ただし筆者が所持しているのは写真のようにコピー版だ。
『紅玉』(ルビー)の続編で『青玉』(サファイア)。
作者の自作への愛着が感じられ微笑ましい。
『紅玉』から10年間の発表作から選んだ100局を手数順に並び替え、そこに25人の解説者が4局ずつ解説を入れるという構成。とりまとめ役は田宮克哉氏。
ところが、解説者一覧に名前が載っているのに、原稿が届かないからと田宮氏が代筆したり、そのあとから原稿が届いたと解説が2つ載っていたりして、ドタバタぶりもソノママ丸見えの手作り作品集だ。
詰将棋作品集を、江戸時代の名人の献上図式のように、人生の集大成、生涯に1冊の本に纏めるものだと考えている方も多いかもしれないが、小西逸生のようにライフ・ログのように作品集を纏めるというのもいい感じだ。
(作品集の出版をお考えの方はつみき書店までご相談ください。)
9手詰、11手詰、13手詰を各1局ずつ紹介。