風みどり のすべての投稿

つみき書店の店長です。

高木秀次『千早城』に登る(17)

※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。

第17番 詰パラ 1950.11

そろそろ手数も長くなってきたし、筆者の棋力では手に負えなくなりつつある。が、この図には見覚えがある。
ラッキーと手をつけてみたら11手で詰んでしまう。あれまた余詰かと作意を探ったが全然分からない。
あきらめて原書を開いて確認したら、54成銀を攻方54銀にして考えていた。そりゃ11手で詰むよね。

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いっこの積木(154)

第7章 短篇前期(9手~11手詰)

短編前期–詰パラでの分類だと「中学校」にあたる作品である。
9手詰も片付いて、いよいよ11手詰です。

風みどり スマホ詰パラ 2013.3.21

このように攻方の香が2枚並んでいたら、2枚とも遠くへ飛んでいくか、1枚は最遠で1枚は最近と考えるのが普通だ。本作は思いつく限りシンプルに表現した。

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  • 正解はこの下にあります。
  • 正解を見ての感想も歓迎です。

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長編詰将棋の世界(18) 双玉鶯図式の都煙

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉 (2010.09)

 話題の新刊「この詰将棋がすごい!2010」の中で伊藤正さんが次のように語っている。
 「煙詰創作というハードルがけっこう手頃なんですよね。ちょっと努力すればできる、という高さ。100メートル走で言えば15秒の壁、というくらいかな。10秒で走るのはむずかしいけど、15秒なら、という」
 伊藤さんの「ちょっと努力」がどのくらいの質量なのか想像しがたいが、「天女」「月蝕」の作者が言うことなのだから間違いあるまい。
 この刺激的な文章を読んだ若者達よ、15秒を目指して走り出して欲しい。伊藤さんは10秒の作品を投稿プリーズ!

岡村孝雄「月下美人は二度咲く」 詰パラ2010.9

棋譜ファイル
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詰将棋創作チョー入門(25) TumeBaseを使ってみる(3)

この連載は余詰の検討に柿木将棋をツールとして使用していきます。購入方法・インストールの仕方は第1回。基本的な使い方は第2回を参照してください。

TumeBaseとは柿木将棋を購入するとおまけで付いてくる詰将棋用のデータベースです。全詰連が販売していたT-Baseとは違いますので間違えませんように。
第1回はこちら
第2回はこちら
第3回は手順検索をつかってみます。
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