「巨椋鴻之介」タグアーカイブ

詰将棋つくってみた(122) 課題27:不動駒なし

課題27:不動駒のない詰将棋を作ってください。

不動駒とは初形図から終局図に至るまでに一度も動いていない駒のことです。

例題は巨匠の作品をゴロッと並べてみました。

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詰将棋つくってみた(104) 課題23:ミニ煙

課題23:詰上り盤面3枚になる詰将棋を作ってください。

「初形条件:盤面39枚+終局条件:盤面3枚」がいわゆる煙詰という条件作です。
今回はこの終局条件だけを充たす作品を募集します。

詰将棋入門–実践編という影のタイトルを持つ「詰将棋つくってみた」の企画ですが、このところ創作の切掛となるテーマだけでなく、創作技法も毎月変えるように心がけています。今月は課題20清涼詰の系列で「逆算」の技術を必要とする課題になっています。そこで逆算に関しては当節一流と誰もが認めるJudgeをお迎えしています。奮って作品を寄せてください。

勿論、さまざまな作り方を習得する必要はまったくなく、自分が作りたいテーマに合った作り方を極めればよいのです。でも、所詮は遊びですから、いろいろ試してみるのも悪いことではないでしょう。

  • 手数制限はありません。
  • 未発表作に限ります。
  • 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com
  • 締切は10月30日(日)
  • Judgeは芹田修さんです

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詰将棋雑談(81) 名言集(3)

田島享央己—ズバッと言うと芸は90%才能です。達者な人は最初から上手い。下手な人はどうやったって下手です。しかし、「魅力」は稽古で鍛えられ、それで上手な人を容易に打ち負かすことが出来るのです。これが正解の無い芸の世界の醍醐味です。
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詰将棋雑談(23) 夏木立趣向

詰将棋入門(72)で「夏木立」趣向を守備駒の移動を伴った取れない捨駒による追い趣向という認識としたが、異論のコメントはなかった。
確認するために『漫陀楽』を繙いたが、「夏木立趣向」という言葉は無く、守備駒移動を伴う捨て追い趣向に「夏木立型」と命名してあった。

考えてみると、「取れない捨駒で追う」趣向というだけで稀少だ。さらに守備駒移動も伴うとなればさらに数少ない。

というわけで、かなりポンコツになった頭の記憶に頼って探してみた結果が以下の通り。
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詰将棋雑談(10) 「幻影」と「看寿頌」の同時発表

ちょっと長いのだが巨椋鴻之介「禁じられた遊び」から引用する。
「看寿頌」の解説からである。

まず私の作は、遅くも昭和33年のうちにほぼ今の形に達していたのだが、図巧1番の影響が濃厚すぎる(だから後年「看寿頌」などとフザケた名をつけた)のと後半急に力が抜けたようになる点が気に入らず、そのまま眠り続けていたものである。
二十年後の昭和52年、私は森田正司氏のガリ版誌「詰研会報」で参考図(略「幻影」)を見て驚いた。……(中略)……この基本構造は、飛打が上からか手前からといった差異を越えて、拙作(註「看寿頌」)のものと同一である。 続きを読む 詰将棋雑談(10) 「幻影」と「看寿頌」の同時発表