※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。
第17番 詰パラ 1950.11
そろそろ手数も長くなってきたし、筆者の棋力では手に負えなくなりつつある。が、この図には見覚えがある。
ラッキーと手をつけてみたら11手で詰んでしまう。あれまた余詰かと作意を探ったが全然分からない。
あきらめて原書を開いて確認したら、54成銀を攻方54銀にして考えていた。そりゃ11手で詰むよね。
※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。
そろそろ手数も長くなってきたし、筆者の棋力では手に負えなくなりつつある。が、この図には見覚えがある。
ラッキーと手をつけてみたら11手で詰んでしまう。あれまた余詰かと作意を探ったが全然分からない。
あきらめて原書を開いて確認したら、54成銀を攻方54銀にして考えていた。そりゃ11手で詰むよね。
短編前期–詰パラでの分類だと「中学校」にあたる作品である。
9手詰も片付いて、いよいよ11手詰です。
このように攻方の香が2枚並んでいたら、2枚とも遠くへ飛んでいくか、1枚は最遠で1枚は最近と考えるのが普通だ。本作は思いつく限りシンプルに表現した。
今回は1990~1992年の4作の予定だったが、並べてみたら2作は既に紹介済の作品だった。
そこで今回は2作のみ。
1990年と1993年は1作も香剥の新作は発表されていないようだ。
2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。
話題の新刊「この詰将棋がすごい!2010」の中で伊藤正さんが次のように語っている。
「煙詰創作というハードルがけっこう手頃なんですよね。ちょっと努力すればできる、という高さ。100メートル走で言えば15秒の壁、というくらいかな。10秒で走るのはむずかしいけど、15秒なら、という」
伊藤さんの「ちょっと努力」がどのくらいの質量なのか想像しがたいが、「天女」「月蝕」の作者が言うことなのだから間違いあるまい。
この刺激的な文章を読んだ若者達よ、15秒を目指して走り出して欲しい。伊藤さんは10秒の作品を投稿プリーズ!
棋譜ファイル
続きを読む 長編詰将棋の世界(18) 双玉鶯図式の都煙