もちごまへんかん【持駒変換】
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持駒変換
 持駒変換とは変な言葉ですが,ここでは間駒を利用して 都合の良い持駒を入手し,王さんを詰めあげるというテーマの 作品を集めました。


柏川悦夫 
近代将棋 1966-6 / 1975【詰】第48番 / 1996【詰将棋半世紀】第2部第46番
 柏川悦夫氏はもっとも尊敬する作家の一人である。 野口文庫【詰】でこの作に出会った時の感動は今も忘れられない。
 【駒と人生】第3番は平凡な作品なのだが,解説で山田修司氏が「この当時はまだ合駒作品といえるものが殆どなく,私たちの目にはこの作品はとても新鮮なものに 写ったものです。」とあって,ふ〜ん,そんなものかなと思っていた。
 本作をみてあの解説が「うん,うん,きっとそうだったに違いない。」と 確信した。

上田吉一 
詰将棋パラダイス1974-7 / 1982【極光】第42番
 発表はこの下の第41番の方が先である。
 解説には「積分」が1種との変換に対し, 本作では2種との変換を試みた……とある。

柳田明 
詰棋めいと第5号1986-10
 柳田師兄の頭に上の2作があったことは間違いない。 それをどう越えるか,またはどう新しくするか。


上田吉一 積分
詰将棋パラダイス1974-1 / 1981【極光】第41番
 ぎっしりと間駒間駒間駒が詰め込まれている。 香ずらしと組み合わせたことは,この作品が長手数を目指した作品でないことを 物語っている。
 本作をもとに長手数への路を切り開いたのが,山本昭一「メガロポリス」・森長宏明「新世界」・添川公司「呪われた夜」といった作品群である。
 もっとも,上の行はよくきく歴史記述であるが,将来書きなおされるべきかもしれない。 看寿の「寿」も持駒変換を使って駒を剥がしていくというプロットなのであるから, 「積分」は持駒変換部分を分離抽出し精製した作品であり,上の3作は 龍追いをと金剥がしに替えて超手数を実現した作品であると 整理されるようにも思えるのである。
 どなたかが「超長手数作品発達の軌跡」という論文を書かれるのを 鶴首して待つ。

塩野入清一 
詰棋めいと第1号1984-6
 めいと創刊号には傑作がたくさん集まったが,本作もその一つ。 「積分」はパスした方も,本作は」必ず解けるので是非挑戦を。

添川公司 
詰将棋パラダイス1988-6
 添川公司氏も一時期持駒変換テーマをまとめて発表していた。 そのなかで私が一番気に入っているのは本図。
 なにしろ期待を良い方に裏切って○合まで登場してくるのである。

相馬康幸 
詰将棋パラダイス1985-4 / 1997【相馬康幸Collection】No2
 この項目に入れるか迷ったが,こういう発展の仕方もあるという 見事な例であるし,大好きな作品なのではやく登場させてしまおう。
 初形を見て欲しい駒はすぐわかる。 では,どうやって手に入れるか?そう間駒である。
作者もお気に入りの作品という。 「初形を含めすべてが自己完結している」から。 解いてみれば,納得できるはず。 そして,「こういう作品,一つでいいから作ってみたい」と思うはずである。

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