「1_詰将棋」カテゴリーアーカイブ

将棋図巧化第7番 詰パラ1985年7月号より

 風家の蔵の奥から発見されたこの古図式『将棋図巧化』は、まだ将棋のルールも未確定の時代に作られたものらしく、作意も記されていないのでその解明は難解至極。多くの研究者が挫折してきた歴史を持っています。本図も長いこと不詰の烙印を押されていたものですが、小生が苦心の末に作意を発見したものです。
 

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[特別懸賞] ふたつの1

 いつでしたか「隙を見て特別出題します」と書いたっきり、なかなか隙が見つからず……というか隙だらけでそのままになっていました。
 突然ですが、2作特別懸賞出題します。

第1問 河内勲

第2問 河内勲

  • 解答募集します。1題だけでも送ってください。
  • 解答送り先:kazemidori+kaitou@gmail.com
  • 締切り:12月3日(日)
  • 短評歓迎します
  • 賞品:各題毎に1名に豪華賞品(当社比)進呈。

詰将棋つくってみた(168)
 課題35:講評

Judge:妻木貴雄

 Judgeを担当した妻木です。

 今回の課題は「同一駒を2回以上連続で捨てる」でした。昭和の昔なら「詰将棋とは,捨駒と見つけたり。」(三百人一局集の吉田健氏のことば)だったのですが,最近は「捨駒」をテーマにして詰将棋を作るのは大変になった気がします。そのせいで投稿が少なかったのかもしれません。

 また,副題?は「宗看流捨駒」となっていました。宗看の捨駒といえば,たしかに同じ駒をこれでもかこれでもかと捨てにいく豪快な手順が思い浮かびます。ただ,同一駒を2回以上連続で捨てても,なかなか宗看のようには見えません。難しいものです。

 投稿作は,数は少ないものの,短編から長編までバラエティに富んだものでした。内容も,手の感触で見せるものから,ミニ趣向や本格的趣向作など,さまざま。優秀作の選考には大いに悩みました。作者の感想などはなく,作意手順(一応自分で解いてみましたが)を見ての選考・講評だけに,見落としも多いかと思います。皆様のフェードバックを期待します。

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 課題35:講評