ですが…ちょっと今回は個人的には不満しかありませんね…特に短編・中編。
作者・選考委員の方々にはすごく失礼ですが、何か他の事情があったとしか…
引用元: 81puzzler 平成23年度看寿賞.
他の事情…ありえません(^^)
看寿賞にしろ半期賞にしろ塚田賞にしろ、最終的には「運」が大きいのです。
もちろん受賞作品とその作者には最高レベルの賞賛があってしかるべきですが、受賞できなかった作品が受賞作に劣っているということではありません。
「運がなかった」としか言えない場合があります。
問題は「受賞しなかった作品は忘れ去られてしまう危険性が高い」ということ。
それらの作品を救う手段は「忘れないこと」に尽きます。
具体的には「この詰」がまさにその為のアクションだと言えます。
森田さんの詰研会報でも同様のアクションを起こしていました。
このブログなどで、過去の素晴しい作品を紹介するのも「埋もれさせない」努力のひとつだと思っています。
一人一人がそういう作業を行っていくことが大事なのではないでしょうか。
そういえば芹田さんがtwitterで連載している作品紹介も素晴しいです。
是非どこかで纏めてくれることを期待しています。
宮原さん自身の81puzzler 勝手に選んだ昨年のベスト一局なども重要なアクションです。
その予想と結果が違っていてもなにも不満を持つ必要はありません。作家は自分自身の審美眼を持つべきだからです。
「今年の看寿賞」 詰将棋
今年の看寿賞が発表されたわけ<ですが、中編は該当作なしとか、、、。2年連続の異常事態です。
http://www005.upp.sonet.ne.jp/tsumepara/contents/4appre/kanju/kanju11.htm
今回は糟谷作か相馬作のどちらかだと思っていたのですが、、、。
まあ、選考は選考委員の方がやるのだからどういう結果になっても仕方ないのですが、看寿賞の意味付けって、その年の中での良い作品ということにして、該当作なしというのは止めた方が良いのではないかと愚考する。
一定の質が必要という意見はもっともらしく聞こえるけど、実はそうでは無いと思う。では、過去の大昔の看寿賞の作品を見たときに、今でも受賞する作品がいったいいくつあるというのか?3割もないのではないでしょうか?
つまり一定の質というのも時代によって変質する、まやかしであって、実に主観的であやふやなものです。
だから、いっそその年度では一番良い作品を表彰するということにすれば、その年の一番良い作品であれば良いのですから、年度によって質の低いものでも受賞するという、運不運は発生するかもしれませんが、公平で恨みっこ無だと思うんですがねえ、、、。
引用元: 今年の看寿賞 | 将棋雑記.
該当作無しになった経緯は7月号を待つしかないですが、利波さんの気持ちは痛い程よくわかります。
選考委員の皆様には、該当作無しはなんとか回避してくださるようお願いしたいです。
ただ「その年度では一番良い作品を表彰する」ということでは、やはり選考委員の意見が分かれて「該当無し」になることは起こってしまうと思います。
特に中篇は詰将棋の最も豊穣な圏だからです。
例えば、手筋物と曲詰と打歩打開の新手筋作が候補作として並んだ時、一体どうやって「一番良い作品」を選ぶことができるというのでしょう。
不可能です。
漫画と映画と小説から「一番いい作品」を選べといわれたら……と考えてみればわかると思います。。
では、どうしたら良いか。
オイラの考えでは「これからの詰将棋の発展方向を示す作品」を選んだらどうかと思っています。。
作品の完成度とか発表時の解答者の評価はとりあえず横に置いておいて、作家たちが「おぉ、この方向で創作すれば看寿賞を取れるかも」という作品を選びたい。
そして詰将棋の新しい地平を拓くような作品を創作すれば看寿賞が取れるという動機を若い作家に与えたい。
そう考えております。
Problem Paradise on Twitter
「受賞したことについては、幸運だったとしか言いようがない。それはべつに今回に限らずいつだってそうなので、当たるも八卦当たらぬも八卦ということはよくよく知っている。」
「これは…とひそかに思っていた自信作がスルーされてしまうこともある。その反対に、えー、これですか、と内心思っているような作品が受賞したこともある。だいたい、差し引きしてみるとプラマイゼロという感じだろうか。」
「話を元に戻して、では作家として賞というものにどう接するかというと、まあ半々の態度だろうか。半分は、これが詰将棋界最高の栄誉として設定されているのだから、その御神輿の担ぎ手の一人に自分もならなければいけない、という気分。もう半分は、この評価がすべてだとは思わない方がいいという気分。」
「だから、看寿賞を狙う、というようなことはめったに考えない。それでは何を目標にして作るのか?と言われると、何も目標はないと答えるしかなく、要するにそのときそのときに思い描いた妄想を図にできたその刹那的な喜びだけで詰将棋作家としては満足なのだが、気の長い話なら考えないことはない。」
「気の長い話とは、たしか橋本哲さんが言っていたような気がするのだが、将来記憶され引用されるような作品を残すことだろうか。看寿賞もそのときの、時代の産物である。今の目で見ればどうかと思うものも多い(看寿賞受賞作というだけで何度も引用するのは、引用者の鑑識眼のなさの証明でしかない)。」
「早い話が、看寿賞受賞作でも、将来には淘汰されていくわけで、たいていの作品は忘れられる(実際、わたしは第5回からリアルタイムで看寿賞に目を通しているが、たぶん記憶しているのは半数もないだろう)。その反対に、看寿賞を獲らなくても、いつまでも憶えている作品はたくさんある。」
「そういうわけで、詰将棋を作り続けるその理由というか原動力は、もし100年先の未来にも『この詰将棋がすごい!』が出版されていたとしたら、そこに引用されてくわしく解説されるような作品を残すこと、ということになるだろうか。最後はコマーシャルでした。」
引用元: 平成23年度看寿賞・門脇芳雄賞: 詰将棋メモ.
そうそう「運」なんです。
あいや、若島作が運良く受賞なんてことでは勿論無いです。
ちなみにオイラも若い頃1回だけ看寿賞をもらいました。
正直なところ運が良かったことと塩沢さんのお陰だと思っています。
看寿賞は「お祭り」なので、そのつもりでみんなで楽しむための物なのです。
607 :名無し名人:2012/06/26(火) 00:16:36.98 ID:qCl/sFhu
表向きには絶対に言わないだろうけど長編3作受賞させるために中編切ったんでしょ
中編作だけの問題じゃなく総数の問題
賞金とか副賞とかをあんまりばら撒けないしね611 :名無し名人:2012/06/26(火) 00:48:06.18 ID:kqhxSH6L
真島と井上を受賞させたのは全国大会が長野だからじゃね?623 :名無し名人:2012/06/26(火) 20:28:07.36 ID:ooU5G9og
なにこれ?裏金?624 :名無し名人:2012/06/26(火) 20:38:36.03 ID:qCl/sFhu
短編は某棋士のごり押し、長編は詰アルプスへの政治的配慮
看寿賞選考委員には何人も知り合いがいるので逆にコメントしづらい。
なんというか悲しくなった。
別に「看寿賞選考委員に推されたら引き受ける覚悟はある」という人以外は発言するなというわけではないが、
あまり詳しくない人が読んで本気にするかもしれないからこーゆー発言はやめてほしいなぁ。
やったことがないのでわからないが、看寿賞選考委員というのは大変な仕事だろうなと想像する。仕事の量も半端ではないはずだが、評価しているというよりは、評価を評価されているという立場だからだ。審査結果についてあれこれ言われることを覚悟しなければならない。
— Problem Paradise (@propara) June 25, 2012
看寿賞が現行の選考方式になる際、委員を依頼された。当初はお断りしたが、何度も誠意のこもった説得を受けて悩みに悩んだ。本当に私がやっていいのか。やるべきなのか。責任を持てるのか。
— 詰将棋指し (@nenehimapapa) June 26, 2012
Tweetそんな時、上田吉一さんにお会いしたので、選考委員を引き受けるべきか相談してみた。「それはやるべきです」上田さんの返答はノータイムで、キッパリとしたものだった。「浦野さんがいいと思った作品を選べばいいんですよ」そう言ってニッコリ笑ってくれた。
— 詰将棋指し (@nenehimapapa) June 26, 2012
ちっとも一言ではないじゃん。
>ただ「その年度では一番良い作品を表彰する」ということでは、やはり選考委員の意見が分かれて「該当無し」になることは起こってしまうと思う。
特に中篇は詰将棋の最も豊穣な圏だからだ。
意見が割れたら、決選投票するとか、それこそ同時受賞して、該当なしをなくすと決めれば良いだけだと、いう趣旨です。
なるほど。
いずれにしても「該当作なし」は避けて欲しいという点に関しては禿同です。
いい作品。埋もれさせないように切に希望します。
しかし、著作権の壁が。
当方ではそういう作品を集めて永久保存を考えているのですが。
でも詰将棋のデータベースに保存されるのではないでしょうか。
T-Baseに収録されても、埋もれてしまう作品は埋もれてしまいます。
なのでいろんな方のアンソロジー編纂は貴重な仕事です。
T-Base自体も、いろいろ解決しなければならない問題がありますねぇ。
今の担当はどなたでしたっけ。
パラなどで再掲される作品はいつも同じ、っていうのもありますよね。
正直またこの作品載ってる、っていう感想で。いや、名作だと言うのはわかるんですが。
「この詰」が今後を記録していくものとして、歌番組の「90年代ベストヒット」みたい
に「この年の名作ベスト」、もっとマニアックに行けば「この年の隠れた名作ベスト」
のようなものを、さかのぼってワイガヤで出していけると面白いと思うんですが…
おもしろいですねぇ。
その年の基本データをどうやって共有するかがクリアできれば!
『この詰』は、その年度のベスト作品を記録するという側面もありますが、基本的には批評誌ということで、過去の作品の再評価に力点を置いています。
2012年度版の編集会議でも、Only Yesterdayと題して「19xx年の詰将棋」(たとえば、50年前にさかのぼって、「1962年の詰将棋」とか)という企画があったのですが、高坂さん提案の「近代将棋名作選」(最初の案は「塚田賞を取れなかった名作」だった)とコンセプトが重なる部分もあるので採用しないことにしました。
こういう企画がおもしろいんじゃないの、という案があれば、ぜひお聞かせください。
改善案を書いておきました。
現行の選定方法はよろしくないと考えます。
「まっつぁんこ」さんの名前をクリックすると記事に跳びます。>読者の方々
もう7月号届いたのですね。羨ましいです。
感想はオイラも7月号を読んでから(^^)