詰将棋創作チョー入門(40) それでは特訓の始まりだ(5)

この連載は余詰の検討に柿木将棋をツールとして使用していきます。購入方法・インストールの仕方は第1回。基本的な使い方は第2回を参照してください。

 前回の三手詰祭からかなり経ちましたよね?
三手詰祭の第5回を開催することにしました。

 詰将棋を作る楽しみを知っていただく切掛になれば幸いです。

チョー入門課題
2手目の応手が2つ以上ある3手詰を10局以上作ってください。

「詰将棋つくってみた」よりもさらに創作初期の方向けの企画です。
したがって類作(似たような作品が既にある)は問題にしません。ただし同一作+は失格にします。

 ベテランの方は「3手詰で名前を付けて発表できる作品を創作するのは難しい」と考えます。
これはお祭りですので、ベテランの方もお気楽に参加ください。変名も可です(^^)。
またベテランの方は変化2つ以上と縛りを強くすると更に楽しめるかもしれません(^^)。

  • 10局より多くても少なくてもかまいませんが、投稿は一度のみとします。1局ずつバラバラに投稿されますとミスの元になります。
  • 投稿は柿木将棋のki2ファイルをメールに添付する形でお願いします。(別の形でもかまいませんが、作意を明記してください。)
  • 【詰将棋情報】の【作者】に発表用の名前を記入してください。
    メールには本名も必ず明記してください。
  • 自作に限ります。貴方の名前がついて発表される可能性があることを忘れないでください。未発表作が望ましいです。ただしネットやtwitterで発表した作品はそのメディアと発表年月日を明記して投稿くだされば受け付けます。
  • 投稿先はkazemidori+ultra@gmail.com
    タイトルに「三手詰祭5」と明記してください。
  • 締切は4月11日(火)

柿木将棋で複数の作品をまとめて検討する方法についてはチョー入門(3)を参照してください。

いままでの課題。

課題1 飛車を捨てる
課題2 角を捨てる
課題3 小駒を捨てる
課題4 詰上り王手駒が玉に接していない

課題1~3は最も重要な初手に関する課題です。
課題4は3手目も工夫しようという課題です。
今回は2手目に注目してみました。

例題1 岩室正明 近将1975.11

本作は筆者が将棋を覚えたての頃に解いた作品で、強く印象に残っています。(前に何処かで書いたと思います)

さて初手に31角を開くのは41龍を抜かれて詰みませんから、初手12角成はしばらく考えるとやってみる手です。同玉は32龍まで。同龍は……逆王手!ですが慌てず騒がず13角(成)で詰みでした。

三手詰の面白さは初手の驚きだけではなく、2手目こうやったらこう。こう受けたらこう。と考える部分も大きいと思います。

この図で応手が2つありますので、課題に適合です。

作意の他に変化が1つ以上ある三手詰と言い換えても同じです。

なお、本作では同玉は駒余りになりますので作意は1通りに限定されています。
今回の募集ではどの変化も駒余りにならなくてもまったく構いません。
一般的にも収束三手の変同は認められていますし、寧ろ三手詰は変同を楽しむ分野と考えています。

オマケ

この図で応手を増やすことは可能でしょうか?

例題2 風みどり

2手目同玉、同香に加えて同角の応手も増えました。

ただし本図では同香も同角も13角成までで3手目が同じです。
これはちょっとツマラナイですね。
強引に応手3つを実現すると……

例題3 風みどり

こんな形になってしまいました。
(同玉の場合は53角成でも詰みますが62龍が作意です(^^;;)

例題4 風みどり

何度もお目にかけている自作ですが、初手44金に対する応手が同玉、同銀、同香、同角、63玉の5通り。対して3手目は5箇所に龍を動かして詰みます。ベテランの方は6通り以上に挑戦していただくのも面白いかもしれません。(本作で32桂を置いたり、23飛を24飛にすると応手は増えますが、どれも34龍までなので、それは無意味です)

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