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つみき書店の店長です。

りゅうおうのおしごと! 第5巻の詰将棋

「りゅうおうのおしごと!」は第1巻の冒頭からハチャメチャな師匠が大騒ぎするあたりで読むのをやめかけた。
主人公はかつての渡辺先生をさらに強力にしたような、すべて持っている青年だし。
が、師匠の娘の清滝桂香という子が可愛くて、ついつい5巻まで読み進めてしまった。
(読了したのはずいぶん前だけど)

今見直すと、帯に「このライトノベルがすごい2017」文庫部門で1位と書いてある。
第28回将棋ペンクラブ大賞でも優秀賞だとか。
知らなかった。
アニメにもなるらしい。
すごいな。

で、なんでここで取り上げたかというと、この第5巻の見出し(?)がどれもみなどこかで見たことあるような言葉なのだ。
列挙するよ。
浪漫飛行、オアシス、桃花源、歩の幻想、天月舞、驚愕の曠野、極光、スピニングドラゴン、たに、駒花火、月蝕、逡巡の恋、聖火、大迷路、いばらの森、ダイアモンド、ゴゴノソラ、娘帰る、寿、WALTZ、乱、イオニゼーション、クライミングドラゴン、特異点、最後の審判、アルカナ、涛龍、盤上のファンタジア、閃々散華、来たるべきもの、Brand New Way

おいらが解説書いた懐かしい作品から、かなり昔の作品、そしてついこないだ(?)の「来たるべきもの」までそろっている。
誰か詰将棋マニアに取材したに違いない。誰ですか?手を挙げてください。若島さん? 柳田さん? 水上さんではないな。

で、教えてほしいのは太字にした作品。なんとなくひっかかるのもあるんだけど、思い出せない。
「盤上のファンタジア」はもちろん書名としてはわかるけど、もしかして単品の作品名でもあるのかな。
「娘帰る」も「父帰る」のパロディ作なんだろうなと想像できますが…….

「ダイヤモンド」は詰上り図は想像できるけど、誰のどの作品なのか。

よろしくお願いします。

(追記)
第5巻で完結したものとばかり思っていたら、第6巻がすでに発売されている!
第7巻も来春発売予定とは…。



(追追記)

  • 「ダイヤモンド」鈴木康夫さんに教えていただきました。ありがとうございます。
  • 「歩の幻想」通りすがりさんに教えていただきました。ありがとうございます。
  • 「盤上のファンタジア」は書名、「娘帰る」は「父帰る」の変形と白鳥士郎さんに教えていただきました。ありがとうございます。
  • 「Brand New Way」kamuさんとIsoさんに教えていただきました。ありがとうございます。
    正しくは「Brandnew Way」だそうです。ググってみたらアニメのエンディング曲らしいですね。
  • 「駒花火」佐原さんに教えていただきました。ありがとうございます。
  • 「来るべきもの」は岡村さんと白鳥さんのtweetsを読んだところ、重版の際に訂正されるということのようなので「来たるべきもの」に修正しておきました。
  • 「クライミングドラゴン」は吉田さんに教えていただきました。ありがとうございます。
  • 「たに」は今の所「独楽のたに」の変形であると結論しておきます。

風Wiki 削除しました

すでにリンクを外して久しいですが、連日のspamに対しての対抗策が分からないままなので、風Wikiを削除しました。

書き込みしてくれた馬屋原さん他の皆様には申し訳ないことです。

それ以外の保存記事も含めて、いつの日か詰将棋用語辞典は復活させたいと思っています。(いい方法がないもんですかねぇ)

ヒトのみる夢はなぜ非論理的なのか

おいらは次のように考えています。

  • 夢自体は画像や音やにおいなどの記憶をランダムに再現しているだけのもの。
  • 目を覚ました瞬間に、そのでたらめないくつかの記憶を強引に連続的につなぎ合わせて理解しようとする。
  • でも、無理があるからとてつもない流れになってしまう。

なにか参考図書を読んだわけではないので、全然見当違いかもしれませんが。

何がいいたのかというと、「人は物語を必要とする」ということです。

わからないということが不安なんですね。
そこで自分なりに理解して安心するために物語をほしがるわけです。

雷を神話で理解するのも、科学知識で理解するのも本質的にはさほど変わりません。

横道にそれました。話を戻しましょう。

詰将棋の初形が与えられたとき、それをコンピュータが解くときに「物語」は必要ありません。(たぶん今の所)
そこで導かれる作意手順はすべて絶対的な手順であり、他に変化の余地はありません。なぜなら、それが作意手順だからです。

人が詰将棋を解く場合、もしくは鑑賞する場合はそうではありません。

「配置から推理してこの角をここに捨てていく形じゃないかなぁ」
「でも、その為にはこの歩が邪魔だなぁ」
「あぁ、それでここで銀1枚使って、この歩を王さんに取らせておくわけか」
「なるほど、邪魔駒消去か、うまいなぁ」

この「邪魔駒消去」というのが、人が作った物語です。
すべての「~手筋」は作意から人が読み取る物語なのです。

作者が伝えたいのはこの「物語」なのです。
しかし作者の「物語」と解答者・鑑賞者の受け取る「物語」が一致するとは限りません。

優れた作品は素晴らしい「物語」をしっかり解答者・鑑賞者届けます。

杉の宿合宿2017が近づいてきました

けっこう毎年遊んでいましたが、昨年おいらのミスで途絶えてしまった所為か、今年は参加者が少なめです。

参加確定:小泉、小林、佐藤、久保田、近藤、柳原
不参加確定:角、帯金
未確定:数名

こうしてみると指将棋派が極端に少ないですね。
このままでは詰将棋の話ばっかりになってしまう。。。

初段くらいの(強くてもかまいませんが、つまらないと思う)指将棋派の参加者を募集します。

もちろん詰将棋派の方の参加もお待ちしております。

詳細は過去ログを参照してください。

全国大会構想つづき

先のエントリーのコメント欄にも書きましたが、参考にしたのは数教協の昔の大会。昨年参加したパズル懇話会のパズる会。そしてチェスプロブレム世界大会神戸です。
参考資料をクリップしておきます。

チェスプロブレム世界大会

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風さんの温泉大会構想、実はチェス・プロブレムの世界大会の感じに近い。ただし、あちらは会期が1週間あるので、のんびり楽しめる。家族連れで来ている人も多いしね。1泊であれやこれやと盛り込むのはちとつらいか。

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ちなみに、チェス・プロブレムの世界大会でだいたい毎年あるのは、(1)代表者会議 (2)委員会 がオフィシャルな部分で、あとは (3)解答競技(WCSC)、(4)創作競技(オフィシャル、ノン・オフィシャルなど各種…日本のSake Tourneyもここ)、(5)講演各種。

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その他、(6)おまけの競技(今年はAnnan Chessの大会あり!)(7)Book Sale(みなが本を持ち寄って販売。それから全体のお楽しみとしては、(8)観光 (9) city reception (10) prize giving (11)最終日の晩餐会。

パズる会

パズる会2017・2日間の日程概要
 パズる会2017、2日間の日程概要です。

 開催場所: リフレフォーラム (〒136-0072 東京都江東区大島 7-37-11)
◇1日目 = 11月3日(金)
12:00  開場/受付開始
13:00~ 開会
       開会あいさつ(司会・実行委員・会長)
       参加者自己紹介(一人1分程度)
        パズルと自己のかかわり/興味のあるパズル・ジャンル/
        好きなパズル/自作パズルの紹介 等
14:00~ パズル解き大会(早解き大会実施)
     この時間内に、パズル解き大会・じっくり問題の配布と説明も行います
16:00~ ホテル・チェックイン/1時間のフリータイム
17:00~ フリーマーケット,ポスターセッション
18:30~ フリータイム/夕食
19:30~ オークション(パズル玩具やパズル資料等)
21:00~ パズルを持ち寄って遊ぼう、ミニ宴会など
22:00  初日イベント終了(会場close)
      この時間以降はいくつかの宿泊部屋でそれぞれの「お楽しみ」

◇2日目 = 11月4日(土)
07:00~ 朝食/じっくり問題の回答用紙提出
09:00~ トークイベント
12:00~ 昼食
13:00~ 参加者発表
14:00~ パズル解き大会成績発表・賞品授与(景品パズル選択)
14:45~ アンケート回収/ 閉会あいさつ
15:00  パズる会2017 終了/解散
 後日、より詳細な日程について別記事にてお知らせします。
 また、今後追加されるイベントがあるかも知れません。

数教協全国大会

風みどりの詰将棋全国大会構想

おいらが夢見る詰将棋全国大会の構想を発表します。

それは簡単に言えば温泉で一泊して24時間遊ぶ!というものです。

  • 「一人で出かけるの~」という家族も連れてくれば、我々が遊んでいる間、奥さんはのんびり温泉三昧
  • 夜中に店を探してうろつきまわったりしなくてすむ。寝るところがなくて放置されると言うこともない。はぐれない。
  • 十分な時間がある

どうです。どうせ、大会の夜は2次会3次会と進行することが明らかなんですから、泊まってしまった方が安全でしょう。
一つの店にはいることは不可能なので、いくつかのチームに分かれることになりますが、
あのチームは今どこの店だ?と悩むこともなくなります。

初心者のためには初日の午前中に入門講座を設けるのが、やはり手だと思います。

運営を楽にするためにも大会をモジュール化し、それぞれを各団体にまかせてしまうのが良いかと思います。

では、さらに具体的なタイムテーブルを描いてみましょう。
続きを読む 風みどりの詰将棋全国大会構想

全国大会は楽しいですね

今年は名古屋に2泊してきました。
前日の講演会に参加したためです。
ホテルを取ることができず、カプセルホテルに泊まったのですが、サウナもあるし、漫画もあるし、実に快適でした。
名古屋で働いている息子と久しぶりに会って吞んだうえに、「短篇名作選」を入手したので朝まで読んでしまいました。
おかげで翌日の本番は眠くてまいりました。

Facebookに石黒さんの総括があった。
その中の一部分を引用する。

石黒 誠一
7月20日 19:13
私は前日に名古屋で仕事が入ったこともあって参加しておりませんが、酒も飲まずに参加された方々は、よほどどのようなことがあっても全国大会に参加してくださるような方々だと推察されます。それが66人にも上ったことに、危機感を感じたのです。
現在の全国大会は、初めて来てくれた人に優しいイベント、また来てみたいと思うようなイベントになっているのでしょうか。看寿賞の解説は訳が分からないし、握り詰の解説も理解できないし、解答競争は全然解けないし。みたいな初参加の方をイメージしたときに、現状の全国大会はこれで良いのか、という疑問です。
https://www.facebook.com/seiichi.ishiguro.3/posts/1308487775916177

かつて柳田さんも全国大会を「詰将棋まつり」とするために初心者を呼び込む企画を考えていたと思います。

また、このようなことも書いておられます。

過去にも書いたように思いますが、全国大会自体をパッケージ化して、地元に負担がかからないようにするべきだと思っています。どうしても地元の方にお願いしないと仕方ないこと(会場を押さえるとかは、住所が必要だったりしますからね)はお願いするとして、全体のイベントとしては毎年の経験を積み重ねてパッケージを作ってしまった方が良いと思います。

で、私もちょっと考えてみることにします。

発表は次回!

杉の宿合宿 今年もやります!

いつも6月には告知しているのですが、今年は遅くなりました。
持病の塩梅で、もしかするといつもの時期に入院か?という事態に陥っていました。
しかし、まだ最終確定はしていませんが、大丈夫そうです。

例年お盆に近い土日に開催していましたが、今年は多摩研が先に入ってきたので、その翌週に実施します。

8月20日~21日

参加してくださる方は風みどりにコンタクトしてください。
電話・メール・メッセ・LINE…もちろんここへのコメントでもOKです。

初めての方へ—
風みどりが年に一度、指将棋を指す行事です。
職場の仲間数人でずっとやっていましたが、メンバーの中に小林敏樹・佐藤和義という詰将棋メンバーが含まれるため
だんだん詰将棋濃度が高まってきました。
角さんや柳原さんはすでに常連となっています。
(右下のタグで「杉の宿」をクリックすると過去の様子が分かるかもしれません)

20日の昼頃から集まって21日の昼に解散となります。
将棋も1局は必ず指してください。

費用は湯河原までの往復運賃と杉の宿の宿泊料金。
持ち込む酒とつまみの代金で、えーといくらくらいだったかな。