「1_詰将棋」カテゴリーアーカイブ

詰将棋雑談(85) 誤解者多数

詰将棋つくってみたの課題24が罠のある詰将棋ということで、ちょっと雑談をしよう。

まず誤解者が解答発表をみての反応には大きく二通りあると思われる。

  • おぉ! そうだったのか。やられたぁ。これは素晴らしい!
  • あれ? ちゃんと詰ましたのになんで誤解なんだヨ!

作家は当然ながら上の反応をめざした創作をしなくてはならない。

下の反応は変別がらみででてくる誤解だ。これは避けられない場合もあるが……。

筆者は昔、誤解狙いで「変化曲詰」という創作を試みたことがある。
つまり一見曲詰なのだが、実は捨合をすると長くなり駒は余らないが曲詰にはならない。
想定される読者の反応は次のようなものだろう。

あれ?ここで間駒すると手数かかるみたいだけれど、まぁ曲詰が作意だよね。
(解答発表をみて)
なに?俺が誤解だって。
気を遣って曲詰になるように解答してやったのに、なんて仕打ちだ。
もうこの作者のアンチになってやる。

投稿は見合わせました。わざわざ評判を落としては作品を発表する意味がない。

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詰将棋つくってみた(108) 課題24:罠のある詰将棋

課題24:罠のある詰将棋を作ってください。

無解者と誤解者は違います。
無解者は「解けなかった」ということですね。
誤解者は「解けた!」と思っていたけど結果発表をみたら「あ~れ~間違えていた」ということです。

無解者を生み出す難問を募集しているわけではありません。
誤解者を生み出すことを狙った作品を募集しています。

具体的には偽作意を持つ作品ということです。

  • 手数制限はありません。
  • 未発表作に限ります。
  • 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com
  • 締切は11月29日(火)
  • Judgeは鈴川優希さんです

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詰将棋つくってみた(107) 課題23:解答募集

課題23への投稿ありがとうございました。

今月は「逆算」の月ということで、ミニ煙という難しい課題でしたが13作が集まりました。

今月も解答者にとっては手頃な数だと思うのですが、テーマの関係から手数が長めの作品もあります。
そこで今回は全作品手数をヒントとして掲載させていただきました。

解けただけでも是非是非解答をお寄せください。

  • 解答募集します。解けた分だけでも送ってください。
  • 略記解答も可とします。解答強豪の方は短評だけでもOKです。
  • 解答送り先:kazemidori+kaitou@gmail.com
  • 締切り:11月16日(水)
  • 短評歓迎します
  • 賞品:1名様に粗品進呈。

印刷用pdfつくりました⇒課題23.pdf
a4両面冊子印刷で持ち運びしやすいサイズになります。

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いっこの積木(160)

第7章 短篇前期(9手~11手詰)

短編前期–詰パラでの分類だと「中学校」にあたる作品である。
9手詰も片付いて、いよいよ11手詰です。

風みどり スマホ詰パラ2013.7.30

  • 感想を貰えたら喜びます。
  • その感想は作品集に収録させていただく可能性があります。
  • 正解はこの下にあります。
  • 正解を見ての感想も歓迎です。

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高木秀次『千早城』に登る(19)

※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。

第19番 詰パラ 1964.11改

本作、けっこう考えたのだけれど、筆者には解けなかった。
すると内容が「詰将棋入門」と変わらなくなってしまいそうだ。
困ったな……。

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長編詰将棋の世界(24) やけくそ中合と馬鋸

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉(2010.12)

 一年て実に早いものですね。忙しい師走はやさ院で和んでください。
 前回のやさ院は300手近い大作を出題してしまったが、今回は正真正銘の「やさしい」大学院。多数の解答を待っています。非手数順です。ご不審なきよう。
 広瀬作はまさにコロンブスの卵。桂合がないことは初形を見れば明らかですね。
 中出作は前半はちと考えさせられますが、後半は爽快なドライブが楽しめます。
 佐藤作は歩図式で手数も一番短いが、合駒の綾もあり、ちと手応えあり。しかし作意は明確なので慣れた人には簡単なはず。
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詰将棋創作チョー入門(29) それでは特訓の始まりだ(4)

この連載は余詰の検討に柿木将棋をツールとして使用していきます。購入方法・インストールの仕方は第1回。基本的な使い方は第2回を参照してください。

 そろそろまたやりたくなってきました。秋といえば祭ですから。

三手詰祭の第4回を開催することにしました。

 詰将棋を作る楽しみを知っていただく切掛になれば幸いです。

チョー入門課題
作意の詰上りで王手駒が玉に接していない3手詰を10局以上作ってください。

 今までの課題は1手目に関するものでしたので、今回は3手目に制限をつけてみました。三手詰だから最終手にもこだわってくださいということです。

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