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[新刊紹介]『詰将棋年鑑2020-2021』

 本書も多くを説明する必要はないだろう。2020-2021の2年間に発表された膨大な詰将棋作品から、これは記録に残しておくべきと認められた420局だ。

 詰将棋ファンは当然1冊は持っておくことが必要だ。

 筆者も人手が足りないというので本書の制作に関わった。過酷な作業だった。来年の7月には『詰将棋年鑑2018-2019』と『詰将棋年鑑2022-2023』が発刊される予定で、すでに編集作業が始まっている。申し訳ないが筆者は本書のみでスタッフから降りさせてもらった。

 個人的には短編の収録数をもっと増やしてほしかった。ジャッジの太刀岡甫・藤原俊雅・山路大輔の3人が4点満点で採点して、合計9点以上というハードルはいかにも高すぎる。フェアリーが85局も収録されている(短・中・長合わせてだが)のに短編は52局。中編の48局とさして変わらない。
 
 まぁしかし、詰将棋ファンは1冊は持っていないといけないことは間違いない。

 つみき書店で購入できます。

[新刊紹介]『酔鯨』

 本書については多くを語る必要はなかろう。
 逆算のマエストロ。完成度の極みを追究する男。解き終えたら必ず満足させる作家。芹田修。

 うれしいことに本ブログの企画「詰将棋つくってみた」での発表作も2作も収録されている。

 詰将棋ファンは全員買うように。

 将棋情報局、将棋連盟販売部、つみき書店、アカシヤ書店などで購入できます。

【新刊】『古図式趣向詰撰集』

 古図式とは何か、趣向詰とは何か。実はこの書名の2大要素である「古図式」も「趣向詰」も確固とした定義は存在しない。古図式は江戸時代以前と主張される方から昭和の戦前も既に古図式だとされる方までさまざま。「趣向」や「構想」も時代によって使われ方は移ろっていくことはちょっと古い方ならご存知だろう。
 ここでは明治時代までの作品集から、手順趣向(龍追い、馬追い、金追い、夏木立、朝霧……)をすべて選び出して収録している。書名を「撰集」としたのは「これ(は|も)趣向詰(ではない|だ)」という意見に平等に対応することは不可能だからだ。著者は「全集」を編むという心意気で取り組んでいる。数千もある古図式を何度も並べ、趣向手順を含むと選ばれた284局が収録されている。
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【新刊】『景観百番』信太弘詰将棋作品集

 著者の信太氏は筆者と同年代の方。三重県の方で筆者は東京だから直接の面識はない。詰パラの誌上での知り合いだ。
 筆者よりちょっとあとにデビューして、華々しく作品や読者サロンで活躍し、奇書『詰将棋工学母艦』(1994)を著わした。その後、龍追い長篇で1998年看寿賞を受賞。その後も時折作品を発表しているが、ここ10年は発表作がない。したがって新しい読者はご存じないかもしれない。

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新刊紹介:『春暁』springs詰将棋作品集

次のtweetを見つけて、すぐに注文した。


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