「1_詰将棋」カテゴリーアーカイブ

短評の書き方考察(1)

詰将棋の解答を書くのはけっこう面倒だが、短評を書くのはもっと時間がかかる。
しかし「詰将棋はコミュニケーションだ(CopyRight若島正)」なので、作者は解答者に何かが伝わったのかどうか、何が伝わったのかを知りたい。
つまり短評が読みたい。

一方でまだ詰将棋を解き始めたばかり、作り始めたばかりの入門者は、一体何を書いたら良いかがわからない。
オイラが初心者だった頃は、何も気にしないで好き勝手なことを書いていたと思うんだけれど……。

ともかく、詰将棋の解答を書いてみたいんだけれど短評がなかなか書けなくってという方を想定して、思いついたことを順不同で書き連ねてみる。
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長編詰将棋の世界(20) 単なる煙詰 

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉 (2010.10)

谷川浩司 単なる煙詰では今は評価されませんからね。
 慥かに資本主義社会において物を売ろうとするならば、色々な肩書きがあった方が有利だ。三ツ星レストランに観光客は殺到する。
 双玉煙、周辺巡煙、無防備煙、七種合煙と煙詰の肩書きも増える一方だ。。「全駒市松七種合煙の1号局で最長手数さらに看寿賞受賞作です」といわれれば、どんな素人でも凄いと判る。
 では単なる煙詰は本当に評価されないのだろうか。
 心配無用だろう。パラ読者は観光客でも素人でもない。肩書きの有無でなく、自らの感覚で良い物は良いと判断する気概を持っている筈だ。

安武翔太「落葉」 詰パラ2010.10

棋譜ファイル
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いっこの積木(155)

第7章 短篇前期(9手~11手詰)

短編前期–詰パラでの分類だと「中学校」にあたる作品である。
9手詰も片付いて、いよいよ11手詰です。

風みどり 読売新聞2000.7.11

似たような図はちょっと前にもあったと思う。
焼き直しと言われても弁明できない。

  • 感想を貰えたら喜びます。
  • その感想は作品集に収録させていただく可能性があります。
  • 正解はこの下にあります。
  • 正解を見ての感想も歓迎です。

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詰将棋つくってみた(102) 課題21:講評

Judge:占魚亭

 Judgeの占魚亭です。

 今回は11名の方から24作も投稿がありました。ありがとうございました。

 作家目線でコメントできればよかったですが普通詰将棋創作はど素人のため、解答者・鑑賞者目線のコメント――短評みたいなもの――となっております。

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詰将棋つくってみた(100) 課題21:結果発表(前編)

10名の方から解答を送っていただきました。
ありがとうございます。
(目標は100名です)

ちょっと今月は難しかったと思いますが、1問でも2問でも解答をお寄せください。
作者は反応を待っています。

課題21:桂香図式を作ってください。準桂香図式も可とします。

まだ解いていない方はこちらから⇒課題21.pdf

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高木秀次『千早城』に登る(17)

※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。

第17番 詰パラ 1950.11

そろそろ手数も長くなってきたし、筆者の棋力では手に負えなくなりつつある。が、この図には見覚えがある。
ラッキーと手をつけてみたら11手で詰んでしまう。あれまた余詰かと作意を探ったが全然分からない。
あきらめて原書を開いて確認したら、54成銀を攻方54銀にして考えていた。そりゃ11手で詰むよね。

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