暗号クイズ

Writer:自在 流

 今から40年以上前に遡りますが、私が小学生の頃、ハードカバーの子ども用の将棋入門書がありました。その本の詰将棋の紹介ページに、例の5二馬から始まる超有名な3手詰と、持駒に香4本+角のある11手詰の2つが並んでいたように記憶しています。

 マニアの方にとっては、今さら…と思われるベタなものですが、後者の11手詰で話を進めます。少しお付き合いください。

 さてさて、某年の夏に、小規模で「謎解きゲーム」らしきイベントを主催する機会がありました。喫茶店を借りたので、それほど動き回らない課題にしたのですが、個人的に将棋が好きなこともあって、問題の1つに、先ほどの11手詰の詰将棋を使った「暗号クイズ」を出題したのです。

 図をご参照ください。

 もちろん、このサイトを訪問される方には、秒殺解答でしょうが、一般の方にとっては、馴染みが薄い形式です。会場には、指将棋のルールを知る人ですら、詰将棋になじみのない方もいたと、報告を受けました。

 とりあえず、現場管理のヘルパーがルールを説明しながら、来場者に解答を促していきました。

 作り方としては、

  1. 答となる全体の11文字のうち、何文字目と何文字目が一緒になる語句や文章を、意味がつながるように強引に組み立てる
  2. 序奏の物語をこじつける

…ぐらいの方法です。試行錯誤の末、やっとのことで、答となる「ワタシトママゴトシタヨ」をひねり出したはいいものの、さてこのセリフを、どういう状況で、誰に言わせたらいいか、という生活背景を物語で作るのに、またさらに苦労しました。

 おそらくですが、多くの場合、詰将棋は成人男性中心、ママゴトは幼女中心の遊びです。これをうまく接着させる状況設定が、どうも浮かばなかったです。

 とりあえず、妻を早くに失った父親が、不器用に娘2人に愛情を注いでいる暮らしのヒトコマ、として作成しましたが、他に適当なシチュエーションがなかったかなと…。

 もちろん、「ワタシトママゴト…」の答そのものを作り直す方法もありますが、クロスワード作家の私ですら、この言葉組みを作るのに苦労したので、そうポンポンと巧くいくものでもないのです。。。

 まあ、そんなこんなで、10代の私と50代の私の2回にわたって、思い出と気付きを与えてくれた、古作詰将棋でありました。

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