「風みどりの玉手箱」タグアーカイブ

このブログの歴史(3)

開設当時の「風みどりの玉手箱(自作100題)」と「リンク集」を期間限定で復活させました。
この前のエントリー(歴史(2))を更新しましたので、昔を懐かしみたい方は行ってみてください。

コンテンツつづき

つづいて用意したのは、集客用の遊びとして「タイムトライアル」としてやりたかった名作紹介だ。
この名作紹介をどういう形でやるか考えた結果が「詰将棋いろはかるた」と「名局精解」だった。
「名局精解」は現在もそのまま残してある(続きを書く人いないですか)。
「いろはかるた」はまだまだ序盤の段階で滞ってしまった。
期間限定で復活 ⇒ 詰将棋いろはかるた

これもいつか完成させて纏めてみたいと思っているが、果たして…。

しかし詰将棋のコンテンツを増やすのはけっこう手間暇がかかる。

そこで、文章だけの「駄文」が作られた。
結局、この部分がブログになっていくわけだ。
期間限定で復活 ⇒ 駄文

そしてこの駄文を読んで思い出したのだが(^^;; 名作紹介より前に、懸賞出題を始めているようだ。
月に1作の新作を載せるというのは、辛く、そして楽しい作業だった。
掲示板で解答を書いてもらうというのが自慢のアイデアで、わからなかったら他の人の書き込みを開けてみるとヒントや場合によっては正解が得られるということがポイントだった。
結局、おいらの新作コーナーの予定が、創作支援コーナーみたいなことになってきたんだったっけ。

約年間にわたる苦闘の記録 ⇒ 新作コーナー

MT時代

それまでgeocitiesやinfowebといった無料貸出スペースを借りて運営していたが、有料スペースを借りて運営することにした。
安武さんだったかが使っていたFASという会社をおいらも使うことにした。

その頃はブログという形式が流行ってきた。
ブログとはweb-logの略で、要はweb頁の更新記録。
その部分が発展してきた形式だ。
それを流行させたのがMovableType。
調べてみるとCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)としてすごく便利だ。

ここで、手書きでhtmlを書いていた時代は終わった。
図面を作る以外の作業がすべてブラウザ上でできる。
なんて楽になったんだろう。
ftpはほとんど使わなくなってしまった。

しかし、このことが後悔を生むことになる。

ブログの特徴である、コメント機能とトラックバック機能。
これはコミュニケーションの促進に有効であとで読み返しても楽しめるいくつものエントリーを得ることができた。
ところが、これらの貴重なログを、サーバーを変更する際に破壊してしまったのだ。

手書きhtmlの場合は、自分のパソコンに頁をつくり、それをサーバーにミラーリングさせる。
だから自然にバックアップが自分のパソコン内に存在する。

MovableTypeのようなCMSはサーバー上にデータベースを作り、読者の要求に答えて毎回あらたにhtmlを生成する。

つまりは意識してバックアップを取らないといけないし、そのバックアップもそのままでは読めないのだ。

もうちょっとだけ続く!

このブログの歴史(2)

コンテンツ

当時はブログという言葉はなかった。
ホームページといったりしたが、当時はホームページとはブラウザが最初に開く頁のことだと教わった。
まぁ、とにかく、中身をつくらなくてはいけない。次の3本柱を考えた。

  • 自作集
  • リンク集
  • 掲示板

自作集

人のふんどしだけで相撲をとるわけにはいかないから、まず自作を100題ならべた。(と思う)

期間限定でお見せする。⇒ 旧・風みどりの玉手箱

ところで七郎さん、タイムトライアル用にいただいた馬鋸。
いま編集している「Limit7(仮題)」に収録してもよろしいでしょうか?

リンク集

これが集客のメインだった。
自作集はほとんど動きのない頁だから一度みたら終わりだ。

何度もお客を集めるのはリンク集だと思った。

そこで当時は数少なかった詰将棋関連のサイトを検索して、見所や更新状況を書いた。
全部、手作業だ。

というのは嘘で、excelで管理したものをawkでhtmlにしていた。
それでもほとんど手作業と言っていいのではないか。

これは当時、役に立ったのではないかと思う。

データが2つだけ残っていた。 ⇒ 2001年3月 2003年8月

その後、アンテナのサービスが生まれ、リンク集の使命は終わった。
現在はそれぞれがRSSリーダーを使っているだろう。

そして加藤さんの詰将棋メモがある。

掲示板

こだわったのは画像の貼れる掲示板。
交流の場として掲示板は必要だと思った。

この掲示板は楽しかった。

いくつか懐かしい文章を拾ってみよう。

HP を開設いたしました 安武利太[2007/11/12,00:04:21] 初めまして、安武利太と申します。このたび「詰将棋五十音図」という、あぶり出し曲詰専門のHPを開設いたしました。興味のある方はぜひ一度お越しいただければと思います。なお、勝手ながらリンクを貼らせていただきましたのでご了解ください。どうぞよろしくお願いいたします。

今も継続されいますね。詰工房報告楽しみにしています。

いい案ありませんか 名無し [2007/08/22,11:12:32] 駒不足ですが、この図ももう少し逆算したいです

馬鋸部分で馬詰さんの作品と同じ迂回順があります。収束は浦野さんの作品と同じになります。オリジナリティは全くありませんね

こんな大作も時には貼られました。

うはっ! 首猛夫 [2007/08/23,09:37:25] これって、既に記録を超えている・・・・。奔馬型は、馬詰さんとも話したことがある形ですが。実に効率よく手数を稼ぎます。もちろんわたくしには、とても力の及ばない世界ですが、すごいなあ。
こういった、条件作はあくまで条件(煙詰だとか長手数だとか)を狙ったところがあると思う。もちろん、詰将棋は芸術的な側面があるので、独創性や美しさを大事にしたい。しかし、いろいろな詰将棋を合体させて、それで条件が更新されれば、条件という点で、クリアーされている。それで存在価値があるというものではなかろうか。例えば、ミクロコスモスのほとんどをパクって、それでミクロコスモスを2手更新すれば、それが歴史に残る。もちろん原作者の独創性や努力に対しても敬意を払うべきだと思うが条件作とはそういった、背景が常にある。おそらく、わたくしとコンピュータとの検討によれば、本作には余詰がなさそうだが、そうすると、煙詰の長手数記録更新ということになりそれはそれで快挙ではなかろうか?それとも、既存のものを組み合わせるとだめ(新作として認められない?)なのかな?
わたくしは拍手したいが、どうなんでしょう?

首さんも当時はお元気でした。

91手詰 手しぼり感覚 [2007/07/07,22:08:45] 久しぶりに作品を投稿します。
ありふれた趣向で新作というのは厳しいと思いますが、宜しければ感想を聞かせてください。m(_ _)m

本名はどなただったのでしょうか。

無題 小林尚樹 [2006/02/11,14:30:18] これも手数だけは短大です。捨駒がほとんどありませんし妙手もありませんが、手の感触は結構気に入っています。形は・・・私にはこれ以上どうしようもありませんでした。
次こそ短いのを頑張ります。

現在では小林〇樹と言えばこの方、と話題の小林さんも登場していました。

当時は掲示板での図面貼り付けは、発表ではなく仲間内で未完成図を見せ合って意見を求めるといった感覚でした。
上の作品も、そのような取り扱いでお願いいたします。

過去のデータを眺めていたら、時間がいくらあっても足りやしない。
まだ続く!

このブログの歴史

思い出話を書く。
このブログも、もうとっくにその使命は終わったなと感じているが、閉鎖しようというのではない。将来、詰棋書出版したときの窓口として細々とで残しておくつもりだ。ではなぜ、思い出話などを書くのか?それは…

だんだん忘れてしまっているから。

はじまり

これは覚えている。
生活費を稼ぐための仕事で「パソコン部」というのを受け持つことになったのだ。
教員というのは職場の異動が数年毎にある。
おいらは数学を教えているが、その職場に異動するということは、たいていの場合、そこにいた数学の教員がどこかに異動したということだ。
異動した教員が担当していた部活動は顧問がいなくなるので突然廃部ということになる。
それでは部員がかわいそうだということで、顧問をやれないかということになるのだ。
そのとき、おいらの代わりにいなくなった教員がパソコン部の顧問だったというわけだ。

で、引き受けた。

でも、中学生にパソコン部で何を教えるか?
考えた結果が、htmlを使ってweb頁を書くことと、NScripterを使ったゲームプログラミングだった。

マークアップ言語に触っておけばTeXなどにもすぐ慣れるだろうし、分岐とか反復を知っておけば将来どんな言語を勉強するにも役立つのではないかと考えた。

でも、教えるには自分が知らなくてはいけない。

そこでgeocitiesだったかな、無料のサービスを利用してweb頁を書いてみることにした。でもどんな内容のページにする?

そこは考えるまでもない、おいらには詰将棋しかないじゃないか。

そこで「風みどりの玉手箱」が生まれたのだ。

風みどりの玉手箱

このタイトルはおいらのペンネーム「風みどり」からきているのは言うまでもない(かな?)。
当時はネット上では本名をださず、ハンドルネームでやりとりするのが常識だった。
パソコン通信の時代はK-TAROとかタロサを使っていた。
「K-TARO」は息子の名前、それを「太郎さん」と呼ばれるようになって、やがて省略されて「タロサ」だったかな。
しかし、息子もだんだん大きくなってくるし、タロサは漫画の主人公(?)にもある名前らしく、同一ハンドルが大勢いる。
そこで詰将棋で使っていたペンネーム、風みどりとチロンヌップのどちらかにしようと考えた。

風みどりで検索すると北海道のペンションがヒットする。全然関係ないからこれでいこうと決めた。
ちなみに kazemidori.net がここで、 kazemidori.com がペンションです。
メアドもyahooもgmailもおいらがとっちゃったから、ペンションさんは悔しがっているかもしれない。

玉手箱は説明するまでもなく(?)詰将棋集のこと。
「王手」というけど、あの駒は正しくは「玉将」だから「玉手」が本当だと思うのだよね。
それがいっぱい入っている箱が玉手箱。
前に書いたけど、そのあとで八尋さんの作品集「詰将棋玉手箱」を知って困った。
でも、八尋さんはこの名称を使うことを快く了解してくれたのだ。

かくして「風みどりの玉手箱」という名前ができたのだが、いまは失敗だったと思っている。
当時は「個人のページ」を公開するという意識が強かったから、「風みどりの」なんて入れたわけだし、検索クローラ向けには、それ用のタグ(もう忘れてる)があるから、そこに’詰将棋’や’詰め将棋’と書いておけばよいと思っていた。

でも「風みどりの玉手箱」ではいったい何のサイトなのかわからない。
これは致命的だ。

タイトルに「詰将棋」をいれるのはマストだと、これからサイトを立ち上げる人には強調しておこう。

ずっと後になって、数学教育についてのブログ(スタートははてな日記)を始めたときは、この点を考慮してタイトルは慎重に決めた。

中学数学教材研究ノート++

最初の8文字で検索されることを意識して、ノート++で個人のサイトであることを暗示しているわけ。

ほとんど更新していなくても、1日平均100人くらいが訪問してくれているのはこのタイトルのおかげだと思う。
一番人気の「2次方程式の解の公式の証明」はそのまま打ち込むとgoogleでもyahooでもbingでもトップに表示される。

ううむ。このサイトもいまからでも名前変えようかなぁ。

長くなってしまったので、つづく!
(昼休みも終わるし)