くことが増えてきたなぁ。

添川公司修正図・改良図8作!

あれれ?
勿体ないから解答募集や解説もつけるという話は消えてしまったのかな?
まぁ、今月号は長篇が多いから大変ですが。
「妖精2」の改作図は今は無き「詰将棋について語る掲示板」で見た記憶有り。
懐かしいです。

あの感動した「埠頭を渡る風」の改作図はでていないですね。
ネット発表だけで終わらせるのかな。

詰将棋デパート

「おじさん図鑑」オイラも買いました。
ちーっとも面白くない本でした。