後半戦に突入です! ドンドン進めていきます。
第61問 シナトラ【2解】

正解
15金、26玉、59馬まで3手詰
17銀引、25玉、65飛まで3手詰
作者 ピンする駒と詰ませる駒の入れ替え。ついでに金銀の役割も入れ替わる。
36とを無効化するのに一方の解では66飛がピンして馬で玉を仕留める。もう一方の解では69馬がピンして飛車で仕留めるという趣向。易しいので綺麗にできているなという感想に陥りそう。気になる配置がまったくないのは凄い。★
新井大輔 馬金&飛銀でピンメイトの2解。
奥鳥羽生 と金ちゃん 無力を露呈 哀れなり
あああああ トドメの駒とピン留めする駒が入れ替わる。
スサヒドーパーアライ 飛でpinして角で詰める、逆もまた然り。
不特定少数 初手金なら馬が動いて飛車がピン。銀なら飛車が動いて馬がピン。
占魚亭 攻方飛と攻方馬の役割交換。ピンメイトで統一している所も良いですね。
まつきち 15金→59馬、17銀→65飛。最終手のコントラストが主張でしょうか。
第62問 Alexander

正解 43桂成、同角、34香まで3手詰
初手はまずやってみたい手で、同玉は53飛成または33香成・33銀成・93飛成・53銀成どれでも詰みますから、同角。逆王手なので34香まで。ちょっと狙いが定まらずに仕上げてしまったという感じがします。
まつきち 55桂は邪魔駒だった?
奥鳥羽生 一瞬の 喜び消すや 一路香
あああああ 同玉と同角で香の移動先が変わる。
新井大輔 26馬不要と思ったら逆王手だった。
占魚亭 香の移動地点の違い。同玉は33香成(53飛成もあるのが残念)、同角は34香(こちらが作意かな?)。
第63問 あああああ

正解 73角成、33玉、55馬まで3手詰
作者 初形では54にしか移動できない玉が、初手を指した段階では33、35、53、54の4ヶ所に移動できるようになっているというテーマです。『チェス・プロブレム入門』p.75のflight giving keyを参考に作成しました。バッテリー作成はその副産物ですが、結果として片山氏作(詰パラ86年7月号・『片山倫生短編詰将棋集』No.4)を思い出す感じの手順になりました(上下逆ですが)。
46角を動かす方法は15通り。どうやって一意に決めているか楽しみです。角を動かした後54玉とされた場合を考えると64馬(もしくは角成)までとするしかないようです。すると初手は73・82・91の6通りに絞られます。左に角を動かした場合35玉と逃げることも可能になります。このとき対処できるのは62角とできる73の2通りにしかありません。最後は成生ですが、73角の場合は53玉と逃げることも可能です。このときに63馬で詰ますためには初手は73角成としておく必要があったと解ります。わざわざ93飛の利きを塞いでしまう初手はもっと人気を集めると思いましたが星は一つでした。★
スサヒドーパーアライ 馬が大活躍。
せら 初手不利感強し。
新井大輔 変化に備えた限定移動。
まつきち 73→62の角の動きが素晴らしい。
奥鳥羽生 飛車を無視 深入りせぬが 肝要じゃ
ぎょうざパン 敢て飛の横効きを止める初手が意外でした。
あああああ 自作。出題順が思っていたより後半だった。
占魚亭 馬で止めを刺す×4。両王手になる2手目33玉が作意かな?
不特定少数 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(初手飛車を遮る7三角成!どう応じても馬が動いて詰み。カッコ良いですね!)
作者の言葉にある片山作は下図です。
塩見倫生 詰パラ1986.7
第64問 sugisho

正解 24角、\(\cases{
同香、26角\\
同玉、16玉}\) まで3手詰
作者 テーマは、「攻方の捨て駒を、受方が大駒で取ると攻方は大駒を動かし、玉で取ると攻方は玉を動かす」というものです。
初形で攻方の王に王手がかかっていますが、初手が絶対手ではない所が良いですね。作者の狙いは変同ツインのようですが、解答者は攻方の角の二連合を面白く感じたようです。星3つを集めました。★★★
あああああ 全て王手!
不特定少数 詰方連続角合。
新井大輔 両王手の前に一仕事。
まつきち 24角が面白い一手。
ぎょうざパン 逃げる玉、追いかける玉。
奥鳥羽生 王手にも 慌て騒がず 打診角
占魚亭 応手によって開くバッテリーが変化。良いですね。
せら 初手がすぐに取られる中合のように見えるのが面白い。
第65問 新井大輔

正解 86銀、同銀、98飛まで3手詰
作者 特に2解を意図したものではありません。一応、ピンメイトがテーマです。
98飛までの詰上り図を検証してみましょう。(図を作っていなくて御免)
86銀がいますが97合としても同飛に対して同銀とできませんから無効です。86銀が59角によってピンされています。これがピンメイトの根拠でしょう。では96合は?
こちらは同飛ですと同桂ですが、同銀と取ることによって55飛との両王手になり詰みになります。これを間接両王手といいます。間駒しても2手延びて駒が余るので無駄合だという主張です。一時期流行したのですが、「無駄合ではなく変長だ」という潮流が大きくなり最近はあまり見ません。久しぶりだった所為か、解答者からは変長コールはなかったですね。星も2つ集めました。★★
まつきち 98飛で詰んでいる!
奥鳥羽生 一呼吸 銀入れてから 動き出し
新井大輔 駒数のわりにインパクト不足だったか。(作者)
あああああ 間接両王手モノ?角のラインを塞ぐ手順が良い。
占魚亭 応手によって68飛の移動地点が変化。両王手とピンメイト。
ミーナ 近頃見かけなくなった間接両王手。もうひとつのピンがうまくカモフラージュしている。
第66問 風みどり

正解 45香、同馬、85角まで3手詰
今回は今取り組んでいる「詰将棋ドリル」向けに大量生産している三手詰から「香を打捨てる三手詰」を引っ張り出してお目汚しいたしました。初心者にはちょっと見た目が違っても実は「同じ」という教材は大事かと思っています。
せら 三重焦点!
まつきち 例の焦点打(笑)
あああああ 三重の焦点に一発!
奥鳥羽生 五段目や 飛角焦点 香の六
スサヒドーパーアライ 14歩はちょっと冴えない配置と感じました。
占魚亭 受方の龍・馬どちらか一方のラインを塞ぐ必殺の焦点打。
新井大輔 3重焦点への捨駒の威力。一連のシリーズを楽しみました。
第67問 不特定少数

正解 33香、22角、21金まで3手詰
33香で32馬は42香成までですので何か間駒を打つ必要がありますが、何を打っても21香成までで金が余るように思えます。14王がなまじ前線に出てきて邪魔になっている存在で32角の限定合が登場です。23香がピンされて動けなくなったので、飛香が利いている所にさらに重く金を打つ異様な詰上りを見ることができました。。
今までにいくつも出てきていますが、三手詰に限定合を出すというのは実は簡単ではなく、単玉で実現したものを桂花手筋と呼ぶそうです。でも桂花のテーマという方がよくないですかね?★
まつきち 32角が頑強な抵抗。
中村丈志 双玉にする意味を感じる作品。
奥鳥羽生 執拗な 狙撃体制 かわしけり
あああああ 狭いところで上手く合駒を出す。
新井大輔 馬の利き筋を残す角合で先手王をにらむ。
占魚亭 21香成を防ぐために角合とするが……。
第68問 せら

正解 73角成、15玉、51馬まで3手詰
作者 36玉と15玉の両方を詰ますための限定移動(成限定)。
角の移動方法は11通り。15玉の逃げに対応できるのは37・55・64・73の5通り。36玉に対しても詰ませるのは73角成しかないと決まります。
不特定少数 角の大転回。
新井大輔 角成は73しかない。
占魚亭 馬の狙撃で仕留める。
まつきち 73角成限定移動良し。
スサヒドーパーアライ 15玉に備えた限定移動。
奥鳥羽生 どちらでも 準備万全 さあどうぞ
あああああ そこそこ距離のある限定移動+成限定は上手い。
第69問 negitarou

正解 21桂成、同玉、25飛まで3手詰
初手は誰もが21桂成としたい所ですが、一見変化が広そうに見える所が狙いでしょうか。
新井大輔 大駒3枚の威力。
奥鳥羽生 飛車待機 どこへ逃げても 止め刺し
あああああ 逃げる変化が詰んでいるかどうかの確認に手間取った。
まつきち 21桂成にどう応じても飛が動いて詰み。出来れば縦に動かす手も入れたかった。
不特定少数 初手2五飛には3四に利かせつつ、取れば打歩詰になる2三との移動合が唯一の受け。
占魚亭 バッテリーを開く前に仕込み。35飛で詰む2つの変化の違い(2手目32玉だと両王手、33玉だと開き王手)が良いですね。
第70問 行き詰まり(シナトラ改案)

正解 93角成、47玉、48角まで3手
作者 原図は行き詰まり作(近代将棋1986年6月)。捨合の変化を組み込むことで初手を成生限定にしたのが本図。原作者に発表許可はいただいています。
原図は下図。
行き詰まり 近代将棋1986.6

作意は同じ。原図では初手は成生非限定だが、改作図では46歩をブラにしてあるので、初手93角不成には66歩合で不詰という仕組み。★★★
不特定少数 6六への捨合を許さない。
奥鳥羽生 細やかに 成限定を 当然に
スサヒドーパーアライ 作者名を見て疑心暗鬼になってます。
新井大輔 混乱する。66中合に備えた93角成。
占魚亭 角の移動距離の違いに面白味。味のある最終手の1マス移動。
せら 2手目57合を馬で取って詰ますには93角成~48角しかない。
あああああ これは(結果発表時にでも)原図と比べて見てみたいと思いました。
まつきち 93角成で決まるとは…。47玉なら48角は見えたが、66歩合なら83馬までか。
第71問 シナトラ

正解 29金、\(\cases{
18龍、74香\\
18馬、75香}\) まで3手詰
作者 このタイプの変同利用作、これまでは初手18飛などで作ってきた。本作では27金や17金を指せる形にして初手のカモフラージュを狙ってみたが、一瞬でも悩んでいただけたかどうか。
初手香を動かして3手目17金もしくは27金という筋に解答者の目を向けようという試み。さて解答者の評はどうでしょうか。★
せら 香を壁にして角を守る。
あああああ 後出しが出来る構図にする。
奥鳥羽生 一八飛 焦点遠打 もどきかな
新井大輔 あれこれ考えて、29金一択しかないことにきづく。
占魚亭 盾となる香の移動地点(18龍には74、18馬には75)の違い。
まつきち 金は引く手に好手あり。17金が第一感だったが、74香を決め手に残すのが正解。
第72問 シナトラ

正解 24龍、同角、67飛まで3手
作者 線駒と玉の間に4枚挟んだのが新記録?で最大値。同一ラインにハーフバッテリーとハーフピンが共存するこの形を「Abdurahmanovic-Ⅳ theme」と呼ぶ。紛れ3つと作意1つのバランスがうまくいった自信作。
初手は(飛車|龍)が(縦|横)に動いて王手するしかない。残り3つの紛れを確認しましょう。
68龍、同角成、67飛、同馬で不詰
67飛、同桂成、24龍、55玉で不詰
34飛、54歩、同飛、63玉で不詰
作意で2手目63玉は18馬があります。
これは人気を集めると予想していましたが、星は3つでした。(人気を集めたのは間違いないけど、もっと多いと思っていました)★★★
せら 間接的なバッテリー。
奥鳥羽生 龍よりも 飛を可愛がり 陰に馬
不特定少数 間に4枚挟まっていても働く1九馬。
まつきち 63玉には18馬がちょっと見えにくい。
新井大輔 縦に横に誘い手多い。取られる場所への龍移動。
占魚亭 飛と龍、どちらを先に動かすか。玉の退路を増やさないのがポイント。
あああああ 63が空いていることに注意して攻める。ところで、これがAbdurahmanovic 4 themeというもの?
第73問 石川和彦

正解 35銀、同銀、44龍まで3手詰
扉を開けて両王手。作意以外はすべて駒余りになるように創っているのが今風ですね。星も3つ集めました。★★★
占魚亭 必殺の焦点打。
松崎一郎 教材にうってつけ。
まつきち こういうのが捨て難い。
新井大輔 焦点の35銀捨てが鋭い。
奥鳥羽生 律儀にも 一意限定 矜持かな
あああああ 駒余りにならないのはひとつだけ。
中村丈志 変化がすっきりとしていて良かった。
せら 2手目どう応じても龍を動かしてぴったり詰み。
スサヒドーパーアライ 作意と変化で飛車を縦横に使い分けるところが好きです。
ぎょうざパン 「ザ・詰将棋」の初手。焦点への捨て駒が気持ち良いです。
第74問 Alexander

正解 54角成、同桂、33馬まで3手詰
玉龍銀桂香の利いているところに角のただ捨て。54の地点はまさに焦点ですね。5通りの応手が楽しめます。63角は72角としても持ちこたえているように思います。人気を集めました。★★★
せら 2手目は5通り。
不特定少数 同〇の応手が5通り。
松崎一郎 動駒率75%(9/12)。
まつきち 5つの応手に5つの詰め手。
奥鳥羽生 五変化や 三三だけは 二度着地
新井大輔 5通りの応手をきれいに詰み分ける。
あああああ 5変同。割とコンパクトにまとまっていて良いと思う。
占魚亭 応手によって5通りの詰め方。5つの内、龍・馬が同地点(33地点)に移動する手順があるのが良いですね。
第75問 馬屋原剛

正解 86と、78飛、58銀まで3手詰
作者 紛れにおいて、二段合で逃れるのが狙い。飛合も入り完成度が高まった。
85玉は許せそうにありませんから初手86とは順当です。間駒の一手ですが、どこに間駒しても36銀まで駒余りの詰みになりそうです。ところが78飛合だけは36銀には47歩、同角、65歩で逃れるのです。それでは78飛を同香と獲ってしまうと、同角成で馬の利きが56に届くので詰まなくなります。三手詰なのに二段合を読ませるという高等手筋(?)で星をガッポリ集めました。
★★★★★★★★★★
松崎一郎 奥が深い~。
奥鳥羽生 頑丈に 二重扉を 三重に
まつきち 78飛が強防だが58銀が巧い切り返し。
新井大輔 強烈な78飛合、王を二重に遮断する58銀、驚きの連続!
不特定少数 6八龍をピンするための飛合。アンピンするための最終手。それがどちらも間接的。
あああああ 間に3枚挟まないといけないというのはとても不思議。こちらは線駒を合駒で出すのが強み。
占魚亭 角+銀バッテリーの開き王手(36銀)に47歩〜65歩を狙う2手目飛合。それに対抗する銀の盾(58銀)が見事。
せら 龍と角の2枚は中合で動かせるので、攻方王-線駒のラインに3枚挟む。線駒の飛車を合駒で出したのもポイント高し。
ミーナ 3手詰は4手目からが真骨頂。ちょっと何言ってるかわからない。連続捨合は83問と重なるが、飛合のインパクトがおおきい。
ところで36歩は作者の立場で作意を限定するための必要駒です。では解答者にとっては?
つまり「86と、78歩、58銀まで」という答案をどう採点するかということです。
作意を理解していないから誤答なのか? いやそこまで解答者には要求していないので正解とするべきか?
この採点基準については議論がある所だと思います。三手詰祭ではこの問題を「採点をしない」という荒技で豪快に解決しています。
まだ続きますよ。
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第64問の変化の、同飛のところが同香になってしまっています。
第67問、二手目・32角です。