第31問 negitarou

正解 32歩成、同角、43桂まで3手詰
21角が54王に王手をかけています。これを防ぎつつ逆王手をかける手として43桂がありますが、いきなりでは同角ととられて無意味。32歩成、同角としておくと34香が32角をピンするので43桂で解決です。
12角は不要駒。最初は必要だったのが、最終図では不要になっていることは良くあります。初手の成生非限定も消したいですが、33金にするのは余詰対策に工夫が必要です。
★
占魚亭 角を呼んで縛る。
有吉弘敏 なるほど。良いですね。
negitarou 自作(結構、気に入ってます)
あああああ ピンしてしまえば、逆王手でも大丈夫。
洲崎童波 12角はなくても成立?成生非限定も印象を損ねているように思います。
第32問 石川和彦

正解 42金、同銀、22桂成まで3手詰
作者 21歩&31金で盤面7色になりますが21桂のほうが美しいと思いました。
盤面七色に意味はありません。作者の仰るとおり、21桂・31銀の方がずっと美しいです。
変化は0ですが、いろいろな紛れと両王手の詰上りで解答者の心を掴みました。
★★
松崎一郎 手順の妙にグッときた。
negitarou 42の地点を封鎖する。
洲崎童波 ちょっと実戦っぽい雰囲気。
占魚亭 両王手を決める前に退路封鎖。
小林敏樹 正統派。詰めにくい味がある。
あああああ 両王手なら利きがあっても問題なし。
第33問 川蝉

正解 33香成、46馬、12金まで3手詰
33香成を見せておいて34香とか32香成かと思ったら、33香成でした。
それでも星一つゲット。
★
negitarou 香車をどこに動かすか?
占魚亭 受方馬のラインを変える。
あああああ 直前まで手順前後していました。ちなみに35銀合はセーフ?
同馬で無駄合というのが筆者の感覚ですが、「間駒は24金まで」が先に見える方が多いようなら45馬→56馬も検討するべきかもしれません。
洲崎童波 配置をいじれば43歩なんか置かなくても済むよなぁ、なんて思ってしまいました。
46馬→角でしょうか。角にしても初手12金の紛れは生きていますから筆者も賛成です。
第34問 シナトラ

正解 31銀不成、\(\cases{
同玉、21金\\
12玉、22金\\
同馬、23金\\
33玉、24金}
\) まで3手詰
作者 図形の研究その1「金の延べ棒」。ただの手筋ものと思われても仕方ない。
狙いは解答者に伝わったようです。
★★
ミーナ 21~24金 こじんまり
negitarou 三手目で金を打つ位置が縦一列!
洲崎童波 最終手、21~24までコンプリート。
小林敏樹 21~24の4か所の金。軽いけどナイス。
あああああ 金打一直線!こんなにシンプルに出来るのか…
占魚亭 応手によって金の打ち場所が変化。同じ筋(21~24)に統一されている所が上手いですね。
第35問 あああああ

正解 33銀成、\(\cases{
45玉、46銀打\\
55玉、56銀打\\
65玉、66銀打}
\) まで3手詰
作者 銀そっぽ成による中合回避です。盤面一桁の詰将棋をひとつくらい投稿しようと思ったのですが、なかなか上手くいかず…。先行作はいくつもあるでしょうが、同一作検索には引っかからなかったのでこの図で投稿します。
43銀成は、34歩合、同飛、45玉で逃れ。34飛に紐をつける必要があります。しかし43銀不成は53玉で以下手は続くも逃れ。かくして作意の34銀成、外方の銀成が実現しました。
大好評でした。
★★★★
占魚亭 洒落た初手。
川蝉 意表の33銀成!
ミーナ 逃げた頭に銀を打つ
negitarou 三手目で銀を打つ位置が横一列!
堀口一雄 中合を見越しての初手33銀成が上手い手。
洲崎童波 不成が一瞬よぎりましたが53玉でダメですね。
あああああ 自作。どう作るのが正解なのか分からず迷走した。
小林敏樹 43銀成でなく33銀成。大昔の三輪勝昭作を思い出した。
第36問 Александр Калёнов

正解 88龍、同玉、99角まで3手詰
初手95角は86との移動合で逃れ。
★★
ミーナ 移動合を拒否
negitarou 龍捨ての感触が好きです。
あああああ と金に触らないように攻める。
新井大輔 龍捨ては盲点、21王がなければ・・・
占魚亭 86に行かせない。初手95角には86との逆王手!
洲崎童波 初手で84をケアしたいが、59角は焦点合で、95角は移動合で、それぞれ逃れる。
小林敏樹 21王なしで作りたいが、この紛れも面白いか。この作者は、どれも構図を取るのがうまい。
第37問 看空

正解 93角成、49玉、94馬まで3手詰
68飛は49玉で絶望なので角を開くしかありません。56馬もありますが49玉のときに1手で詰ますためには…と考えると93角成が見えてきます。
作意は49玉ですが、その場合45飛と迂回手順的最終手余詰が発生するので、56馬を作意にすることをお勧めします。
★
あああああ 成限定が上手い。
堀口一雄 限定の角成ですね。
占魚亭 応手によって馬の動く距離が変化。
上谷直希 作者の超短編にはいつも悩まされる。
ミーナ どっちに成るか。57合は同飛と取れるから無駄合。
第38問 シナトラ

正解 36馬、\(\cases{
同馬、55銀右\\
同飛、55銀左\\
44玉、45馬\\
64玉、63馬}\) まで3手詰
作者 同馬、55銀右の筋と、44玉、45馬の筋は、取られる駒と詰ませる駒が入れ替わるジラヒテーマ。さらに、同飛、55銀左の筋と、64玉、63馬の筋もジラヒの関係になっていて、3手でダブルジラヒを実現している。馬を取るか取らないかで2変化ずつに分解することもできて、複数の2+2が現れる構成はヘルプメイトそのもの。
新しい読者のために説明しておくと、Zilahi とは複数解やツインなどで捨てる駒とメイトする駒が入れ替わる狙いのことです。Lajos Zilahy (1891–1974)という作家の名前から生まれた用語のようです。日本でも森田手筋とか赤羽の桂とか知らない人にはなんのこっちゃという用語がありますよね。
★★
ミーナ 馬は右、飛は左
新井大輔 きれいなアンピンの2分岐
小林敏樹 ごく軽いが手慣れた作り。
negitarou 馬or飛車の利きを逸らす。
占魚亭 Zilahi。綺麗に出来ていて流石です。
松崎一郎 玉を挟む二枚の銀を飛馬でピンする構図が印象的。
洲崎童波 作者名を鑑みるに何かあるんでしょうが、遺憾ながら汲み取れず。
あああああ 2+2の構成ってどう作るのか分からなかったのですが、こう作るのか。
第39問 川蝉

正解 42龍、65玉、66馬まで3手詰
筆者には絶連という古い言葉しか思い浮かびません。ごめんなさい。
註:「絶連」とは「絶対手の連続」の略で、詰パラの短評で高頻度で使われていた言葉です。詰将棋だから当然といえば当然なのですが。
それでも星一つゲットしました。
★
あああああ 一石二鳥の初手。
negitarou 初手で角取りを防ぐ。
占魚亭 龍の盾で角をガード。
空貴人 初手の角を守る繊細な龍の動きと、鋭い角の鮮やかな手順の組み合わせ
第40問 塩井亮介 黄金の国

正解 16銀、18玉(王=o=0)、33香成まで3手詰
名刺や新書版の紙の縦横の比は黄金比と呼ばれています。古来最も美しい形といわれている比です。元の形から最大の正方形を切り取った形が元の形と相似になるのが由来です。
その値は\(\displaystyle\frac{\sqrt{5}+1}{2}=1.618033\cdots\)
松崎一郎 出現!十字飛車。
占魚亭 香(成香)の盾で飛をガード。
あああああ 香車の移動を邪魔しないように。
negitarou 三手目がちょっと面白かったです。
有吉弘敏 タイトルはどのような意味なのだろう。。
洲崎童波 こちらは黄金比。0の桁を飛ばすのはやむなし。着手地点が離れているため22番よりは作りにくいかな?
空貴人 1.61833…の黄金比に現れる数と一致する手順、ということ22番は白銀比に現れる√2ということですね。
第41問 Александр Калёнов

正解 66金、同と、45龍まで3手詰
玉方の駒が一番利きの重なっている地点に打捨て。
Alex さんはチェスプロブレム作家出身の方だと思いますが、なんだか一番日本の詰将棋っぽい作品をものにされているように思います。変化1つに変同3つ。
negitarou 焦点の「金」ですね。
あああああ 変同で厚みを持たせる。
占魚亭 龍で仕留める3パターン。
第42問 川蝉

正解 32角、22玉、33角まで3手詰
作者 初手香で龍を取りたいところですが、取らずに角2枚を連続打ちするのが狙いです。(双玉にしたのは、角打ちに対して同龍で一瞬逆王手になるのではないかとの心理的な打ちづらさを考慮したものです)
三手詰とわかっている出題形式で持駒が2枚あるのにさらに龍を取ろうと考える人は少数派だと思います。
有吉弘敏 少し迷いました。
松崎一郎 手も足も出せぬ竜。
negitarou 盤面の駒が渋滞している雰囲気。
あああああ ピンされているので大丈夫×2。
占魚亭 受方龍が動けないことを利用する。
洲崎童波 3手目13角からも詰んじゃいますかね。
ミーナ 角一枚なら9手目から余詰。二枚なら完全作になるという、斬新な狙い。アリなの?
3手目は33角は作意ですが13角・23香(不)成・23角成いずれも詰みます。最終手余詰はあくまで許容されているだけで余詰には変わりないと思います。
第43問 シナトラ

正解 36銀、\(\cases{
同と、55金\\
同玉、46金\\
56玉、66金\\
54玉、64金\\
34玉、44金}\) まで3手詰
作者 図形の研究その2「金の花火」。全部腹金で統一しているのが見所で、今回のベストかも。
占魚亭 star-flight。4手順とも腹金で詰ます統一性も良いですね。
あああああ スターフライト+1で、左から金打。
川蝉 初手36銀の発見が難しい。
洲崎童波 金はそえるだけ。
ミーナ 金打5か所、X攻撃。
上谷直希 5種類の腹金が狙いか?
小林敏樹 ×の字の5か所金打ち。なるほど。
有吉弘敏 狙いは、最終手の金の打ち場所が5か所ある事?

star-flight とは2手目の玉がX方向の4カ所に動くこと。(上図のバラ色部分)
しかし本作における作者の狙いは3手目の金の位置で star-flight はその実現のための副産物のようです。
5通りの応手で金がXの字を描き出すのが作者の狙い。(上図のオレンジ色部分)
実現している図を見せられるとあたかも簡単に作図できるかのように錯覚しますが、このテーマを発想すること自体がすでに常人のなせる技ではありません。
看寿賞を惜しくも逃した「Six Strings」(三手詰祭9)と比較したくなる傑作でしょう。
「金の花火」をタイトルとして公開して発表した方が良かったかもしれません。
★★★
第44問 竹野龍騎

正解 13角成、同玉、24金まで3手詰
作者 挟まった2枚とも動かし逆王手を掛けさせる。
狙いというより動機というべきなのでしょうか。2枚がいずれも攻方の駒ならわかりますが…。でもそれでは三手詰では不可能ですね。
占魚亭 逆王手を誘う。
ミーナ 香をパクると痺れる
negitarou 逆王手を防いで詰ます。
あああああ ピンされているので逆王手も怖くない。
第45問 竹野龍騎

正解 13龍、14角打、24龍まで3手詰
作者 間接逆王手合。
2手目他合は16銀まで駒余りとなります。
上谷直希 駒が渋滞している(笑
あああああ 龍をねじ込んでいく。
堀口一雄 角をすり抜けて龍が動く
占魚亭 角打合で16銀を防ぐが……。
negitarou 二手目は角打が正解!(龍がジグザグ動きます)