詰将棋雑談(71) 香剥総浚[其の八]

1982年の発表は1作のみ。
1983年は4作発表される。

利波偉 近代将棋1982.6

香を銀に替えて、銀で香を剥がすのは近藤孝「かずら橋」と同じだが、銀の使い方が異なる。
収束もコンパクトに纏まり

相馬康幸「槍玉」 詰パラ1983.5

飛2枚で玉を移動しこれだけのシンプルな仕掛で100手を超えるのだから凄い。

墨江酔人『将棋墨酔』拾遺第45番 近代将棋1983.5

平井康雄作を複雑にしたような作品。
しかし手順のあちこちから52と、同玉、34角と飛び出す余詰がありボロボロだ。

伊藤正 詰パラ1983.8

伊藤正の作品からは強烈なプライドの輝きが放たれている。
本作も「スマート」という程度の言葉では表しきれない。

有吉弘敏 近代将棋1983.10

桂馬で香を動かし、銀で食べるという仕組みだが、銀が15まで動くのが新鮮だ。
ただし序盤9手目より46銀または47桂の早詰がある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください