T「7手詰めは10枚以内で作ること」
K「10枚は厳しいです。せめて盤面10枚以内で許してください」
T「仕方ないね」
このように妻木師匠からも半分諦められた風みどりは盤面10枚で創作を続けていましたが,ある日使用駒6枚の図を得ることができたのです。
易しい7手詰なので解は省略します。
手順に新味はないので専門誌に投稿はしませんでしたが,WEBでは公開していました。
桂馬の配置もきっちりしていてお気に入りの作品です。
ある日,「Limit 7」の収録作を選定するために10000局の候補作を延々と並べていた時です。
湯村光造 近代将棋1987.11
こ,これは…。うわさに聞く同一図。
自作中唯一の使用駒7枚以下の作品で作品集にも収録したいと思っていた作品なのに!!……と心が折れそうになった時は次の呪文を唱えよう。
一流作家とぶつかるのは
作図力アップの証
もちろん湯村作は「Limit 7」に収録させてもらいました。
オイラが解説を書いてめちゃくちゃ褒めました。自作でないのなら遠慮なく褒められる。
飯尾さんが解説書いてるところに1作だけオイラの解説が紛れ込んでいるのはそういう理由でございます。
これ、湯村作の前にいろいろ作例があったはずでは。
同一ではないけど、限りなく同じ筋で。
山中龍雄作の解説の時点で「収束に新味はない」と書かれていました。私はそれ以前の具体例はすぐには思い出せないのですが…。
https://twitter.com/kazemidori/status/1254604008922083330?s=20