なつこだち【夏木立】
ななてづめ【7手詰】
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夏木立
 夏木立は看寿の図巧10番に付けられた命名である。 「詰むや詰まざるや」(門脇氏)によると,この命名は 昭和25年頃に「将棋評論」誌で紹介された時につけられたそうである。
 夏木立趣向という名前がつけられたのは, 大塚敏男氏の論文(おそらく,趣向詰将棋の分類に関するものではないかなぁ) によってらしい。
 守備駒を伴った追い趣向。これが夏木立趣向の定義である。 ただ,私としては「取れない捨てごまによる」と追加したい気持ちがある。 図巧10番をはじめて並べたときに,感動したのがその点だったからです。
 ここでは,通常の意味で「夏木立趣向」と呼ばれている作品を 集めてみました。


伊藤看寿 夏木立
1755【将棋図巧】10番
 元祖夏木立。ちょっと考えさせる序盤で趣向の舞台を造り, 楽しい趣向。収束でその舞台をきれいに捌く……。 詰将棋創作法のひとつの典型がここにあります。
 復路で飛車を打つ所は,現代ならば余詰と主張する人もいると思います。 当時は気にしなかったのかどうか…。 私にはわかりませんが,ちょっと惜しい所です。

上田吉一 銀舞
詰将棋パラダイス1973-7・【極光】40番
 易しくて美しい。これは解図力に自信のない方でも 盤に並べて解いてみることをお薦めします。
 4枚の銀の間を王さんが手品のように右に左に移動します。

山本昭一 
将棋天国1979-12
 究極までシェイプアップされた夏木立趣向。 完成品です。
 舞玉第11番という先例はありますが,この可愛らしさは輝いています。

巨椋鴻之介 
詰将棋パラダイス1962-11
 序盤を越せたら,趣向と収束は易しいです。 巨椋氏の作品を解くチャンスかも。

巨椋鴻之介 さざなみ
詰パラ1959-9
 これは私には難しい。 趣向も勘でわかりますが,変化がいちいちあります。 収束は例によってきれいに捌けます。

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7手詰
  七手詰が一つの領域を作っていると感じるのは、 詰パラが長い間「小学校」として独立した部屋を設けていたせいなのかもしれない。

  だが、それだけではない何かもあるような気がする。 四つの王手が起承転結というリズムに合致するのだろうか?

  パラからも「七手詰傑作集」「続七手詰傑作集」「続々七手詰傑作集」「七手詰パラダイス」 など、七手にこだわったアンソロジーが出版されている。 ここで、ひとつの項目をおこすだけの価値はありそうに思える。


細田強 
詰将棋パラダイス 1957-11
 超短編は大駒の足の長さをいかした,伸び伸びとした作品が大好きです。

改発徹 
詰将棋パラダイス 1957-6
 この初手と3手目のコンビネーション。 これを表現したいのであって,手数を長くする必要は全くないのです。

畠山広吉 
詰将棋パラダイス 1987-5
 易しい。でも,でも,この作意と変化の楽しさよ。

橋本樹 
詰将棋パラダイス 1977-7
 作者はこの作品を選ばれるのは不本意だろうなぁ。 かわいらしい狙いはかわいらしく表現。

長谷川哲久 
詰将棋パラダイス 1979-7
 作者はこの作品を選ばれるのは不本意だろうなぁ。 大好きなテーマを完璧な表現で。

小川宏 
詰将棋パラダイス 1967-2
 このテーマで創ってみると,この仕上がりの渋さがわかります。

南倫夫 
詰将棋パラダイス 1961-3
 私はこの手筋をこの作品で知りました。

昼間勉 
詰将棋パラダイス 1968-8
 幻の看寿賞受賞作品という話です。この変哲もない形からうっとりさせる手順が。

小林敏樹 
詰将棋パラダイス 1985-7
 浦壁氏作がヒントなのだろうが,見える人が創るとこういう作品が出来上がる……。
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