詰将棋つくってみた(185)
 課題38:結果発表(2)

続きです。

第6問 不透明人間

正解
42銀、同玉、52金、同玉、53銀、同玉、
63飛、52玉、53銀、43玉、44銀成、同玉、
35銀、55玉、46金、54玉、45金、同玉、
65飛成まで19手詰

★最終7手は既製。この詰上りの美しさを崩さずにいかに面白い手順を逆算で生みだしていくか。…ところで36金の配置でこの収束を思い浮かべた人はどのくらい? 32角が巧い配置でした。

不透明人間 鶯なし図式^^;
松崎一郎 なんてったって両王手。
竹中健一 手順も含めてうまくできていると思いました。
空貴人 好手順で無駄なくまとめられた感じ。清涼詰。
占魚亭 金駒を巧みに捌いて両王手のフィニッシュを実現。
RINTARO 定番の詰め上がり。1路ずらして可能性を広げた。
松澤成俊 適度な捨て駒も入ったカッコいい詰上がりの見本局。
keima82 収束の▲46金~▲45金が、当然ながら一手溜めるところが面白い。また、最終図で、馬と竜のどちらにも敵の駒の効きがあるのがポイント高いです。

第7問 keima82

正解
33歩成、21玉、22と、同玉、13歩成、21玉、
22歩、11玉、23桂不成、同角、12歩、同角、
21歩成、同玉、22と、同玉、33角成、21玉、
13桂不成まで19手詰

★14歩がいるので11玉と逃げられたときに手が切れる。33歩成とせっかく作ったと金をすぐに捨てて13歩成を急ぐのは12歩を用意するため。ところがその12歩が打歩詰なので角を呼び寄せる23桂生が登場する。
★21歩成~22とと捌いていくのは心地よい。

不透明人間 手順も詰め上がりも美しい。
竹中健一 スラスラ解けて気持ち良いです。
占魚亭 サクサク軽快な歩捌きがいい感じ。
寺村旺恭 初形からは想像もつかない収束でした。
松崎一郎 格好良し、気持ち良し吊るし桂の清涼詰。
ぎょうざパン 清涼詰、桂跳ねの吊るし桂、カッコ良いですね。
松澤成俊 吊るし桂は気分の良い詰上がりなのだがほぼ絶連手順なのは残念
まつきち 23桂~12歩~21歩成~22とあたりの手順は気持ちの良い流れ。
RINTARO こちらも定番の詰め上がり。角を持ってくるところなどうまい逆算ですね。

第8問 武田裕貴

正解
37金、48玉、57銀、37玉、27金、38玉、
37金、28玉、27金、同玉、29龍、28飛、
39桂、37玉、38香、同飛成、26龍、同桂、
46馬まで19手詰

★4手目37玉で38桂が邪魔駒になっている。いなければ39龍から48銀で詰み。そこで27金~37金と邪魔駒消去するが、この金を取らずに28玉とギリギリ躱す。68龍で簡単そうだが19玉と潜られる。そこで27金と再度捨てるのが粘りある手順だ。
★適度な変化を楽しみながら辿り着くのは、不動駒無し・無駄駒無しの見事な詰上り。

松崎一郎 詰上りギリシャ文字ガンマ「γ」?
RINTARO 武田氏は毎回格好良い詰め上がりな気がします。
竹中健一 合駒動かしも入り、龍捨てからのきれいな収束ですね。
占魚亭 邪魔駒消去に飛動かしからの龍捨てと、終始手の流れが良い。
松澤成俊 カッコいい詰上がりからうまい逆算で金銀の駒繰りも楽しめた。
keima82 ▲29竜で決まったと思いきや、そこから限定合・竜捨てはお見事。
ぎょうざパン 詰上がりが全く見えなかった。序盤の金を捌く手順、飛合に対する香・龍捨て、馬引きの詰上がり、素晴らしかったです。

第9問 negitarou

正解
14香、22玉、23歩成、同玉、34角、32玉、
44桂、同香、43銀不成、41玉、52銀不成、32玉、
43角成、22玉、23歩、同玉、24歩、同玉、
34馬まで19手詰

★持駒から初手は14歩とやってみたくなるが、裏の裏をついて平凡に香が正解。気持ちよく手は進み、銀の活用など実戦的だが、結局捨駒は桂と歩だけなのが寂しい。

占魚亭 2度の銀生がいい感じ。
松崎一郎 参ったかと言わんばかりの吊るし桂。
竹中健一 もう少し何かほしいかなぁと思いました。
keima82 軽快な手が続き、好印象。銀が取り残されたのだけが少し残念。
RINTARO 収束の変同は目をつぶるとしても、普通の詰め上がりの気もします。
まつきち 持駒から香先香歩みたいな手筋を想像したが淡々と進んで幕。銀生2回の感触は悪くないがやや薄味。
松澤成俊 これはただの追い詰めです。こういう課題の時はまずカッコいい収束からスタートすべき。(他の課題でも同じだけどw)
ぎょうざパン 初手は歩で済ませようと思ったら香打ちでしたか!6段目の桂が2枚とも生かされているのは良いですね。最終手、34桂までの詰上がりもカッコ良いです。

第10問 盤上の狼

正解
58銀、同玉、59歩、57玉、87飛、77桂打、
同飛、同桂不成、49桂、同香成、69桂、同桂成、
87龍、68玉、46馬、59玉、58金、同玉、
57龍まで19手詰

★右辺は28馬が逃げ道を抑えているし、左辺には飛車と龍がいる。守備駒は香と桂ぐらいなものなのになかなか詰まない。87飛では77桂打、同飛、同桂成で守りが堅くなるだけ。89龍の利きを通そうと58銀、同玉としても次の手が見えない。
★正解は58銀、同玉に59歩と、69銀を59歩に打換える。この4手が指しにくく無解者はここを越せなかったものと想像する。その心は後で69桂と打とうということ。そのため87飛~77同飛に作意では同桂不成と69を守ることになる。49桂と69桂の手順前後の綾もあり面白い。

竹中健一 最初の打ち替えから桂の2段跳ねとか見どころありますね。
松澤成俊 桂捨て2回で穴ぼこ(59)作り金捨てで引っ張り出して詰み
占魚亭 桂捨ての退路封鎖に受方桂の二段跳ねと、桂の着手が印象に残る。
keima82 これは凄い作品なのではないでしょうか。両サイドから桂馬を捨てて、捨てた地点のいずれも最終型に効いている。今回のベスト。

※もうちょっとなんですが、明日も早いので今日はここまで!

「詰将棋つくってみた(185)
 課題38:結果発表(2)」への1件のフィードバック

  1. ここに書きこんで良かったか分かりませんが、武田さん詰将棋サロンで特別賞を獲っておられましたね。

    おめでとうございます。

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