詰将棋創作講座を読むで取り上げたが、こちらではまだ登場していなかったと思うので……。
このブログで『盤上のラビリンス』と呼んでいるのはこの本だ。
奥付にはないが、表紙には副題としてついている。
想像するに編集者はこのシリーズを『~詰将棋』と統一したかったのだろう。
若島さんは『盤上のラビリンス』を主張したのだろう。
妥協した結果がこの表紙なんだろうと思われる。
個人的には若島詰将棋は「華麗」というイメージとは少しずれるので『盤上のラビリンス』と呼んでしまうのだ。
あらためて読み返してみると、実にいい本だ。
作品は110局。難しいのもあるが、多くは手頃な難しさ。
バナナやイチゴが難易度を教えてくれる。
詰パラに出した難しいのを易しく創り直したのもある。
解説は丁寧で、コラムも充実。
大きさも文庫本だから持ち運ぶにも読むにも軽くて良い。
新書版もいいと思ったが、文庫本もいいなぁ。
光文社将棋シリーズ再起動しないかしら?
若島正『華麗な詰将棋』IV-5 京都民報 1980.1.7
この作品を選んだのは、もちろん易しくて楽しいからだが、とても懐かしい気分になったからだ。
その話は近いうちに別エントリーで書くことにしよう。
詰棋書紹介「恋唄」で出題した若島マニア認定クイズの正解をここで発表しよう。
若島正は上の5冊の著書で、それぞれ「〇〇に捧げる」という文章を入れている。
『恋唄』のそれは、詰将棋界に激震をもたらせた(?)ので有名だが、5冊全部こたえられるだろうか?
恋唄 | 詰将棋という魅力ある芸術に。詰将棋を知り、それをこよなく愛するすべての人に。そして、詰将棋を全く知らない亜矢子に。 |
華麗な詰将棋 | 良隆と亜矢子に |
盤上のファンタジア | 亡き父政田輿志雄に |
新装版 盤上のファンタジア | これから詰将棋という不思議な世界に足を踏み入れようとする、まだ見ぬ第二、第三の聡太くんたちに |
盤上のフロンティア | 詰将棋を作ってみようとする、まだ見ぬ未来の人達に |
https://kazemidori.fool.jp/?p=9287
『恋唄』は1983年ですね。
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